垣根涼介の小説 おすすめ6選 幅広いジャンルを描く作家
作者・垣根涼介さんは、ミステリーやラブロマンス、ファンタジーと、幅広いジャンルを手がける才能豊かな作家です。鮮やかな言葉遣いで描かれる緻密な世界観、そこに生きるキャラクターたちの感情の描写は繊細で、読者の心をしっかりとつかみます。長編でも短編でもそのテーマに深く迫り、読後の余韻を大切にする作風は唯一無二。鮮烈な印象を残す彼の作品群から、今回は特におすすめの6つをピックアップしました。どれも魂を揺さぶるような力強さを感じるはずですよ。
『ヒートアイランド』
| 作者 | 垣根,涼介,1966- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 文藝春秋 |
| 発売日 | 2004年06月 |
『君たちに明日はない（新潮文庫）』
| 作者 | 垣根涼介 |
|---|---|
| 価格 | 703円 + 税 |
| 発売元 | 新潮社 |
| 発売日 | 2021年08月20日 |
『極楽征夷大将軍』
第169回直木三十五賞受賞作
やる気なし
使命感なし
執着なし
なぜこんな人間が天下を獲れてしまったのか？
動乱前夜、北条家の独裁政権が続いて、鎌倉府の信用は地に堕ちていた。
足利直義は、怠惰な兄・尊氏を常に励まし、幕府の粛清から足利家を守ろうとする。やがて後醍醐天皇から北条家討伐の勅命が下り、一族を挙げて反旗を翻した。
一方、足利家の重臣・高師直は倒幕後、朝廷の世が来たことに愕然とする。後醍醐天皇には、武士に政権を委ねるつもりなどなかったのだ。怒り狂う直義と共に、尊氏を抜きにして新生幕府の樹立を画策し始める。
混迷する時代に、尊氏のような意志を欠いた人間が、何度も失脚の窮地に立たされながらも権力の頂点へと登り詰められたのはなぜか？
幕府の祖でありながら、謎に包まれた初代将軍・足利尊氏の秘密を解き明かす歴史群像劇。
| 作者 | 垣根 涼介 |
|---|---|
| 価格 | 2200円 + 税 |
| 発売元 | 文藝春秋 |
| 発売日 | 2023年05月11日 |
『ワイルド・ソウル 上』
その地に着いた時から、地獄が始まったー。１９６１年、日本政府の募集でブラジルに渡った衛藤。だが入植地は密林で、移民らは病で次々と命を落とした。絶望と貧困の長い放浪生活の末、身を立てた衛藤はかつての入植地に戻る。そこには仲間の幼い息子、ケイが一人残されていた。そして現代の東京。ケイと仲間たちは政府の裏切りへの復讐計画を実行に移す！歴史の闇を暴く傑作小説。
| 作者 | 垣根 涼介 |
|---|---|
| 価格 | 880円 + 税 |
| 発売元 | 新潮社 |
| 発売日 | 2009年11月01日 |
『光秀の定理』
【話題沸騰 『信長の原理』 の姉妹編！】
明智光秀はなぜ瞬く間に出世し、信長と相前後して滅びたのかーー。
厳然たる「定理」が解き明かす、乱世と人間の本質。
各界絶賛の全く新しい歴史小説、ここに誕生！
永禄3(1560)年の京。
牢人中の明智光秀は、若き兵法者の新九郎、辻博打を行う破戒僧・愚息と運命の出会いを果たす。
光秀は幕臣となった後も二人と交流を続ける。やがて織田信長に仕えた光秀は、初陣で長光寺城攻めを命じられた。
敵の戦略に焦る中、愚息が得意とした「四つの椀」の博打を思い出すがーー。
何故、人は必死に生きながらも、滅びゆく者と生き延びる者に分かれるのか。
革命的歴史小説、待望の文庫化！
解説・篠田節子
| 作者 | 垣根 涼介 |
|---|---|
| 価格 | 836円 + 税 |
| 発売元 | KADOKAWA |
| 発売日 | 2016年12月22日 |
『ゆりかごで眠れ（上） 新装版 ゆりかごで眠れ 新装版 (中公文庫)』
| 作者 | 垣根涼介 |
|---|---|
| 価格 | 798円 + 税 |
| 発売元 | 中央公論新社 |
| 発売日 | 2024年01月23日 |
今回は、垣根涼介さんの作品をピックアップしてみました。文学だけでなく、冒険、ミステリ、SFなど、彼の作品はジャンルの境界を飛び越え、読者をどこへでも連れて行ってくれます。驚くべきことに、その一つ一つの世界は自己完結しているだけでなく、全てがいつの間にか繋がっているんですね。
それぞれの物語が一冊の本として成り立ちつつ、他の作品とも深い関わりを持つ。それが垣根さんの作品の魅力の一つだと思います。そして、読み進めて行く内に、個々のエピソードが大きなモザイクの一部となり、結局のところ全てが一つの大きなストーリーの一部だったと気付く瞬間がやってくるのです。それはまるでパズルのピースを組み立てていくような感覚、とても楽しいものです。
また、一見すると平凡そうな日常が、彼の筆によって非日常へと変貌していく様子はまさに圧巻。当たり前のように存在しているものが、垣根さんの視点を通すと全く新しい意味を持ち始める。その洞察力が生み出す世界は、読めば読むほど夢中になること間違いなしです。
さて、いかがでしたか？それぞれの作品は読み応え満点で、一度読んだら忘れられない魅力があります。そして何より、垣根さんの独特の視点は何度読み返しても新鮮さを感じさせてくれます。一見シンプルなストーリーの裏には、読者を魅了する深い意味が隠されている。一人でも多くの人に読んでほしいと心から願います。これを機に、垣根涼介さんの作品に触れてみてはいかがでしょうか。きっと新たな発見があるはずです。
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