ガリレオ・ガリレイを知る本 おすすめ6選 近代科学の父

おすすめの一冊は、さながらガリレオ自身が語りかけてくるかのような臨場感溢れる一作です。近代科学の父と称され、彼が自然現象を科学的に解釈する道を作ったことや彼の挑戦によって開かれた未来について深く掘り下げています。次に挙げる本は、幼少期から晩年までのガリレオの一生が詳細に描かれていて、彼がどのようにして科学者となったのか、信念を貫くことで巻き起こった軋轢など、人間ガリレオの生き様が感じられます。その他にも、物語形式でガリレオの科学的発見を解説した本や、彼が上手く組み合わせた実験装置や発明品を紹介する本など、多角的にガリレオを知ることができますよ。
『ガリレオ 伝説を排した実像』

七八年にわたる、栄光と失意の生涯を、書簡や著書の引用によって裏づけながらたどってゆく。さらに、没後三五〇年を経て、一九九二年の教皇による名誉回復までの歩みを紹介し、有罪判決を生んだかずかずの不幸な状況、教会の自縄自縛の様子を浮き彫りにする。
作者 | ジョルジュ・ミノワ/幸田礼雅 |
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価格 | 1155円 + 税 |
発売元 | 白水社 |
発売日 | 2011年07月 |
『ガリレオ・ガリレイの生涯 他二篇』

ガリレオの口述筆記者ヴィンチェンツォ・ヴィヴィアーニ(1622-1703)が著した評伝三篇。古今東西、数多あるガリレオ伝のなかでも最初の評伝として資料的価値が高い。科学的な発見そのものよりも、発見を実用まで高めることに師ガリレオの真骨頂を見出す視点が独自である。初めての翻訳。
はしがきーー原典について
アカデミア・デイ・リンチェイ会員、フィレンツェ貴族、トスカナ大公付き首席哲学者兼数学者、ガリレオ・ガリレイの生涯についての歴史的報告
振子の時計への応用に関するメディチ家のレオポルド殿下への手紙
最晩年のガリレオについての報告
訳者解説
作者 | ヴィンチェンツォ・ヴィヴィアーニ/田中 一郎 |
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価格 | 858円 + 税 |
発売元 | 岩波書店 |
発売日 | 2023年10月16日 |
『ガリレオ』

ガリレオ・ガリレイは1564年イタリアのピサで生まれました。レオナルド・ダ・ヴィンチのほぼ100年後、ルネサンス後期にあたる大航海時代、宗教改革後の時代です。音楽家だった父はガリレオを医者にしたいと思っていましたが、ガリレオの興味は数学とアルキメデスに向いていきす。そして、せっかく入ったピサ大学医学部を中退してしまいました。やがて、数学の教授としてピサ大学、パドヴァ大学で教え、生計を立てました。そして運命のときがやってきます。45歳のとき、オランダで望遠鏡が発明されると、あっという間に改良して20倍のものをつくり、月など天体観測を始めました。さらに翌年には木星に4つの衛星があることを発見、大急ぎで『星界の報告』を出版します。4つの星が木星の周りを回っていれば、月が地球の周りを回っていることもありうる考えたのです。そう推測できる観測データがありました。
同時代人のケプラー(コペルニクスの地動説を支持)はガリレオの発見を受け入れましたが、大多数の学者には否定されました。その後、金星の満ち欠けを発見して、地球を含むほかの惑星も太陽の周りを回っているという「太陽中心説」を確信。さらに太陽の黒点観測から、太陽も自転していると考えます。勢いに乗るガリレオでしたが、聖書の記述と違う「地動説」を信じていることが知られると、ローマカトリック教会の異端裁判にかけられてしまいます……。
<巻末に関連人物伝・年表つきで調べ学習に便利>
<小学上級から すべての漢字にふりがなつき>
文●山本省三(やまもと しょうぞう1952年神奈川県生まれ。絵本作家、児童文学作家。 横浜国立大学卒業。2009年「動物ふしぎ発見」シリーズで日本児童文芸家協会賞特別賞を受賞。日本児童文芸家協会理事長。
監修●伊藤和行(いとうかずゆき)1957年生まれ。京都大学大学院文学研究科教授。文学博士。専門は科学史。北海道大学理学部物理学科卒業、東京大学大学院理学系研究科博士課程で所定単位取得。 近代科学について歴史的な視点から考察。ガリレオ・ガリレイを中心に、近代初期ヨーロッパの科学の誕生と発展を、第一次文献の読解に基づいて研究。著書に『イタリア・ルネサンスの霊魂論ーフィチーノ・ピコ・ポンポナッツィ・ブルーノ』(共著)、訳書に『星界の報告』(著=ガリレオ・ガリレイ)など多数。
イラストレーター●カサハラテツロー 1967年生まれ。漫画家、イラストレーター。東京芸術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業。1993年、児童誌にてデビュー。大胆な画面構成とスピード感のある描写を持ち味に、幅広く活躍。代表作にアニメ化された『RIDEBACK』や『空想科学エンジン』など青い鳥文庫では『すすめ! ロボットボーイ』(中松まるは/作)でイラストを手掛けた。
作者 | 山本 省三/伊藤 和行/カサハラテツロー |
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価格 | 858円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2019年12月19日 |
『ガリレオ・ガリレイは数学でもすごかった!? 数学から物理へ名著「新科学対話」からの出題』

ガリレオは物理だけではなく数学にも長けていた。実験・検証と数学的論証により理論の正しさを保証する現代的な科学の手法を追求したのである。それをまとめたのがガリレオの名著「新科学対話」である。現代風にアレンジして読み解く。
作者 | アップ/吉田信夫 |
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価格 | 1848円 + 税 |
発売元 | 技術評論社 |
発売日 | 2016年10月 |
『ガリレオ : はじめて「宇宙」を見た男』

作者 | Maury,Jean-Pierre,1937-2001 田中,一郎,1947- 遠藤,ゆかり,1971- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 創元社 |
発売日 | 2008年09月 |
『ガリレオ・ガリレイ: 地動説をとなえ、宗教裁判で迫害されながらも、真理を追究しつづけた偉大な科学者 (伝記世界を変えた人々 17)』

作者 | マイケル ホワイト/White,Michael/雅通, 日暮 |
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価格 | 1499円 + 税 |
発売元 | 偕成社 |
発売日 |
注目すべきは、どの本もガリレオ・ガリレイという一人の科学者の業績を克明に描いている点です。幅広い知識と深い洞察力を持った彼がどのようにして科学の在り方を変え、今私たちが享受している科学の恩恵を生み出したのか、一冊ごとに違った視点から追った内容になっています。ガリレオのエピソード、ときには彼自身の言葉を通して見ていくと、ガリレオの人間性や時代背景が良く理解できます。
それぞれが独自のアプローチで作られていますので、好みによって選んで読むのがベストだと思います。一部には専門用語が出てきますが、理解するための解説もしっかりとついていて、科学に馴染みのない方でも楽しむことができます。また、複雑な科学的な議論も、わかりやすくかつエンターテイニングに述べられていて、思わず引き込まれるような作品もあります。
全てが濃密な内容なので、一度に読み切ろうとすると重く感じるかもしれません。でも、それぞれが一つのエッセンスを持っていますので、時間をかけてじっくりと読み進めてみると、ますますガリレオへの理解が深まり、魅力を感じることができると思います。
科学的な発見や真理の追求という難しそうなテーマですが、ガリレオの情熱や彼が生き抜いた時代の背景が描かれていることで、まるで遠い昔の冒険物語を読んでいるような感覚になるかもしれません。それぞれの作品が、あの偉大な科学者、ガリレオ・ガリレイに光を当て、彼を知る素晴らしいガイドとなってくれるでしょう。
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