日本美術史の本 おすすめ8選
美術に興味が沸いた方や日本美術への知識を深めたい方、そんなあなたのために日本美術史の本を8冊ピックアップしました。カラフルな絵画からシンプルな彫刻まで、日本美術の魅力が詰まった1冊から多角的に捉えた専門書までバラエティ豊かです。初心者向けの易しい語り口のものから、一見難しそうな専門的な内容まで幅広く取り揃えています。美しい写真やイラストが豊富な本もあるので、見て楽しむのもいいですね。巻末には美術館ガイドも付いているものもあり、実際に作品を見に行くための参考にもなりますよ。自分のペースで読み進めて、日本美術の深みを味わってください。
『はじめての日本美術史』
作者 | 山本,陽子,1955- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 山川出版社 |
発売日 | 2018年08月 |
『日本美術史増補新装 カラー版』
古代から20世紀末まで、日本美術の流れをコンパクトにまとめ、図版297点をオール・カラーで掲載。用語解説、カラー年表及び仏像各部の名称や寺院建築各部の名称図を添えた、美術愛好者の手引きとして、また、学生の参考書として最適の美術史入門書。
作者 | 辻惟雄 |
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価格 | 2090円 + 税 |
発売元 | 美術出版社 |
発売日 | 2003年01月 |
『日本美術の歴史 補訂版』
定評ある辻日本美術史の補訂版.縄文からマンガ,アニメまでを視野に入れ,日本美術に変わらずあり続ける特質を大胆に俯瞰する.最新の研究動向をふまえて記述をアップデート,よりわかりやすく解説.重要な作品を加えてさらに充実したニューバージョン.オールカラー.
まえがき
第一章 縄文美術ーー原始の想像力
第二章 弥生・古墳美術
一 縄文に代わる美意識の誕生[弥生美術]
二 大陸美術との接触[古墳美術]
第三章 飛鳥・白鳳美術ーー東アジア仏教美術の受容
第四章 奈良時代の美術(天平美術)--唐国際様式の盛行
第五章 平安時代の美術(貞観・藤原・院政美術)
一 密教の呪術と造型[貞観美術]
二 和様化の時代[藤原美術]
三 善を尽くし美を尽くし[院政美術]
第六章 鎌倉美術ーー貴族的美意識の継承と変革
第七章 南北朝・室町美術
一 唐様の定着[南北朝美術]
二 室町将軍の栄華[室町美術前半(北山美術)]
三 転換期の輝き[室町美術後半(東山ー戦国美術)]
第八章 桃山美術ーー「かざり」の開花
第九章 江戸時代の美術
一 桃山美術の終結と転換[寛永美術]
二 町人美術の形成[元禄美術]
三 町人美術の成熟と終息[享保ー化政美術]
第十章 近・現代(明治ー平成)の美術
一 西洋美術との本格的出会い[明治美術]
二 近代美術への新動向[明治美術・続]
三 自由な表現を求めて[明治末ー大正美術]
四 近代美術の成熟と挫折[大正美術・続ー昭和の敗戦]
五 戦後から現在へ[昭和20年以後]
もっと日本美術について知るための文献案内(佐藤康宏)
あとがき
作者 | 辻 惟雄 |
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価格 | 3080円 + 税 |
発売元 | 東京大学出版会 |
発売日 | 2021年04月28日 |
『日本美術全史 世界から見た名作の系譜』
20世紀後半以降、日本の美術作品が海外でも紹介されるようになりましたが、その興味はあいかわらず異国趣味によるものであり、特殊なものとして扱われる傾向があります。一般人でも理解できるような「芸術作品」として「普遍的」な価値観をきちんと提出できるならば、批評の対象としての「日本美術」が「世界美術史」の中で正当な位置を占めることができるはずと筆者は考え、あらためて日本美術史を編み直すことに挑戦します。
普遍的な価値とはなんでしょうか? 理想主義、人間主義、そして「気韻生動」(「リズミックな生動感または生動の中のリズム」ローレンス・ピンヨン『極東の絵画』)が、普遍性につながる特徴といえると考えます。また、写実性や真実性もその特徴になりうるでしょう。
上記のような普遍的な価値をもとに、縄文から現代にいたる日本美術の作品を縦横に論じ、新たに編み直していきます。取り上げられた作品数も500点以上。もうひとつの日本美術史がここにあります。
はじめに 世界の中の日本美術
序章 日本美術史における「様式」展開
第一章 原始美術ーー縄文時代と弥生時代
第二章 「アルカイスム」の時代ーー飛鳥時代の美術
第三章 「クラシシスム」美術ーー白鳳時代の彫刻・ 絵画
第四章 「クラシシスム」中期の美術ーー天平時代 の彫刻
1 天平彫刻1
2 天平彫刻2
3 天平彫刻3
第五章 「マニエリスム」美術ーー平安時代の美術
1 平安初期の美術
2 平安時代後期の絵画・彫刻
第六章 「バロック」美術ーー鎌倉時代の名作群
1 十二世紀の絵画
2 康慶・運慶・快慶の彫刻
3 定慶と湛慶の彫刻
4 肖像彫刻と肖像画
5 十三、四世紀の絵巻物
6 十三、四世紀の仏教絵画
第七章 「ロマンチシズム」の美術ーー室町・桃山の 美術
1 室町時代の山水画
2 室町・桃山時代の障屏画
第八章 「ジャポニスム」の美術ーー江戸時代の絵画
1 宗達・光琳派
2 文人画ーー大雅と蕪村
3 浦上玉堂・青木木米・田能村竹田
4 第二の文人派と洋画派
5 浮世絵の世界1
6 浮世絵の世界2
第九章 日本近・現代の美術
日本美術史における「様式」の変遷
あとがき
索引
作者 | 田中 英道 |
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価格 | 1980円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2012年04月 |
『日本美術史ハンドブック』
作者 | 辻,惟雄,1932- 泉,武夫,1954- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 新書館 |
発売日 | 2009年03月 |
『日本美術史入門』
作者 | |
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価格 | 不明 |
発売元 | 平凡社 |
発売日 | 2014年12月 |
『世界に誇る日本美術史 : 最高の教養を身につける』
作者 | 上野,憲示,1948- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 徳間書店 |
発売日 | 2019年11月 |
『日本美術史 = JAPANESE ART HISTORY』
作者 | 山下,裕二,1958- 高岸,輝,1971- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 美術出版社 |
発売日 | 2014年04月 |
これらの書籍には、日本美術の洗練された美しさと深淵が凝縮されています。それぞれの作品からは、時代ごとの精神風土や伝統的な価値観を垣間見ることができるでしょう。美術史の知識が豊富な方はもちろんのこと、これから勉強を始める予定の方にも耐えうる読みごたえがある一冊となっていることでしょう。
それぞれ異なる角度から日本美術を論じた8冊の本。あなたの「美」や「アート」に対する考え方に新たな視点を持ち込む可能性を秘めています。今回挙げた選書は、美術史を学ぼうとする皆様の道筋となる一助となれば幸いです。
いずれの本も、ただ情報を伝えるだけでなく、各作家の緻密な視点が絡み合って、一つ一つが深い洞察力を持つ記述となっています。それぞれが長い時間をかけて培われた美術への愛情と敬意が感じられるでしょう。
また、日本美術を学ぶことは日本文化の理解にも繋がります。絵画や彫刻は、その時代の生活様式や価値観を反映しています。すなわち、美術を通して日本の歴史や文化を五感で感じることができるのです。
美術は、絵や彫刻といった視覚的な表現だけでなく、人間の心情や時代背景、社会情勢までをも表現したもの。そういう意味では、美術はその時代その時代の「美」を追求し、反映し、創造するもの。だからこそ、美術を通じて見えてくるのは、その時代の人々の息遣いそのものなのかもしれません。
私たちは日常の中で無意識に多くの「美」に囲まれて生活しています。だからこそ、わざわざ時間を割いて日本美術に触れてみる価値は大いにあると思います。これからも、日本美術の絶えず新しい発見と魅力を求めて、一緒に学んでいきましょう。
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