子供視点のホラー作品10選

子供自身が体験する恐怖や想像力を描き出したホラー作品は、独特の緊張感と、様々な感情を揺さぶります。一部は子供の無垢な視点が描かれ、日常の中に潜む陰鬼的な恐怖を強調する作品もあります。また、無邪気な戯れが一変し、想像を超える恐怖が待っている作品も。登場する小さなヒロインやヒーローたちが、一体どう立ち向かうのか、その行動は我々の心を大いに揺さぶります。また、ホラー映画や漫画がとくに子供たちの感情、友情、成長を描いていることも注意深く見てみてください。彼らの純粋な心が恐怖をどう映し出すのか、絶対に見逃せませんよ。
『くますけと一緒に 新装版』

書店員さん発掘! 今読むべきホラー小説。
あたしは悪いことなどしていないのに、いつも嫌われていた。
同級生、そして両親にも。そんなあたしを気にかけてくれるのはママの親友・裕子さんと、くますけだけ。
悪い人は死んでしまえばいいーー。
願うと同級生は事故にあい、両親も死ぬ。裕子さんに引き取られたあたしは、くますけが邪悪なぬいぐるみなんじゃないかと思いはじめ……。
作者 | 新井素子 |
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価格 | 968円 + 税 |
発売元 | 中央公論新社 |
発売日 | 2025年01月22日 |
『凶宅』

山の中腹に建つ家に引っ越してきた、小学四年生の日々乃翔太。周りの家がどれも未完成でうち棄てられていることに厭な感覚を抱くと、暮らし始めて数日後、幼い妹が妙なことを口にする。この山に棲んでいるモノが、部屋に来たというのだ。それ以降、翔太は家の中で真っ黒な影を目撃するようになる。怪異から逃れるため、過去になにが起きたかを調べ始めた翔太は、前の住人の残した忌まわしい日記を見つけーー。“最凶”の家ホラー。
作者 | 三津田 信三 |
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価格 | 748円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2017年11月25日 |
『魔邸』

小学6年生の優真は、親の海外転勤の影響で、叔父と暮らすことに。しかし、叔父に連れられて訪れた家は“神隠し”の伝承がある森に建っていた。その家で過ごす最初の夜から、不気味な出来事が立て続きーー。
作者 | 三津田 信三 |
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価格 | 880円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2020年11月21日 |
『ほうかごがかり』

作者 | 甲田,学人,1977- |
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価格 | 不明 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2024年01月 |
『封じられた街(北風のポリフォニー)』

「この街って、なんか気味が悪い…」逃げたい。逃げられない。忍びよる影の恐怖に戦慄するリアル・ホラー登場。
作者 | 沢村鐵 |
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価格 | 1540円 + 税 |
発売元 | ポプラ社 |
発売日 | 2008年11月 |
『禍家』

12歳の少年・棟像貢太郎は、東京郊外に越してきた。しかし、初めて住むはずのその家に既視感を覚えると、怪異が次々と彼を襲い始める。やがて貢太郎が探り出した、家に隠された驚愕の真実とは!?
作者 | 三津田 信三 |
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価格 | 704円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2013年11月22日 |
『でぃすぺる』

『屍人荘の殺人』の著者が仕掛ける
ジュブナイル×オカルト×本格ミステリ
小学校最後の夏休みが終わった。小学校卒業まであと半年。
ユースケは、自分のオカルト趣味を壁新聞作りに注ぎ込むため、“掲示係”に立候補する。この地味で面倒だと思われている掲示係の人気は低い。これで思う存分怖い話を壁新聞に書ける!……はずだったが、なぜか学級委員長をやると思われたサツキも立候補する。
優等生のサツキが掲示係を選んだ理由は、去年亡くなった従姉のマリ姉にあった。
マリ姉は一年前の奥神祭りの前日、グラウンドの真ん中で死んでいた。現場に凶器はなく、うっすらと積もった雪には第一発見者以外の足跡は残されていなかった。つまり、自殺の可能性はなく、マリ姉を殺した犯人が雪が積もる前に凶器を持ち去ったはず。犯人はまだ捕まっていない。
捜査が進展しない中、サツキはマリ姉の遺品のパソコンの中に『奥郷町の七不思議』のファイルを見つける。それは一見地元に伝わる怪談話を集めたもののようだったが、どれも微妙に変更が加えられている。しかも、『七不思議』のはずなのに六つしかない。警察がこの怪談に注目することはなかった。そして、マリ姉に怪談を集める趣味がなかったことをサツキはよく知っている。
マリ姉がわざわざ『七不思議』を残したからには、そこに意味があるはず。
そう思ったサツキは掲示係になり『七不思議』の謎を解こうとする。ユースケはオカルト好きの観点から謎を推理するが、サツキはあくまで現実的にマリ姉の意図を察しようとする。その二人の推理を聞いて、三人目の掲示係であるミナが冷静にジャッジを下す……。
死の謎は『奥郷町の七不思議』に隠されているのか? 三人の“掲示係”が挑む小学校生活最後の謎。
こんな小学6年生でありたかった、という思いを掻き立てる傑作推理長編の誕生です。
作者 | 今村 昌弘 |
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価格 | 1980円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2023年09月21日 |
『紗央里ちゃんの家』

祖母が風邪で死んだと知らされた小学5年生の僕。叔母夫婦の家からは従姉の紗央里ちゃんの姿も消え、叔母たちの様子はどこかおかしい。僕はこっそり家中を探し始める。第13回日本ホラー小説大賞長編賞受賞。
作者 | 矢部 嵩 |
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価格 | 748円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2008年09月25日 |
『魔女の子供はやってこない (角川ホラー文庫)』

作者 | 矢部 嵩/小島 アジコ |
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価格 | 634円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2014年01月08日 |
『洗礼(1) 楳図PERFECTION!』

●あらすじ/幼い頃からその美貌でスター街道を歩み、永遠の聖美女と呼ばれる女優・若草いずみ。だが、人知れぬ彼女の素顔には、残酷な老いの痕がはっきりと広がっていた。美しさを失うことを異常なまでに恐れるいずみは、ある夜絶望から半狂乱となり、幼いころからの主治医であるひとりの男を自宅へ呼ぶ。そしてその夜から、“永遠の聖美女”は突然自分の子供を欲しがり始め…?
●本巻の特徴/楳図かずおデビュー50周年記念企画として刊行中の“UMEZZ PERFECTION!”第10弾は、神をも畏れぬ所業、母娘の“生”の交換を描いた、楳図かずお戦慄の大傑作「洗礼」! 初出時のカラー原画を多数収録した、これぞ究極版!!
作者 | 楳図 かずお |
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価格 | 1257円 + 税 |
発売元 | 小学館 |
発売日 | 2008年12月26日 |
では、ここまで小説や漫画の中から、子供視点のホラー作品を10作紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。一般的なホラー作品とは一味違った、子供たちの無邪気さや純粋さから生まれる恐怖を感じていただければ幸いです。
この10作品の一部は子供たちが大人には理解不能な存在と戦うストーリーで、そこには子供だからこそ見える世界、体験できる恐怖が描かれています。一方、他の作品は、子供たちが現実の世界に対する未知の恐怖と向き合うお話。振り幅の広い選択肢を提供しているので、読み手によってどの作品が一番心に響くかは異なるはずです。
特に子供視点の作品には、大人になってしまった今、失ったと感じている"純粋な恐怖"を思い出す要素が詰まっています。大人になると現実的な悩みや恐怖が増えていくものですが、子供の頃に感じていたような妖怪や幽霊への純粋な恐怖心を再び味わうことで、日常の喧噪から少し離れて楽しむことができるでしょう。
もちろん、全ての作品が全ての人に合うわけではありません。それぞれの作品で描かれる子供たちの恐怖は多種多様で、それぞれの恐怖が読み手によって違う感想を引き出すことでしょう。しかし、それがまたホラージャンルの面白さでもあります。
皆さんがこれらの作品を通して、子供時代の恐怖や興奮を思い出し、新たな視点からホラーを楽しむきっかけになれば何よりです。そして、子供の頃の純粋な恐怖を思い出すことで、少しでも日常のストレス解消につながれば幸いです。新しい恐怖の世界に触れる勇気を持って、夜のひと時を楽しんでみてくださいね。
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