埴輪のことがわかる本10選

埴輪好き、集まれ!10冊の本から、古代から現代まで埴輪の魅力がたっぷり詰まっています。振り返りたくなる歴史や謎まみれの世界、素朴な彫刻から彩られた個性豊かな姿まで、あなたも埴輪に心を奪われるはず。写真入りの解説本から、埴輪が活躍する物語型、さらには専門知識が詰まった研究書まで、あなたの好みや目的に合わせて選んでみてくださいね。一冊あると、博物館などで実際に目にする埴輪がグッと身近に感じられますよ。この機会に、埴輪の魅力に触れてみませんか。
『埴輪ガイドブック 埴輪の世界』

埴輪はいつ、どうして生まれ、どんな種類のものがつくられ、なぜ消えていったのか。そして、いったいなにを表現しているのか。──埴輪を観るさまざまな着眼点を解説。
はじめに
第1章 埴輪に注目した先人たち
埴輪の起源説話
埴輪の種類
水戸黄門さんと埴輪
家老が記録した埴輪
外国人の埴輪研究
埴輪群への注目
第2章 埴輪のはじまり・広がり・おわり
埴輪はどこで生まれたか
卑弥呼の墓?の埴輪
東国最古の埴輪を求めて
埴輪の編年
埴輪の地域性
最果ての埴輪
埴輪の終焉
朝鮮半島の埴輪
第3章 埴輪の役割
塚廻り古墳群で考えたこと
本物の大王墓の埴輪群
大きな古墳に大きな埴輪、小さな古墳に小さな埴輪
小さな古墳から大量の埴輪
埴輪のある古墳とない古墳
埴輪祭祀の復活?
第4章 器財埴輪と動物埴輪
楕円円筒埴輪と鰭付き円筒埴輪
底抜け壺の語ること
家形埴輪と豪族居館
堅魚木をあげた家形埴輪
犬と猪と狩人
埴輪の馬はなにを物語る
鶏形埴輪の性格
魚形埴輪の魚はなに?
第5章 人物埴輪をめぐって
全身像と半身像
ひざまずく埴輪はどういう人?
饗応する女性埴輪
装身具からみた男女差・職掌差
「黥面文身」とイレズミ
おしゃれだった古墳時代の男性
農夫も耳飾り
上げ美豆良と下げ美豆良
女性埴輪のヘアスタイル
女性埴輪の衣装
巫女埴輪の認定
大刀・弓を持つ女性埴輪
人物埴輪のかぶり物
五体の武人埴輪
武人埴輪は首長か
武人埴輪と靫負
盾持ち人埴輪の異形
鵜匠・鷹匠・猪飼い・馬飼い
渡来人をかたどった埴輪
第6章 埴輪の製作
埴輪窯のカミマツリ
同じ古墳に上手な埴輪と下手な埴輪
埴輪を科学する
中二子古墳の埴輪はどこから来たか
埴輪に残った製作者の指紋
ケンブリッジの女性埴輪
分離造形した埴輪
「木の埴輪」と「石の埴輪」
円筒棺と埴輪棺
渡来人がつくった埴輪
朝鮮半島の埴輪は誰がつくったのか
保存・整備・活用への提言
あとがき
参考文献
作者 | 橋本 博文 |
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価格 | 2750円 + 税 |
発売元 | 新泉社 |
発売日 | 2024年12月24日 |
『古墳と埴輪』

三世紀から六世紀の日本列島で造られた、おびただしい数の古墳。人びとはなぜ、憑かれたようにそれらを造ったのだろうか。考古学研究の第一人者が、中国、朝鮮半島の葬制からの影響も視野に入れつつ、古墳の宗教的、社会的役割を考察。ヤマト王権成立との関わりにとどまらず、古墳と埴輪の本質と古代人の他界観に迫る。
はじめに
第一章 古墳の出現とその実態
1 古墳の定義と形・数・分布
2 弥生墳丘墓から古墳へ
3 墳丘と埋葬施設の変遷
4 古墳造りの手順──据えつける棺と閉ざされた棺
第二章 他界としての古墳
1 槨の伝来とその死生観
2 古墳と船──天鳥船信仰
3 他界へと向かう葬列
4 天鳥船信仰の残影
第三章 埴輪の意味するもの
1 埴輪の種類と変遷──人物・動物出現以前
2 埴輪の配列とその筋書き
3 他界表現の完成
4 人物・動物埴輪の登場
5 埴輪と副葬品
6 可視化された他界──埴輪は他界を表現するアイテム
第四章 古墳の儀礼と社会の統合
1 古墳づくりの実態
2 王権と古墳の儀礼──古墳づくりは国づくり
3 古墳の秩序
4 古墳はなぜ大きくなったのか
第五章 古墳の変質と横穴式石室
1 古墳時代中期から後期へ──首長連合体制から中央集権的国家体制へ
2 横穴式石室の導入──儀礼の変容
3 二系統の横穴式石室──九州的石室と畿内的石室
4 閉ざされた棺と開かれた棺
5 横穴式石室と黄泉国訪問神話
6 開かれた棺と装飾古墳
第六章 古代中国における葬制の変革と展開
1 槨墓の他界観とその要素(春秋末期・戦国初期〜秦・前漢)
2 槨墓から室墓へ(戦国中心)──変革期に出現した室墓的要素
3 室墓の定着(秦・前漢)──室墓の他界観と他界への乗物
4 室墓の発展(後漢)──画像石墓・祠堂と車馬昇仙図
5 室墓の展開(三国〜南北朝)──北朝と南朝の葬制の差
6 船棺葬(舟葬)──江南の他界への乗物・鳥と船の出会い
第七章 日中葬制の比較と伝播経路
1 弥生時代
2 古墳時代前期
3 古墳時代中期
4 古墳時代後期
おわりに
挿図出典一覧
参考文献
作者 | 和田 晴吾 |
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価格 | 1342円 + 税 |
発売元 | 岩波書店 |
発売日 | 2024年06月24日 |
『楽しく学べる歴史図鑑 はにわ(埴輪)』

豊富な写真やイラストを用いた詳しい解説で、埴輪や古墳時代について学べます。大きな写真で埴輪の特徴がわかる、日本全国の貴重な埴輪図鑑。
作者 | 若狭徹 |
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価格 | 1980円 + 税 |
発売元 | スタジオタッククリエイティブ |
発売日 | 2021年11月 |
『埴輪 古代の証言者たち』

ぽっかり空いた目と口、短い手足、あどけない表情。心が癒やされる可愛らしい造形で、博物館でも大人気の埴輪たち。しかし、古墳を彩る人物・道具・家・動物たちの群像として見ると、王権を巡る「さまざまな物語」が浮かび上がってくる。3世紀中頃から6世紀終わり頃まで、およそ350年にわたり造られた埴輪を、定番の名品から最新の出土品まで紹介。造形美、細部の見方、楽しみ方を第一人者が解説する。カラー図版160点掲載。
第一章 埴輪のうつりかわり
第二章 家と器財による館の表現
第三章 人物埴輪群像と王権物語
第四章 守護者の群像
作者 | 若狭 徹 |
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価格 | 1364円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2022年09月21日 |
『埴輪生産からみた地域社会の展開』

埴輪生産遺跡はどのような背景のもとにそこで営まれたのか。古墳築造の一環として埴輪生産が行われたとき、それを支えた地域基盤はどのようなものであったのか。古墳築造と埴輪生産によって、各地域にはどのような変化が表れたのか。
本書では、埴輪生産遺跡をキーワードに、古墳時代の地域社会の在り方、さらには地域と王権との関係を考古学的分析により明らかにすることを目的とする。畿内の埴輪生産のみならず須恵器生産、須恵器と埴輪が同時生産された尾張との比較を通じ、それぞれの特徴を描き出す。文献史学にみえる「土師氏」は埴輪生産とどのような関係にあり、埴輪生産から「部民制」や「上番」はどう読み解けるのか、その具体像に迫る。
各地の埴輪生産遺跡を検討の中心に据え、古墳への供給関係、周辺集落との関係、埴輪生産から読み解く古墳時代の権力構造など、多角的な分析をもとに埴輪生産の歴史的背景を解明する。巻末には、全国の埴輪生産遺跡集成を収録。
古代学研究会2019年度拡大例会・シンポジウムをもとにした成果報告書。
第1部 拡大例会・シンポジウム記録集
趣旨説明
東影 悠 地域社会の展開と手工業生産 埴輪生産遺跡と集落・古墳の対比から
報告
金澤雄太 古墳時代前期の埴輪生産関連遺跡と集落・古墳
原田昌浩 埴輪生産遺跡と集落からみる中期埴輪生産の実相
花熊祐基 生産遺跡からみた後期の埴輪生産の実態 古墳・集落との比較を通じて
中久保辰夫 須恵器生産と地域社会の展開
早野浩二 埴輪生産遺跡,集落と地域社会 尾張とその周辺地域
溝口優樹 文字資料からみた埴輪生産・造墓の労働力と土師氏
シンポジウムの記録
シンポジウム討論 作成:東影 悠
ミニシンポジウムの記録
ミニシンポジウム討論 作成:山口等悟
第2部 考察
金澤雄太 古墳時代前期の埴輪生産関連遺跡と集落・古墳(追補)
原田昌浩 埴輪生産遺跡と集落からみる中期埴輪生産の実相(補遺)
花熊祐基 後期埴輪生産と地域社会
中久保辰夫 古墳時代須恵器生産に関する研究の現状と課題
早野浩二 尾張とその周辺地域における埴輪生産と地域社会(補論)
溝口優樹 文字資料からみた埴輪生産・造墓をめぐる諸問題
第3部 誌上報告
森岡秀人 集落研究と古墳研究
坂 靖 ヤマト王権と埴輪生産
高橋克壽 埴輪の生産体制論
廣瀬 覚 埴輪生産の進展と王権
和田一之輔 埴輪生産と地域社会の動向
小嶋 篤 九州北部の古墳と集落 八女古墳群の造営と「筑紫縦貫道」
東影 悠 関東・東北の埴輪生産遺跡と供給圏
三好 玄 土師器生産と埴輪生産 前期後葉の画期の評価
第4部 総括
東影 悠・三好 玄 埴輪生産からみた地域社会と王権
第5部 埴輪生産関連遺跡集成
後 記
作者 | 古代学研究会/東影 悠/金澤雄太/原田昌浩/花熊祐基/中久保辰夫 |
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価格 | 5500円 + 税 |
発売元 | 六一書房 |
発売日 | 2023年09月28日 |
『埴輪 (考古調査ハンドブック)』

作者 | 若松良一 |
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価格 | 3300円 + 税 |
発売元 | 北隆館 |
発売日 | 2021年12月22日 |
『ユダヤ人埴輪があった! : 日本史を変える30の新発見』

作者 | 田中,英道,1942- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 扶桑社 |
発売日 | 2019年12月 |
『東日本最大級の埴輪工房・生出塚埴輪窯』

埼玉古墳群に埴輪を供給するために操業を開始した生出塚埴輪窯。製品は埼玉古墳群を頂点とする北武蔵を中心に、遠く南武蔵や東京湾沿岸へも運ばれた。東日本最大級の規模を誇る生産と供給の実態を解明し、埼玉政権の盛衰と地域首長間の交流の様相を埴輪から探る。
作者 | 高田大輔 |
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価格 | 1650円 + 税 |
発売元 | 新泉社 |
発売日 | 2010年12月 |
『船形埴輪と古代の喪葬 宝塚1号墳』

三重県松阪市の宝塚一号墳から全長一.四メートルもある巨大な船形埴輪が、当時のままに壮麗な姿をあらわした。大刀や蓋(きぬがさ)などで飾られた船、ともに出土した家形埴輪などは何を語っているのか。古代の人びとの死への恐れとその喪葬のあり方を埴輪群から解き明かす。
作者 | 穂積裕昌 |
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価格 | 1760円 + 税 |
発売元 | 新泉社 |
発売日 | 2017年03月 |
『埴輪を知ると古代日本人が見えてくる』

作者 | 塚田,良道 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 洋泉社 |
発売日 | 2015年09月 |
以上、埴輪について知ることのできる10の作品をご紹介いたしました。読み終えた方々が埴輪についての理解が深まり、その魅力に引き込まれたことと思います。日本古代の歴史に触れるというのは、いつの時代でも色褪せることのない味わい深さを持っていますよね。昔の人々の生活や思想、技術の息吹を感じることができる埴輪。その魅力はまさに無限大です。
各作品を通じて、埴輪をテーマに据えた物語は全て異なる解釈や視点を持っています。それぞれが、読者にグッとくる何かを提供してくれるはずです。埴輪の解釈は一つではありません。人間の感じ方や思考は千差万別。それを楽しむこともまた、このテーマが持つ醍醐味の一つではないでしょうか。
あなたがどの作品から始めるにせよ、最初に触れた作品が、どれだけ埴輪の世界に深く入り込むきっかけを作るかにつながると思います。その一歩を踏み出し、日本の歴史と芸術、そして埴輪の美しさに没頭することで、きっと新たな視点や感動を見つけることができるでしょう。
これらの作品を読むことで、埴輪に対する興味や好奇心が掻き立てられたことでしょう。そしてそれは、あなたの中に広がり続けるでしょう。日本古代の神秘を再発見する旅の始まりに、ぜひこの10冊を活用してみてください。埴輪の世界へようこそ、と言うのがふさわしいでしょうか。それでは、あなたの素晴らしい旅をお祈りします。
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