不思議の国のアリス 解説本 おすすめ5選 名作童話
みなさん、不思議の国のアリスが好きですか?私は大好きです。そこで今回は、不思議の国のアリスの魅力を深く解き明かす解説本5選をご紹介します。1冊目は、物語の背景にある社会的な意味合いを詳しく解説。舞台となる時代背景や知識を深めることで、アリスの冒険がより一層面白くなるはずです。2冊目は、作中のさまざまな登場キャラクターたちの心理描写に注目。3冊目は、作者自身の人生観がどのように作品に反映されているかを読み解くもの。4、5冊目は、物語の創造性と想像力を引き立てる視点で解説します。どれも一味違った視点からアリスの不思議な世界を探究しますよ。
『図説不思議の国のアリス』
作者 | 桑原,茂夫,1943- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 河出書房新社 |
発売日 | 2021年06月 |
『不思議の国のアリス完全読本』
作者 | 桑原,茂夫,1943- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 河出書房新社 |
発売日 | 2015年08月 |
『不思議の国のアリス ビジュアルファンBOOK』
作者 | ルイス・キャロル/深澤翠 |
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価格 | 2035円 + 税 |
発売元 | マイナビ |
発売日 | 2015年03月 |
『謎解き「アリス物語」 不思議の国と鏡の国へ (PHP新書)』
作者 | 稲木昭子/沖田知子 |
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価格 | 594円 + 税 |
発売元 | PHP研究所 |
発売日 | 2011年07月01日 |
『『不思議の国のアリス』の分析哲学』
『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』--ふたつの作品には論理学者だった作者ルイス・キャロルがちりばめた知的お遊びがいっぱい。子ども向けのおとぎ話をよそおいながら、立派な教訓などは出てこない。論理といっても屁理屈といってもいいけれど、作者がしかけた知的遊戯を、さらに徹底的に論理的に考えてみると……。アリスと分析哲学と、一冊で二度おいしい哲学書。もしかして作者は映画や絵本よりこっち寄りだった!?
不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』を書いたルイス・キャロル(本名チャールズ・ラトウィッジ・ドッジソン、1832-1898)は、オックスフォード大学の論理学の教師だった。ふたつのお話は、オックスフォード大学クライストチャーチ・カレッジの学監ヘンリー・リドルの娘アリスにせがまれてした即興話をもとにしたと言われる。その意味では子ども向けであるが、論理学専攻だけに、話はきわめて理屈っぽい。この理屈は、しばしば、現代哲学の議論に援用される。
そこで本書では、「アリス」の面白い部分を著者が新訳し、そこから分析哲学を展開する。
白の女王様は言います。
「ジャムは明日、ジャムは昨日、が原則なので、今日はあげられないのよ」
木曜日が水曜日になることはない。今日は昨日ではない。でも、昨日は、一日前は今日だった。これはどういうこと?
というところから、原作の時間論について考え、さらに時間を分析哲学する。そんな趣向の、明るく楽しい哲学書です。
アリスは言う。「私は、思っていることは、言ってる。少なくとも、言っていることは思っているわ」
帽子屋が言う。「それって『食べるのものは見える』は、『見えるものは食べる』と同じだと言っているようなものだ」
三月ウサギ。「それって、『手に入れるものは好きだ』は、『好きなものは手に入れる』と同じことだって言っているようなものだ」……。
ここから始まるのは、すなわち、「逆はかならずしも真ならず」についての分析哲学、という具合。
時間、同一性、実体、無と空など、アリスからひろがる哲学世界をたのしんでください。
『アリス』は映画になっても面白いし、絵本の世界もまた魅力的だ。
でも、『アリス』を読んでテツガクを楽しむなら、
この一冊です!
第0章 不思議の国と鏡の国の物語
第1章 ジャムは今日じゃない
第2章 言葉遣いが荒い卵
第3章 名前と名前の呼び方
第4章 お茶会の礼儀
第5章 首に関する三つ巴の議論
第6章 不可能を信じるのは朝飯前
第7章 これ全部、誰かの夢
第8章 現実からの離脱
第9章 二人の自分
第10章 ごっこ遊び
第11章 変わっても同じ
第12章 にやにや笑って消える猫
第13章 名前がなくなる森
第14章 無と空
作者 | 八木沢 敬 |
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価格 | 1980円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2016年06月16日 |
私たちが今回ご紹介した5冊の解説本はすべて、不思議な国を冒険する少女の物語に深い洞察を与えてくれるものばかりです。一冊一冊を紐解いていくと、普通の子ども向けのお話に見えていたこの物語が、実は大人になっても繰り返し読み返したくなる深い哲学が込められた作品だという事に気づかされます。
物語のキャラクターや展開だけでなく、作者の生涯や時代背景、さらには物語に織り込まれた象徴や比喩についても詳しく解説されているので、これらの解説本を読むことによって、ただ単に物語を楽しむだけでなく、物語の持つ意味や価値を深く理解することができます。
そして何より、この物語の解説本を読むことによって、実は自分自身を見つめ直す良い機会を得ているということに気づくでしょう。自分の中の「アリス」を見つけ、自分なりに解釈し、自身の生き方や価値観を再評価することにつながります。
あの不思議な世界をもう一度旅しつつ、あるいは新しい角度から眺めてみませんか? それぞれの解説本が、それぞれの「不思議の国のアリス」を紹介してくれるでしょう。そして、多分に漏れずあなたもその深遠な魅力に引き込まれることでしょう。
最後に、どの解説本も読む人自身の印象や解釈を大切にしているところも共通点です。だからこそ、一冊を読み終えた後も、また別の本を手に取ってみると、また違う視点が見えてくるのです。これら全ての本を読むことで、あなたの中の「アリス」を見つけ出す旅はこれからが本番です。おすすめの本を手に、新たな冒険へ出発しましょう。
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