ナチス時代が背景の小説10選

ナチス時代が舞台となる小説は、その暗黒の時代に現れた個性的な作品たちを上手く取り上げたおすすめの10作品をご紹介します。手間暇かけたリサーチと緻密な背景設定、そしてキャラクターたちの複雑な人間ドラマが魅力的です。青年兵士や逃亡者たち、悪役とも言える人々の心の戦いが描かれた作品、あるいはタヌキとアライグマたちの戦争ものなど、バリエーション豊かな作品が揃います。読者たちは、それらの決して美しくはない出来事をドラマティックに、興味深く追いかけることでしょう。ナチス時代に興味がある読者や、作家たちが描く現代との関連性に興味がある読者にもおすすめです。
『高い城の男』

作者 | フィリップ・キンドレッド・ディック/浅倉久志 |
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価格 | 1056円 + 税 |
発売元 | 早川書房 |
発売日 | 1984年07月 |
『伯林蝋人形館』

作者 | 皆川,博子,1930- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2009年08月 |
『ベルリンは晴れているか』

終戦直後のベルリンで恩人の不審死を知ったアウグステは彼の甥に訃報を届けに陽気な泥棒と旅立つ。歴史ミステリの傑作が遂に文庫化! 解説 酒寄進一
この作家の集中力と咀嚼力には、その若さからは
想像もつかないほどの馬力がある。素直に脱帽!
――逢坂剛
第1位 第9回Twitter文学賞(国内編)
第3位 2019年本屋大賞
第2位 このミステリーがすごい!2019年版(国内編)
第160回直木賞候補
その他各紙誌でも大絶賛!!
第二次大戦直後のドイツを舞台に迫真の臨場感で描かれた歴史ミステリの傑作
待望の文庫化!
【内容紹介】
1945年7月、ナチス・ドイツの敗戦で米ソ英仏の4カ国統治下におかれたベルリン。ドイツ人少女アウグステの恩人にあたる男が米国製の歯磨き粉に含まれた毒による不審死を遂げる。米国の兵員食堂で働くアウグステは疑いの目を向けられつつ、なぜか陽気な泥棒を道連れに彼の甥に訃報を伝えに旅出つ――。圧倒的密度で書かれた歴史ミステリの傑作、待望の文庫化!
解説 酒寄進一
作者 | 深緑野分/著 |
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価格 | 900円 + 税 |
発売元 | 筑摩書房 |
発売日 | 2022年03月14日 |
『スウィングしなけりゃ意味がない』

1939年ナチス政権下のドイツ、ハンブルク。15歳のエディが熱狂しているのは頽廃音楽と呼ばれる”スウィング”だ。だが音楽と恋に彩られた彼らの青春にも、徐々に戦争が色濃く影を落としはじめるーー。
作者 | 佐藤 亜紀 |
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価格 | 946円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2019年05月24日 |
『神の棘(1)』

1935年、ドイツ。若く優秀な保安情報部員アルベルトは、党規に従い神を棄てた。そして上官のハイドリヒから、ヒトラー政権に反発する国内カトリック教会の摘発を命じられる。一方、アルベルトの幼馴染マティアスは、大恐慌で家族を失くし、修道士として静かに生活していた。道を分かたれたはずの二人が再び出会ったとき、友情と裏切りに満ちた相克のドラマが幕を開ける。全二巻連続刊行の歴史ロマン大作。
作者 | 須賀しのぶ |
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価格 | 1870円 + 税 |
発売元 | 早川書房 |
発売日 | 2010年07月 |
『ナチスの聖杯 (上)』

ヒトラーを狂わせた四つの鉤十字ーー
覇者の秘宝をめぐり、独英仏が激突!!
欧州ベストセラーコンビが放つメタ戦記ミステリ
一九三九年ーー。ヒマラヤの奥深く、チベットの聖地へと送りこまれたナチスのシンクタンク〈アーネンエルベ〉の探検部隊が、鉤十字を象ったルビー色に輝く物体を持ち帰る。それは世界に分散して隠された古代の遺物【ルビ:レリック】で、四つあると伝えられている権力のシンボルの一つだった。四つの鉤十字は、それぞれがこの世を形成する“四大元素”の水、風、地、火を表しており、そのすべてを手にした者は世界を制するという。そのうちの一つを手に入れたナチス・ドイツは破竹の勢いで進撃を続け、領土を拡大していく。だが、世界を征服し、ヒトラーの千年王国思想を実現させるには、残る三つのレリックも獲得する必要があった。
親衛隊長官のヒムラーとその片腕のヴァイストルトは、レリックの在りかを示す絵画があるというスペインのモンセラート修道院に向かうが、絵画は一足先にフランス人のトリスタンによって持ち出されていた。ヴァイストルトは投獄されていたトリスタンを調査団のメンバーに加え、絵画の謎を解き、二つ目のレリックを追って、異端カタリ派終焉の地、モンセギュールの城跡に向かう。
一方、ドイツに抵抗を続けていたイギリスは、ナチスの不穏な動きを察知していた。チャーチル首相直下の諜報機関SOEのマローリーは、敵側にレリックが渡るのを阻止すべくモンセギュールに乗りこむ。ここにレリックをめぐる争奪戦の火蓋が切られたーー。
作者 | エリック・ジャコメッティ/大林 薫/ジャック・ラヴェンヌ/郷 奈緒子/練合 薫子 |
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価格 | 1012円 + 税 |
発売元 | 竹書房 |
発売日 | 2019年06月20日 |
『ヒトラーの試写室』

1935年、20歳の柴田彰は活動写真の俳優を夢見るが、大工の父親は猛反対し勘当されてしまった。家を飛び出しオーディションを受けるが箸にも棒にもかからずあえなく挫折。だが、人手不足だった日独合作映画「新しき土」の特殊撮影助手の仕事にありつく。主任の円谷英二の情熱に触れるうち彰も仕事にのめり込み映画は見事に完成。ベルリンにも運ばれ、映画で人心の掌握と扇動を狙っていたナチス宣伝大臣ゲッベルスの心に刻み込まれる。日本は41年、ついに太平洋戦争に突入。軍部の要請から戦意高揚をねらった映画「ハワイ・マレー海戦」が製作されることになり彰も特殊撮影で参加。この作品もベルリンに運ばれ、丁度イギリスの権威を失墜させる為に映画「タイタニック」を製作したが、どうしてもクライマックスの沈没シーンが上手く撮影できないことを悩んでいたゲッベルスが目をつけ、彰がドイツに招聘されることになる。環境の違いから撮影は苦戦。日本に残した妻子を想う柴田だったが、ベルリンは戦火に……。意外すぎる歴史秘話に基づく、一気読みと感動必至の傑作エンタメ小説。
書評家から熱い賛辞が続々!
「すでに八〇年近く昔の話とはいえ、ネット上に巧妙につくられたフェイクニュースが流布している現在、映像によるプロパガンダは古くて新しい問題だと言える。この物語が単なる歴史を題材にした小説に終わっていないのは、このテーマに今日性があるからだ。」
タカザワケンジ(書評家) (解説より)
「特撮の舞台裏を描くことで戦争の舞台裏を描く、その試みには明らかに「ポスト・トゥルース」に象徴される現代社会の潮流ーー信じたいものを信じるために、事実に目をつぶるーーが反映されている。あるいは、先の大戦を語ることへの過剰な情熱、過剰なフォビア(恐怖症)が渦巻く日本の空気が、ありありと。この小説が二〇一七年の今書かれたことには、意味がある。」
吉田大助(ライター)(「本の旅人」2018年1月号より)
作者 | 松岡 圭祐 |
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価格 | 880円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2017年12月21日 |
『帰ってきたヒトラー 上』

二○一五年にドイツで封切られ二四十万人を動員した本書の映画がついに日本公開! 本国で二五十万部を売り上げ、四十二言語に翻訳されたベストセラーの文庫化。現代に甦ったヒトラーが巻き起こす喜劇とは?
作者 | ティムール・ヴェルメシュ/森内 薫 |
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価格 | 704円 + 税 |
発売元 | 河出書房新社 |
発売日 | 2016年04月22日 |
『深い疵』

作者 | Neuhaus,Nele,1967- 酒寄,進一,1958- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 東京創元社 |
発売日 | 2012年06月 |
『亡国の鉤十字(ハーケンクロイツ)(上)』

ロマノフ王朝の最後の秘宝が
アドルフ・ヒトラーを終わらせる
一九四一年十二月、ヒトラーとムッソリーニーーふたりの独裁者を狙った暗殺計画が発動。その混乱に乗じて、トリスタンはヒトラーが肌身離さず身に着けていた古代アーリア人の秘宝<スワスティカ>の奪取に成功。ヴェネツィアの【潟@ルビ:ラグーナ】に沈めた。ヨーロッパに地獄絵図を描く男が、その加護を失う日がついに訪れたのだ。
だが、一つ目のスワスティカはいまだドイツにある。ヨーロッパ大陸も依然としてナチスの制圧下に置かれままだ。何千何万というユダヤ人の血が流れ、ナチス・ドイツによる野蛮なユダヤ人絶滅政策は人類史上類を見ない悪魔の所業と化している。二つ目のスワスティカの力を得たイギリスが侵略の危機を脱した一方で、ソ連は@ドイツ国防軍【ヴェアマハト】から猛攻を受け、劣勢に立たされていた。
四つ目のスワスティカが戦局の行方を決めることは明らかだ。その行方を追うトリスタンはパリの市街地地下に蜘蛛の巣を張り巡らすように広がる採石場で、手がかりを【掴@正字】む。第四の秘宝はかつてロシアに君臨した【皇帝@ルビ:ツァーリ】に代々受け継がれていた。だが、ロマノフ王朝最後の皇帝ニコライ二世が国外に隠し場所を移したため、帝政ロシアは崩壊し、スワスティカの行方も失われてしまっていた……。
古代アーリア人の叡智が秘められし四つのスワスティカをかけて、第二次世界大戦の舞台裏で繰り広げられる聖遺物争奪戦はいよいよ最終局面を迎える。
世界大戦の命運を握るロマノフ王朝最後の秘宝ーー、その存在を巡り英独米の争奪戦が始まる!!
作者 | エリック・ジャコメッティ/ジャック・ラヴェンヌ/大林 薫/郷 奈緒子 |
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価格 | 1210円 + 税 |
発売元 | 竹書房 |
発売日 | 2021年08月05日 |
ナチス時代を背景とする小説は、世界中で数多く書かれています。その中から、今回は10作品を選んでご紹介しました。どの作品も、ナチスの恐怖と人間の愚かさを描き出しています。しかし、それだけではなく、時代背景を踏まえた様々なテーマや描写も含まれています。
私たちは、ナチス時代を歴史のページに閉じ込めることはできません。その時代には、人間たちが犯した悪行や、それによって引き起こされた混乱や痛みがありました。これらの作品は、私たちにとっての過去と向き合うことを促し、将来に向けての教訓を与えてくれることでしょう。
ナチス時代は、歴史の教訓として忘れることはできない出来事です。これらの作品を通じて、私たちはその時代の人々が抱えた葛藤や苦しみを感じることができます。そして、自らの考えや行動を見つめ直し、同じような過ちを犯さないようにすることが大切です。
これらの作品を読むことで、複雑な社会情勢や、当時の人々の想いを垣間見ることができます。そして、それらを理解することは、私たちが現在生きる社会でも大切なことであると言えます。過去の過ちを繰り返さないために、私たちはこれらの作品から多くのことを学ぶことができるのです。
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