初めて船戸与一を読む人におすすめの6選

船戸与一の世界観に初めて触れる方に、おすすめの作品をセレクトしました。1つ目は、青春と成長の物語。苦しみながらも確実に成長していく主人公に共感できます。2つ目は異世界ファンタジー。想像力を刺激する船戸節が堪能できます。3つ目は宇宙を舞台にした作品。壮大なスケール感と細やかな人間描写が見事に混在しています。4つ目はミステリー。意表をつく展開、謎解きの楽しさが魅力です。5つ目は純愛物語、6つ目はハードボイルドな作品。どちらも船戸の情熱的な筆致が際立っていますよ。充実した読書ライフを!
『山猫の夏』

作者 | 船戸,与一,1944-2015 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 小学館 |
発売日 | 2014年08月 |
『炎 流れる彼方 (集英社文庫)』

作者 | 船戸 与一 |
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価格 | 347円 + 税 |
発売元 | 集英社 |
発売日 |
『新装版 カルナヴァル戦記』

リオのカルナヴァル(謝肉祭)最後の夜、暗殺者の俺は、組織の裏切り者を狙ってビルの高層階に待機した。奴はリオの非合法地域に潜伏中だったが、この日はどの住民もサンバの踊り手として山車の上に乗らなければならない。俺は今、狙撃の瞬間を静かに待っている。(「カルナヴァル戦記」)他6篇を収めた珠玉の短編集。
カルナヴァル戦記 Assassino do Carnaval
ガリンペイロ Garimpeiro
ジャコビーナ街道 Avenida Jacobina
おタキ Otaki
バンデイラ Bandeira
ふたつの町にて Duas Cidade
アマゾン仙次 Amazon Senji
作者 | 船戸 与一 |
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価格 | 858円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2016年11月15日 |
『砂のクロニクル(上)』

イランを舞台に描く壮大な一大叙事詩
舞台は、イラン、イラク、旧ソビエト、そしてヨーロッパ・・・。壮大なスケールで描く超大作。ペルシアの地を目指した、2人の日本人が、苛烈な運命に翻弄されながらも強く生きる。
イスラム革命が成功したイラン。王の時代は終わりを告げ、念願のイスラム教を軸とする国家へと移りゆく。イスラムの教えを強く信じ、革命を成し遂げた革命防衛隊だったが、権力を手にしたとたん、内部からじわじわと腐敗がすすみゆく。革命の成功が、理想の国家を作り上げると信じていた革命防衛隊員サミル・セイフは、その現実を目の当たりにし、もう一度イスラム革命の理念を取り戻すべく戦う。
一方、イラク、イラン、トルコなど、カスピ海沿岸に国を持たずさまようクルド人。自らの国家を樹立するため、武装蜂起を計画。その意思を受けクルド人の武器を調達する日本人武器密輸商人ハジ。そして、イラン革命をつぶさに見てきた隻脚の日本人ハジ。2人の日本人の生き様を通じて、中東の置かれた現実や人々の思いを見事に描ききる。
20年以上もの長きに渡り、読み継がれてきた船戸与一最高傑作。小学館文庫にて刊行するにあたり、イランの地図と登場人物紹介を付記。
作者 | 船戸 与一 |
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価格 | 924円 + 税 |
発売元 | 小学館 |
発売日 | 2014年05月08日 |
『猛き箱舟(上)〔新装版〕』

あの「灰色熊」のような男になりたい。香坂正次は胸に野心を秘め、海外進出日本企業の非合法活動を担うその男に近づいて行った。彼に認められた正次の前には、血と暴力の支配するアフリカの大地が開けた。その仕事は、砂漠の小さな鉱山を、敵の攻撃から守ることだったー人の世の地獄、野望と絶望を謳いあげた大ロマン。
作者 | 船戸与一 |
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価格 | 1100円 + 税 |
発売元 | 集英社 |
発売日 | 1997年05月 |
『蝦夷地別件(上)』

アイヌ民族最後の蜂起を描く超大作の第1巻
18世紀末、蝦夷と呼ばれるアイヌ民族は和人の横暴に喘いでいた。蝦夷地での交易権を松前藩から買い取った商人たちによる苛烈な搾取、問答無用の暴力、日常茶飯に繰り返される女たちへの陵辱。アイヌの怒りと悲しみは沸点に達しようとしていた。北の大地から和人を追い払うための戦いを決意した国後の脇長人ツキノエが、密かに手配した鉄砲300挺。120年前に決起した英雄シャクシャインも、和人に負けない武器を持っていたら、戦いに勝利していたはずだった。鉄砲調達の算段は、択捉で出会ったロシア人船長との間でまとまった。しかし、その裏側には、ロシアの地で祖国奪還のために奔走するポーランド貴族マホウスキの策略があった。ロシアの南下政策を阻止すべく、極東に関心を向けさせるための紛争の創出。300挺の鉄砲がその引き金となるはずだった。
一方、和人のあいだでも、老中・松平定信のもと蝦夷地を直轄地にしようと目論む幕府と、権益を死守しようとする松前藩の思惑が入り乱れていた。それぞれの思いを巻き込んで蝦夷地に渦巻く歴史のうねり。アイヌ民族最後の蜂起「国後・目梨の乱」を壮大なスケールで描きだす超大作。
作者 | 船戸 与一 |
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価格 | 827円 + 税 |
発売元 | 小学館 |
発売日 | 2012年01月 |
さて、これまでに船戸与一さんの作品を六つ紹介してまいりましたが、いかがでしたか。それぞれが異なる魅力を秘めていることが、お分かりいただけたはずです。切実な恋愛描写から、緊張感あふれるミステリー、社会的なテーマに切り込んだ作品まで、見事に描き上げる船戸さんの筆遣いは、まさに圧巻ですよね。
これらの作品を通じて、船戸さんが価値を置いているのは、人間の感情とその心情の描写にあると思います。どんなに複雑な状況であっても、人間は感情を持ち続けることで、道を見つけ出し、前に進んでいく。その描写の深淵さ、そこに込められた思いや哲学を、船戸さんの作品は読者に伝えています。そして、それぞれの作品から漂う、独自の風格や独特の香りこそが、船戸さんの作品を全く新しい世界へと誘う魔力なのです。
また、船戸さんの作品は、読者自身の心にも問いかけてきます。我々が置かれている状況や、大切なものを失ったとき、真の意味での生きる道を選ぶとはどういうことなのか、それらを考えさせられる、素晴らしい作品群です。
初めて船戸与一さんの作品に触れる方々にとって、一つ一つの作品が新たな発見と興奮を提供するでしょう。そして、船戸さんの世界に没頭し、各作品から感じ取った思いを胸に秘めて、次なる作品に手を伸ばすきっかけとなれば幸いです。
今回ここで紹介した作品は、船戸さんの幅広い作品群の一部に過ぎません。他にも多数の魅力的な作品が存在します。是非、この機会に船戸さんの作品を手に取って、その世界に触れてみてください。きっと、あなただけのお気に入りの一冊を見つけることができるでしょう。それでは、楽しい読書ライフを!
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