時代小説・古典4選!

一つ目は、日本と中国が舞台の波乱万丈の交流物語。時代背景もキャラクターも鮮やかで、一気読み間違いなしですよ。次におすすめは、江戸時代の火消しを描いた作品。珠玉のドラマが紡がれる中にも、手に汗握るアクションが満載です。三つ目は、幕末の志士たちの生き様を切り取った本格派の一作。歴史好きだけでなく、人間ドラマを楽しみたい方にもぴったり。そして最後は、平安時代の贈り物。宮廷の華やかさと人々の感情が絶妙に描かれてますよ。それぞれ異なった時代背景の中で繰り広げられる、こういう物語たち、一度読んでみませんか?
『村上海賊の娘(一)』

時は戦国。乱世にその名を轟かせた海賊衆がいた。村上海賊ーー。瀬戸内海の島々に根を張り、強勢を誇る当主の村上武吉。彼の剛勇と荒々しさを引き継いだのは、娘の景だった。海賊働きに明け暮れ、地元では嫁の貰い手のない悍婦で醜女。この姫が合戦前夜の難波へ向かう時、物語の幕が開くーー。本屋大賞、吉川英治文学新人賞ダブル受賞! 木津川合戦の史実に基づく壮大な歴史巨編。
作者 | 和田 竜 |
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価格 | 781円 + 税 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2016年06月28日 |
『雑賀のいくさ姫』

イスパニアのイダルゴ(騎士)の家系に生まれたジョアンは、乗り込んだ船での内紛と難破のはてに、紀伊雑賀のいくさ姫、鶴に拾われる。鶴はカラベル船を修復した「戦姫丸」に乗って商いのためにジョアンらと南洋に向かうが、海賊や大名の思惑、そして過去の因縁に巻き込まれていく。雑賀、村上、毛利、大友、島津ー戦国の西国大名オールスター水軍が、日本を狙う大海賊と雌雄を決する。戦国の海洋を縦横無尽に駆け巡る、傑作歴史ロマン!
作者 | 天野 純希 |
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価格 | 880円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2022年01月14日 |
『おくのほそ道(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典』

旅に生きた俳聖松尾芭蕉の、約5ヵ月にわたる奥羽北陸の旅日記。元禄2年(1689)3月、門弟曾良を伴って江戸を出発、各地の名所旧跡を巡って、9月の大垣到着までを記した。単なる日記を超えて、風雅の誠を求止め、真の俳諧の道を実践し続けた魂の記録であり、俳句愛好者の聖典でもある。ふりがな付きの古文現代語訳は、わかりやすいだけでなく、朗読にも最適。地図や写真など資料も豊富で、この1冊で、すべてが分かる。
人生は旅──みちのく憧憬
旅立ち──弥生のあけぼの
草加の宿──旅の第一夜
室の八島──木の花咲耶姫
日光──仏五左衛門の宿
黒髪山──同行者曾良
那須野──八重撫子のかさね
黒羽──玉藻の前・那須の与一
雲巌寺──禅の師仏頂和尚の庵
殺生石──那須温泉
蘆野の柳──西行の遊行柳
白河の関──白妙の卯の花
須賀川──風流の初め
栗の花──遁世の境地
浅香山──浅香の沼のかつみ
信夫の里──しのぶもじ摺りの石
飯塚の里──佐藤氏の遺跡
飯塚──飯塚温泉の一夜
笠島──五月雨の道
武隈の松──岩沼の二木の松
宮城野──仙台の名所見物
壺の碑──多賀城出土の石碑
末の松山・塩竈の浦──琵琶法師の奥浄瑠璃
塩竈神社──和泉三郎の宝灯
松島──造化の天工
松島──雄島が磯
松島──瑞巌寺
石巻──繁華な港町
平泉──高館・光堂
尿前の関──人馬同居の宿
山刀伐峠──危険な山越え
尾花沢──紅花と蚕飼い
立石寺──岩にしみ入る蝉の声
最上川──五月雨を集めた急流
出羽三山──羽黒山
出羽三山──月山・湯殿山
酒田──海上の夕涼み
象潟──能因島・ねぶの花
越後路──佐渡の夜空の天の河
市振──遊女と萩と月
越中路──黒部川・那古の浦
金沢──愛弟子の早世
多太神社──実盛の甲
那谷──白秋の風
山中──温泉宿の美談
別離──曾良の病気
全昌寺──一夜の隔て
汐越の松──西行の歌
天竜寺・永平寺──北枝との別れ
福井──等栽という隠士
敦賀──気比神宮と遊行上人
種の浜──ますほの小貝
大垣──終着、そして新たなる旅路へ
解説
松尾芭蕉──作者紹介
『おくのほそ道』──作者紹介
作者 | 松尾 芭蕉/角川書店/谷口 広樹 |
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価格 | 748円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2001年07月25日 |
『土佐日記(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典』

平安時代の大歌人紀貫之が侍女になりすまし、帰京の旅をかな文字で綴った紀行文学の名作。国司の任期を終えて京へと戻る船旅は長く苦しい日々の連続であった。土佐の人々に温かく見送られ出発したものの、天候不順で船はなかなか進まない。おまけに楫取はくせ者。海賊にも狙われる。また折にふれ、土佐で亡くした娘を想い悲嘆にくれる。鬱々としながらも歌を詠み合い、ひたすら都を目指す一行の姿が生き生きとよみがえる。
はじめに
女の私も書いてみる──男もすなる日記といふものを
船旅なのに馬のはなむけ?
国司の館で送別会
帰らぬ人を偲びつつ──大津出立
詩と歌のセッション
押鮎にキッス!──浦戸から大湊へ
お返しも楽じゃない
池の若菜に「いとをかし」
「白波」はNGワード!
水の中の月
海を渡るこころ──大湊から奈半へ
千代の友だち──宇多の松原
夜更けの舟唄
飛んで都へ──奈半から室津へ
月下のゆあみ──室津にて
はや二十五日
空を漕ぐ船
波の雪 波の花
ムーンライト
黒白のコントラスト──室津出立
海賊が追って来る?──阿波国にて
ちふりの神様
波路はるかに
子の日に海松──土佐の泊にて
海賊を振り切って──阿波から和泉へ
ついつい愚痴を──和泉の灘出立
不満爆発!
忘れ貝に託して
三十一文字の号令──和泉より住吉へ
波のトラウマ
神の御心のままに──住吉明神
淡路のおばあちゃん復活──難波から淀川へ
あやしき歌をひねり出す
物々交換の損得
声の寒さが身にしみる──渚の院にて
尽きせぬ思い
船よ さようなら──山崎
風景だけが変わらない──桂川
荒れたる宿 荒れたる心──帰京
解説──ブログとしての『土佐日記』
付録
和歌・歌謡初句索引
コラム目次
貫之はなぜ土佐に下ったか
紀貫之の家集
甲斐歌とは
白馬の節会
在原業平と『伊勢物語』
屏風絵と屏風歌〈その一〉
誹諧歌とは
貫之と兼輔〈その一〉
歌合とは
貫之と兼輔〈その二〉
「子の日」とは
屏風絵と屏風歌〈その二〉
平安時代の『万葉集』〈その一〉
平安時代の『万葉集』〈その二〉
古典はいかにして伝えられたか
古今的歌風とは
作者 | 紀 貫之/西山 秀人 |
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価格 | 660円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2007年08月25日 |
それぞれの時代、それぞれの舞台を鮮やかに描き出した小説たちを紹介してきましたが、いかがでしたか? 時代の流れや激変する世の中を舞台裏で静かに見つめ、人々の生き様を描き出す時代小説・古典というジャンルは、ただ単に過去を描いた物語だけでなく、現代を生きる私たちへさまざまなメッセージを投げかけてくれます。
物語の中で描かれる時代背景や登場人物たちは、様々な困難に時折直面しながらも、自分自身を見つめ直したり、時には自分の信じる道を突き進んだりと、どんな状況でも前向きに生きる力を私たちに教えてくれるでしょう。
また、どの作品も登場人物たちの情熱や悲哀、喜びや葛藤がリアルに描かれており、まるで自分自身がその時代の登場人物となったかのような感覚に浸ることができるでしょう。それはまるで、タイムマシンに乗ったような感覚。そんな不思議な体験が、あなたを待っています。
さらに、それぞれの時代が抱えていた社会情勢や人間関係の問題は、現代に置き換えて考えることで、我々が今直面している課題に対する新たな視点を提供してくれるかもしれません。
いかがでしょうか、これらの作品を通じて新たな発見や気づきがあれば幸いです。どの作品も心に残る名作ばかりですので、タイトルは伏せましたが、ぜひ手に取ってその世界をご覧頂ければと思います。私たちが生きる現代を豊かに彩る、その一助となれば幸いです。
心揺さぶる物語があなたを待っています。それでは、素敵な読書ライフをお楽しみください。
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