詩人たちの物語!おすすめの日本史詩人を描く歴史小説10選「銀河鉄道の父」「西行花伝」など話題作をご紹介

日本の歴史には数々の詩人が存在し、彼らの生き様や創造力は時代を超えて今も私たちを魅了します。詩人たちは日常の中に詩を見つけ、それを現代に伝えています。そんな詩人たちの人生を描いた傑作歴史小説を10作品ピックアップしました。戦争を反映した詩から夜空と星を描いた美しい詩まで、豊かな詩の世界を堪能してください。眠れぬ夜の友として、移動時間のお供として、心に静かな影響を与えてくれる作品ばかりです。実在の詩人の物語は、現代の私たちにも響きます。ぜひ、あなたのお気に入りを見つけてみてくださいね。
『銀河鉄道の父』

作者 | 門井,慶喜 |
---|---|
価格 | 不明 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2020年04月 |
『西行花伝』

作者 | 辻,邦生,1925-1999 |
---|---|
価格 | 不明 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 1999年07月 |
『雨と詩人と落花と』

愛を見つめ、慈しむ心を描き続けた巨星・葉室麟。
その深き到達点!
九州豊後日田の詩人広瀬旭荘を描いた
著者畢生の感動作!
書名は、以下の広瀬旭荘の漢詩・七言絶句
「春雨到筆庵」の最終行からとっている。
菘圃葱畦(しゅうほそうけい)
路(みち)を取ること斜(ななめ)に
桃花多き処(ところ)是(こ)れ君が家
晩来何者ぞ門を敲(たた)き至るは
雨と詩人と落花なり
菘(とうな)の圃(はたけ)、
葱(ねぎ)の畦(うね)の中、
桃の花がいっぱいに咲いているあたりに
君の家がある。
夕暮れ時に門を敲(たた)いて訪ねてくるのは
誰だろう。
雨か詩人か散る花か。
兄の淡窓にともなわれ、初めて松子の実家を
訪ねた時の出会いを詠んだ漢詩だった。
時は大塩平八郎の決起など、
各地が騒然としている幕末の激動期。
儒者として漢詩人として、そして夫として
どう生きるべきか。
動乱の時代に生きた詩人の魂と
格調高い夫婦愛を描く。
儒者・広瀬旭荘は九州・日田の広瀬家に生まれた。広瀬家は天領の日田金をあつかい、
大名貸しまで行う富商であった。
二十五歳年長の兄が広瀬淡窓。
儒学者であり詩人として名を馳せており、
私塾の咸宜園を開設した。
兄の淡窓は世に知られた学者であり、
詩人であったが、代官所の横暴に耐えていた。
しかし、旭荘は怒りを募らせた。
そのころ、旭荘は二度目の妻・松子を迎えた。
時折、怒りを抑えきれず打擲する旭荘に、
前妻は去っていた。
しかし、松子は心優しき詩人である旭荘の本質を
理解していた。
堺に遊学した旭荘は、大塩平八郎決起の時期に、
江戸へ。
詩人として儒学者として、どう生きるべきかを
問われる。
詩人の魂と感動的な夫婦愛。
幕末、動乱の時期に生きた詩人と、
彼を支え続けた妻。至高の夫婦愛とは?
文中の漢詩が深い感動を呼ぶ巨星の到達点!
巨星・葉室麟が逝去後、刊行された二冊目の著書となった。
作者 | 葉室麟 |
---|---|
価格 | 748円 + 税 |
発売元 | 徳間書店 |
発売日 | 2020年01月11日 |
『小説小野小町 百夜』

2020年の新型コロナ禍による緊急事態宣言中に刊行し、大きな反響を呼んだ『小説伊勢物語 業平』。泉鏡花文学賞と毎日芸術賞をW受賞した「日本の美の源流をたどる」小説として、次に紡がれたのは、同じく平安時代の「六歌仙」のひとり、優れた歌の才に加えて、絶世の美女としても数々の伝説が残る小野小町の一代記である。本作も『業平』に続き、日本画家・大野俊明氏のカラー挿絵が「みやび」の世界に色を添える。
能楽の演目でも重くあつかわれる観阿弥作「卒塔婆小町」が元にしたとされる伝説「百夜(ももよ)通い」。小町を恋する男に、百夜通ってくれば共寝してもいいと無理難題をつきつける。男は通いつづけ、百夜目に悲劇的な死に見舞われる。思いが叶わなかった男の恨みはやがて小町の身の上に残され、惨めに老いさらばえるーー小町はなぜこのような姿に描かれ後世に伝えられねばならなかったのか。古今和歌集と後撰集に残された数少ない小野小町の実作とされる和歌をより深く翫味すれば、そこに隠された本当の小町の姿が立ち現れてくる。
小町の歌の世界はけして甘美ではない。しかし、「日本の美の源流」が「もののあはれ」、哀れから来るとなぜ言われてきたのか。五感を研ぎ澄まして、この小説の音律に身を委ね、時に声に出して読んでいけば、読後にかつて経験したことのない深い感動が待っている。「もののあはれ」が体感できる小説と言っても過言ではないだろう。
<前篇 花の色は>
高麗笛 一夜契り 夢と知りせば あはれてふ 六道の辻 月と雲 慈雨 算賀の菊 花ひとひら……など
<後篇 我が身世にふる>
うつろふもの 鄙の月 熾火 遺戒 梅花 春霞 海松布 懸想文 誘ふ水 母恋ひ 浦こぐ舟 慈恩院 百の文……など
作者 | 高樹のぶ子 |
---|---|
価格 | 2420円 + 税 |
発売元 | 日経BP 日本経済新聞出版 |
発売日 | 2023年05月22日 |
『小説伊勢物語 業平』

NHK Eテレ「100分de名著」放送決定! (2020年11月予定・全4回)
第48回泉鏡花文学賞受賞
第62回毎日芸術賞受賞
千年読み継がれてきた歌物語の沃野に分け入り、美麗な容貌と色好みで知られる在原業平の生涯を日本で初めて小説化。現代語訳ではなく小説に紡ぐことで、日本の美の源流が立ち現れた。これは文学史的な事件である!
歌物語の不朽の名作にして、「恋の教科書」ともいわれることもある「伊勢物語」。その主人公とされる在原業平の一代記を「伊勢」の百二十五章段の和歌を物語の中に据えて大胆に周到に小説化。やまとことばに注目の集まった令和改元をはさみ日経新聞夕刊に連載された本作は、平安時代の古典に、千年かけて培われてきた日本人の情感、美意識を現代小説として吹き込み、活き活きとよみがえらせた傑作長編。連載時に小説に平安の都の風を吹き込んだ大野俊明氏の挿絵もカラーで16点収録。この作品を読んでから「伊勢物語」を読めば平安の「みやび」を五感で味わうことができるだろう
【著者「あとがき」より抜粋】
古典との関わり方として、私は現代語訳ではなく小説化で人物を蘇らせたいと思ってきました。千年昔には身体感覚において、どこかが違う人間が生きていて、私たちは、現代にも通じる部分においてのみ、かの時代の人間を理解しているのではないか。この疑問は、書くことに矛盾をもたらし、文体を模索させました。平安の雅を可能なかぎり取り込み、歌を小説の中に据えていくために編み出したのが、この文体です。味わい読んでいただければ、在原業平という男の色香や、日本の美が確立した時代の風が、御身に染みこんでいくものと信じます。
初冠
雨そほ降る
誰が通ひ路
蛍
昏き思ひ
長岡
大幣
若草
白玉
露の宿り
これをや恋と
みそかなる
忍ぶ草
朧月
芥川
杜若
宇津の山
武蔵鐙
姉歯の松
塩竃・水無瀬
夢うつつ
大淀
炎上
藤の陰
花の宴
花散り雪こぼれ
千尋の竹
紅葉の錦
潮干潮満
鶯のこほれる涙
ほととぎす
つひにゆく
作者 | 高樹 のぶ子 |
---|---|
価格 | 2420円 + 税 |
発売元 | 日経BP 日本経済新聞出版本部 |
発売日 | 2020年05月13日 |
『石川啄木』

作者 | Keene,Donald,1922-2019 角地,幸男,1948- |
---|---|
価格 | 不明 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2022年07月 |
『不易の恋 : 芭蕉庵・桃青』

作者 | 円上,行元 |
---|---|
価格 | 不明 |
発売元 | 幻戯書房 |
発売日 | 2017年10月 |
『今ひとたびの、和泉式部』

平安朝、大江家の娘式部は、宮中で太后に仕え、美貌と歌の才を高く評価される。和泉守と結ばれ幸せな日々に、太后危篤の報が届く。急ぎ京へ戻った式部を親王が待っていた。高貴な腕に抱きすくめられ、運命は式部を翻弄していく。愛する人たちを失いながらも、歌に想いを綴っていくが…。浮かれ女と噂を立てられながらも、生涯の愛を探し続けた式部。冥き道をゆく謎多き女性を大胆に描く親鸞賞受賞作。
作者 | 諸田 玲子 |
---|---|
価格 | 869円 + 税 |
発売元 | 集英社 |
発売日 | 2019年08月21日 |
『恋歌』

作者 | 朝井,まかて |
---|---|
価格 | 不明 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2015年10月 |
『ひねくれ一茶』

江戸の荒奉公で苦労の末、好きな俳諧にうち込み、貧窮の行脚俳人として放浪した修業時代。辛酸の後に柏原に帰り、故郷の大地で独自の句境を確立した晩年。ひねくれと童心の屈折の中から生まれた、わかりやすく自由な、美しい俳句。小林一茶の人間像を、愛着をこめて描き出した傑作長編小説。田辺文学の金字塔。
作者 | 田辺 聖子 |
---|---|
価格 | 979円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 1995年09月15日 |
これらの小説を通じて詩人たちと一緒に時代を旅する、そんな新しい文学体験をぜひお楽しみください。日本の歴史に名を刻んだ詩人たちが描かれた作品は、その創作の背後にある哀愁や情熱、それぞれの人生の喜びや悲しみを感じることができます。
また、作者たちは実際の歴史事宝や生涯を丁寧に調査し、詩人たちの生き様や詩作にどう影響を与えていったのかを細かく描写しています。それぞれの作品は一種のタイムマシンのようで、読者を過去の日本へと導きます。長きにわたる歴史の中で詩人たちはどのように生き、どのように詩を紡いできたのか、これらの小説を読むことで少しばかりその答えを垣間見ることができるでしょう。
もちろん、これらはすべて物語。しかし、その物語の一部は、私たちが今日生きる現代にも通じているかもしれません。それぞれが生きた時代の違いはあれど、生きる者としての悩みや喜び、驚きや発見、そして何より詩を通じて表現したいという強い思いは共通しています。それを感じ取ることができれば、これらの作品はただのエンターテイメント以上の価値を持つことでしょう。
最後に、文学とは過去を振り返る歴史の一部でもあります。これらの小説は、読む者それぞれに、自分自身と向き合う機会を与えてくれます。どの作家も、詩人たちが直面した困難や喜び、情熱や創造性を通じて、我々が今日直面する課題についても考える機会を与えてくれるのです。
それでは、あなたも詩人たちとともに過去へ旅立ち、その生き様に触れ、そして新しい視点を見つけてみてはいかがでしょうか。その旅があなたに新たな発見や感動をもたらすことを願っています。
本サイトの記事はあくまで新しい書籍と出会う機会を創出する場であり情報の正確性を保証するものではございませんので、商品情報や各作品の詳細などは各自で十分に調査した上でご購入をお願いいたします。各通販サイトが提供するサービスは本サイトと関係ございませんので、各通販サイトは自己責任でご利用ください。