タイトルに「雪」が入った小説6選

「雪」が題材の小説は冬の季節感が溢れ、読むだけで心が癒される作品が多いですね。生と死、純粋さと罪、孤独と友情など、雪が象徴するテーマを用いた物語は胸を打つものがたくさん。例えば、豪雪の田舎町で繰り広げられるサスペンス。あるいは雪国での愛憎劇、雪山でのサバイバル、雪に包まれた街での人間模様など、バリエーションも豊富です。また、雪のミステリーも見逃せません。白銀の世界に紡がれる謎と真実が、あなたを引き込むこと間違いなしです。
『やさしい雪が降りますように』
| 作者 | 桃実,るは |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 河出書房新社 |
| 発売日 | 2025年09月 |
『六月の雪』
夢破れた30代の将来への不安、認知症がはじまった本人と周囲の驚愕。
いまの日本の現代的なテーマと、台湾と日本との現代史がからみ合う、乃南アサ台湾ものの決定版!
30代前半、独身の杉山未來は、声優になるという夢に破れ、父母、妹、弟と離れ、祖母・朋子と東京でおだやかな二人暮らし。
ある日、祖母の骨折・入院を機に、未來は祖母が台湾うまれであることを知る。
彼女を元気づけるため、未來は祖母ゆかりの地を訪ねようと台湾へと旅立つ。
ところが戦前の祖母の記憶はあいまいで手掛かりが見つからない。
そこで出合ったのはひと癖もふた癖もある台湾の人たち。
台湾が日本の植民地であったこともぼんやりとしか知らない未來は、中国国民党に蹂躙された台湾の人々の涙を初めて知る。
いっぽう、朋子は認知症を発病し、みずからの衰えに言いようのない恐怖を覚えていた。
それに追い打ちをかける、朋子の遺産目当ての実の娘、真純(ますみ)の突然の出現……。
未來は祖母のふるさとに辿りつくことができるのか。
朋子の衰えに、未來は間に合うのか。そして長い旅路の果てに、未來が下した重大な決断とは……。
『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』と続く著者の台湾ものの、決定版とも言うべき感動巨篇。
| 作者 | 乃南 アサ |
|---|---|
| 価格 | 1144円 + 税 |
| 発売元 | 文藝春秋 |
| 発売日 | 2021年05月07日 |
『雪が降る』
ギャンブルに溺れ、自堕落な日々を過ごす会社員・志村。彼の元に、1通のメールが届く。〈母を殺したのは志村さん、あなたですね〉メールの送り主は、かつて愛した女性・陽子の息子だったーー。訪ねてきた少年とともに、志村は目を背け続けてきた彼女との記憶を辿り始める。その末に明らかになる、あまりにも切ない真実とは(「雪が降る」)。不朽の名作『テロリストのパラソル』の著者による、6篇を収録した短編集。解説・黒川博行
台風
雪が降る
銀の塩
トマト
紅の樹
ダリアの夏
解説 黒川博行
| 作者 | 藤原 伊織 |
|---|---|
| 価格 | 770円 + 税 |
| 発売元 | KADOKAWA |
| 発売日 | 2021年12月21日 |
『雪の香り (文春文庫)』
| 作者 | 塩田 武士 |
|---|---|
| 価格 | 897円 + 税 |
| 発売元 | 文藝春秋 |
| 発売日 | 2017年08月04日 |
『雪〔新訳版〕 上 (ハヤカワepi文庫)』
| 作者 | オルハン パムク/宮下 遼 |
|---|---|
| 価格 | 990円 + 税 |
| 発売元 | 早川書房 |
| 発売日 | 2018年06月30日 |
『雪のひとひら』
ある寒い日、雪のひとひらは生まれた。地上に舞いおりたときから、彼女の長い旅がはじまった。伴侶となる雨のしずくとの出会い、新たな命の誕生。幸福なときも試練のときも、彼女は愛する者のために生きた。やがて訪れた、夫との永遠の別れ、子どもたちの門出。雪のひとひらは、その最期の瞬間、自らの生の意味を深く悟るー。自然の姿に託して女性の人生を綴る、優しく美しい物語。
| 作者 | ポール・ギャリコ/矢川 澄子 |
|---|---|
| 価格 | 572円 + 税 |
| 発売元 | 新潮社 |
| 発売日 | 2008年11月27日 |
さて、今回はタイトルに「雪」がつく六つの素晴らしい作品をご紹介させていただきました。それぞれが異なるが、やはり共通しているのは雪が持つあの静けさ、寂しさ、などといった独特の情感を上手く表現していることですね。
雪と一言で言っても、その表現の仕方は千差万別。降りしきる雪を前にした主人公の心情、雪化粧した町の美しさ、雪とともに訪れる閉ざされた時間、そんな風に雪を通じて描かれるさまざまな世界観に、きっとあなたも深く引き込まれることでしょう。
雪という自然現象が持つあまりにも多彩な表情は、人間の様々な感情を引き立てる絶好の舞台装置。主人公たちのドラマが雪の中で繰り広げられるごとに、読む者の心にも様々な感情が湧き上がってくる…その深淵のような感情の波に身を委ねてみてはいかがでしょうか。
しかも、どの作品もそのキャラクターやストーリーが秀逸に描かれており、まさに「読み応え」という言葉がピッタリ。雪の描写だけでなく、そこに登場する人々の心情や、葛藤、そして成長といった人間ドラマにも目を離すことができません。
以上、タイトルに「雪」がつく6つの作品をピックアップさせていただきました。どれも一読の価値ありですので、ぜひ皆さんも読書の一環として取り組んでみてくださいね。たとえ外は雪が降っていようとも、そんな時こそ、暖房の効いた部屋でひとり、または家族や友人と共に、良い作品に触れる時間は何よりも幸せな過ごし方だと思います。どうぞ、雪の魔法に包まれた美しい物語の世界へ、一緒に旅を始めてみましょう。
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