ブラジルへ移民した日本人を描いた小説3選
一つ目は、家族でブラジルへ移住することを決意した一組の夫婦とその子供たちの生活を描いた作品です。新天地での喜びや苦しみ、予期しない出会いや別れ、そして彼らが見つけ出す新たな家族の形をぜひご覧ください。
二つ目は、現地のコーヒー農園で努力しながらも文化の壁にぶつかる主人公の心情を描いた作品。ブラジルの美しい風景とともに、困難を乗り越える人々の強さが感じられます。
三つ目は、移民としてのアイデンティティを求め続ける青年の旅路を描いた一冊。未知の地での挫折と成功を織り交ぜながら、世代を超えて共感できる人間ドラマが展開されます。すべての作品には、移民という経験を通して描かれる人間の頑張りが込められています。
『蒼氓』
作者 | 石川,達三,1905-1985 |
---|---|
価格 | 不明 |
発売元 | 秋田魁新報社 |
発売日 | 2014年06月 |
『灼熱』
「日本は戦争に勝った!」無二の親友を引き裂いた「もう一つの戦い」の真実。デマゴギーの流布と分断が進む現代に問う、渾身の巨篇。沖縄生まれの勇と、日系二世のトキオ。一九三四年、日本から最も遠いブラジルで出会った二人は、かけがえのない友となるが……。第二次世界大戦後、異郷の地で日本移民を二分し、多数の死者を出した「勝ち負け抗争」。共に助け合ってきた人々を駆り立てた熱の正体とは。分断が加速する現代に問う、圧倒的巨篇。
作者 | 葉真中 顕 |
---|---|
価格 | 2860円 + 税 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2021年09月24日 |
『ワイルド・ソウル』
1961年、衛藤一家はアマゾンの大地に降り立った。夢の楽園と信じて疑わなかったブラジルへの移住ーしかし、それは想像を絶する地獄の始まりだった。逃げ出す場もないジャングルで獣に等しい生活を強いられ、ある者は病に息絶え、ある者は逃散して野垂れ死に…。それがすべて日本政府の愚政ー戦後の食糧難を回避する“棄民政策”によるものだと知った時、すでに衛藤の人生は閉ざされていた。それから四十数年後ー日本国への報復を胸に、3人の男が東京にいた。未開の入植地で生を受けたケイと松尾、衛藤同様にブラジルを彷徨った山本。報道記者の貴子をも巻き込んだ用意周到な計画の下、覚醒した怒りは300発の弾丸と化し、政府を追いつめようとするが…。それぞれの過去にケリをつけ、嵌められた枠組みを打破するために、颯爽と走り出した男女の姿を圧倒的なスケールと筆致で描く傑作長篇小説。
作者 | 垣根涼介 |
---|---|
価格 | 2090円 + 税 |
発売元 | 幻冬舎 |
発売日 | 2003年08月 |
以上、ブラジルへ移民した日本人の生きざまを描いた、素晴らしい3冠の小説を紹介させていただきました。
それぞれの作品が描き出すブラジルという国、そこで生を受けそして成長し、挫折や困難、幸せを迎える日本人たちの軌跡は、読み手に様々な感情を呼び起こすことでしょう。遠く異国の地で奮闘する彼らの姿に、思わず共感し、応援したくなる瞬間もあるでしょうし、独特の文化や風土、日本とは異なる生活に戸惑いを感じる場面もあるかもしれません。
カリオカの街並み、熱帯雨林、コーヒープランテーション…ブラジルという国の美しい風景や空気感も、これらの作品を通して感じ取ることができます。新たな価値観や文化と触れ合うことで、きっと新しい発見があるはずです。
そして、それぞれの作品に共通して描かれているのが、「生きるとは何か」というテーマ。それぞれが自分の道を切り開いていく姿は、読者自身の人生にも大きな影響を与えるでしょう。
一つ一つのエピソードは、人生の重さや深みを感じさせ、同時にその美しさや希望を照らし出しています。彼らがブラジルという土地で経験したこと、学んだことは、異国の地で生きるということだけでなく、何処にいても変わらない人間としての普遍的な価値を知るきっかけになるでしょう。
このような作品を通して、読者の皆様が新たな発見や感動を得られたら幸いです。これらの作品は、単なる移民の話というよりは、私たちが生きていく上での大切な教訓を伝えてくれるものです。「生活」や「文化」、「希望」、「挑戦」そして「人間」について、改めて考えるきっかけとなりますように。
本サイトの記事はあくまで新しい書籍と出会う機会を創出する場であり情報の正確性を保証するものではございませんので、商品情報や各作品の詳細などは各自で十分に調査した上でご購入をお願いいたします。各通販サイトが提供するサービスは本サイトと関係ございませんので、各通販サイトは自己責任でご利用ください。