鴻上尚史の本 おすすめ6選 人気の演出家

鴻上尚史さんの作品は、人間関係の繊細さや人生の揺らぎを見事に表現しています。深い洞察力と独特の視点から組み立てられたストーリーは、読む者の心に強く共感を呼びます。また、彼の独特の言葉遣いや、人間の心の動きをキャッチする独自の感性が鮮やかに描かれています。いずれの作品も一読の価値あり!ひとつひとつの作品に込められたメッセージは深い。その中には、人間の生きる喜びや悲しみ、時には皮肉やユーモラスな要素も交えられ、非常に読みごたえがあります。初めて読む方にも、再読する方にもおすすめの6つを選んでみました。一度手にとってみてくださいね。
『君はどう生きるか』
| 作者 | 鴻上,尚史,1958- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 2024年06月 |
『孤独と不安のレッスン よりよい人生を送るために』
あなたが「本物の孤独」と「前向きの不安」を友として、どうか、生きていけますように。「ひとり」を生きるための練習帳。
| 作者 | 鴻上尚史 |
|---|---|
| 価格 | 1540円 + 税 |
| 発売元 | 大和書房 |
| 発売日 | 2006年06月 |
『演劇入門 生きることは演じること』
【鴻上尚史、渾身の一作!】
「演劇は劇場にだけあるものではありません。あなたがいて、目の前にもう一人の人間がいれば、またはいると思えば、そこに演劇は生まれるのです。もし、あなたが目の前にいる人に何かを伝えたいとか、コミュニケートしたいとか思ったとしたら、演劇のテクニックや考え方、感性は間違いなく役に立つでしょう」--鴻上尚史
【内容紹介】
日本人が、「空気」を読むばかりで、つい負けてしまう「同調圧力」。
でも、その圧力を跳ね返す「技術」がある。
それが演劇。
「空気」を創る力は、演劇的な思考と感性によって磨くことができるのだ。
なにも舞台に立ったり、俳優を目指したりする必要はない。
本書で、演劇の基礎に触れて、日常の生活で意識するだけ。
長きにわたるコミュニケーション不全の時代に、人間らしい交感の喜びを取り戻し、他者とともに生きる感性を育てる方法を具体的に説く画期的な指南書。
【目次】
◆第1章 演劇とは何か?
ピーター・ブルックの言葉/演劇とは、俳優と観客である/人間は演じる存在/私達の人生は演劇そのもの
◆第2章 映像との違い
「演劇」と「映像」はどう違うのか?/演技の違い/俳優の感じた感情は、観客に伝わる
◆第3章 ライブであるということ
演劇はお客さんによって変わっていく/「舞台の上で漂う」/「二日目落ち」
◆第4章 一人と大勢
「幻の共同体」─-観客が観客に出会う/神なき祝祭/「たった一回」の愛おしさ
◆第5章 演劇と小説
演劇の情報量/小説の内面描写/「リアリティの幅」
◆第6章 情報化社会と演劇
「より多くの人へ、より速く、より正確に」への懐疑/「より親密に、より着実に、より創造的に」
◆第7章 演劇の創り方
演劇の面白さは俳優の面白さ/演技は「心の旅」/スタニスラフスキーの「与えられた状況」/どんな役でも人生の可能性のひとつ
◆第8章 なぜ子供達に演劇が必要なのか
他人を生きて、発見する/演劇系の学生の「コミュニケーション能力」の高さ/シンパシーとエンパシー/接客マニュアル/本気で人と話そうとしない日本社会
◆第9章 演技の上達について
上達の秘訣は場数/リーディング/演劇は必要か
【著者略歴】
鴻上尚史(こうかみ しょうじ)
作家・演出家。1958年愛媛県生まれ。
早稲田大学在学中の81年に劇団「第三舞台」を結成。「朝日のような夕日をつれて '87」で紀伊國屋演劇賞団体賞、「スナフキンの手紙」で岸田國士戯曲賞。戯曲集「グローブ・ジャングル」で読売文学賞受賞。日本劇作家協会会長も務めるなど日本の演劇界を牽引。
『不死身の特攻兵』(講談社現代新書)などのベストセラーも。
| 作者 | 鴻上 尚史 |
|---|---|
| 価格 | 1078円 + 税 |
| 発売元 | 集英社 |
| 発売日 | 2021年06月17日 |
『演劇ワークショップのレッスン : よりよい表現とコミュニケーションのために』
| 作者 | 鴻上,尚史,1958- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 白水社 |
| 発売日 | 2023年05月 |
『鴻上尚史のおっとどっこいほがらか人生相談 : 息苦しい「世間」を楽に生きる処方箋』
| 作者 | 鴻上,尚史,1958- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 朝日新聞出版 |
| 発売日 | 2023年11月 |
『緊張しない・あがらない方法~リラックスのレッスン (だいわ文庫 189-4-D)』
| 作者 | 鴻上 尚史 |
|---|---|
| 価格 | 814円 + 税 |
| 発売元 | 大和書房 |
| 発売日 |
それぞれの作品を読んでみると、一貫して人間の"心"についてセンシティブに、しかし力強く描かれているのが鴻上尚史さんの作品の特徴だと思います。ストーリーの中に散りばめられた心の葛藤や感情の揺れ、それをどう乗り越えていくのかという過程が、読む者の心を揺さぶり、自分自身の生き方を問い直すきっかけとなります。
また、彼の作品の中にはユーモラスな要素も多く、それが重厚なテーマを軽快に、楽しく読ませてくれます。だからこそ、読み終えた後には柔らかな余韻が残ります。ちょっとした日常の出来事をエッセイ風につづった作品もあれば、社会的なテーマを深く掘り下げた作品もあるので、読む作品によっていろんな鴻上尚史さんを感じることができます。
なかには難解な作品もありますが、その難解さが物語を豊かにし、深く考えさせてくれます。いたってシンプルな一文でありながら、その背後に深いメッセージが込められているからこそ、多くの人が彼の作品に引き寄せられるのです。
そして何よりも忘れてはならないのが、彼が演出家という立場から得た視点で描かれる物語のリアルさ、生々しさです。舞台で演じる役者たちの繊細な心情を描き出す力は、読者にもそのまま伝わってきます。
鴻上尚史さんの作品は、何度読んでも新たな発見があるような深さと広がりを持っています。その全ては彼が持つ人間への深い洞察力と愛情から生まれています。これからもその魅力をどんどん伝えていきたいと思います。
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