日航機墜落事故に関する本10選
日航機墜落事故を描いた作品は、事故の悲劇だけでなく、その背後にある社会状況や人々の心理を描く手法で、読者に深い共感を呼びます。その中でも厳選した10冊の本を紹介します。語り口は様々で、記者の尖った視線、事故を生き抜いた者の直接の証言、そして小説として詩情豊かに描いたものまで。それぞれが織りなす物語に耳を傾け、それぞれの角度から真実を探ってみてください。また、一部の作品は漫画という形で描かれ、若い世代にもその衝撃を伝えています。重いテーマですが、これを機に興味を持っていただければ幸いです。
『墜落遺体 : 御巣鷹山の日航機123便』
| 作者 | 飯塚,訓,1937- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 2015年06月 |
『日航機墜落 1985.8.12. あの夜に見た巨大な星』
事故当日、夜空に見たおそろしい光景
当時、マンションの屋上で筋力トレーニングをしていました。
その日は熱帯夜で、いつもより星がきらきらと輝いて見えました。
すると突然、無数の星が一点に集まったのです……
1985 年8 月12 日18 時57 分
群馬県上野村「御巣鷹の尾根」日航ジャンボ機墜落
乗客乗員520 人が犠牲になり、生存者はわずか4名。
たくさんの尊い命を失った事故。
あの事故のことを決して風化させてはいけない、
人々の記憶から忘れ去られてはいけないのです。
著者自身の体験を通し、いのちの尊さを訴える。
| 作者 | TAMIO |
|---|---|
| 価格 | 1320円 + 税 |
| 発売元 | みらいパブリッシング |
| 発売日 | 2025年01月28日 |
『日航機墜落事故 真実と真相 御巣鷹の悲劇から３０年 正義を探し訪ねた遺族の軌跡』
| 作者 | 小田 周二 |
|---|---|
| 価格 | 1980円 + 税 |
| 発売元 | 文芸社 |
| 発売日 |
『日航機123便墜落最後の証言』
| 作者 | 堀越,豊裕,1969- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 平凡社 |
| 発売日 | 2018年07月 |
『一九五二年日航機「撃墜」事件』
| 作者 | 松本,清張,1909-1992 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 角川書店 |
| 発売日 | 1994年12月 |
『十字架を背負った尾根 : 日航機墜落現場の知られざる四季』
| 作者 | 清泉,亮,1974- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 草思社 |
| 発売日 | 2015年07月 |
『茜雲 : 日航機御巣鷹山墜落事故遺族の30年』
| 作者 | 8・12連絡会 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 本の泉社 |
| 発売日 | 2015年07月 |
『茜雲（総集編） 日航機御巣鷹山墜落事故遺族の二〇年』
今から二〇年前の一九八五年八月一二日、日航ジャンボ機が群馬県上野村の「御巣鷹の尾根」に激突、炎上し、五二〇名が亡くなる航空史上空前の事故が起こりました。文集『茜雲』は毎年発刊され、今年は、二〇冊目となりました。今回発刊の二〇年目の文集『茜雲』には、高齢化する遺族たちが事故の記憶を次世代に伝えたい、事故を風化させないという遺族の強い思いを詰めました。そして、亡き愛する人への変わることのない想いと遺族一人ひとり違う二〇年間の心の軌跡が記されています。
| 作者 | 8．12連絡会 |
|---|---|
| 価格 | 1885円 + 税 |
| 発売元 | 本の泉社 |
| 発売日 | 2005年08月 |
『御巣鷹山と生きる : 日航機墜落事故遺族の25年』
| 作者 | 美谷島,邦子,1947- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 新潮社 |
| 発売日 | 2010年06月 |
『機長の決断 日航機墜落の「真実」』
JALの元フライト・エンジニアが、フライト・レコーダやボイス・レコーダを始めとする様々な資料を基に、事故当日のコックピットの様子を徹底的に検証する。果たして、123便に助かる術はなかったのか？ 事故の原因と過程を推察しつつ、祈りを込めて描いた「もう一つの結末」とは？『グッドラック』を改題。
まえがき
第一部
プロローグ 機長昇格訓練
コックピット 1 口笛のような異音
コックピット 2 機内の空気が漏れている？
コックピット 3 閉まったままのアウトフロー・バルブ
第二部
コックピット 4 「こんなトラブルは初めてですよ」
コックピット 5 「スコーク77！」
コックピット 6 酸欠状態のクルーたち
コックピット 7 効かない当て舵
コックピット 8 下がらない高度
コックピット 9 「山口さん、酸素マスクを吸ってください！」
コックピット 10 つながったカンパニー・ラジオ
コックピット 11 機長の決断
第三部
コックピット 12 「グッド・ラック。シー・ユー・オン・ザ・グランド」
コックピット 13 着水
エピローグ
あとがき
文庫版あとがき
参考文献
| 作者 | 清水 保俊 |
|---|---|
| 価格 | 836円 + 税 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 2017年07月14日 |
それでは、今回ご紹介した「日航機墜落事故に関する本10選」の紹介を締めくくる時間がまいりました。これらの著作を通して飛び立った機体が辿った運命の先端、そして無念にも生を失った犠牲者たちの思いと無力感を知ることができます。重厚な事実に触れつつ、実にたくさんの感情が交錯します。ただただ心が痛むだけではなく、勇気や希望、無償の愛の存在もしっかりと描かれています。
そして何より、実際に一生懸命に救助活動をされた方々の想い、そして亡くなられた方々の家族や関係者の方々の想いに、心から敬意を表します。想像を絶するような事態の中でもなお、人間の力と困難を乗り越える意志力、そして諦めない心を垣間見ることができます。深い愛情と未来への希望を感じつつ、悲しみにくれる中にも人々が立ち上がろうとする姿に、我々は学び、感動し、それらを胸に刻んで生きて行きます。
また、企業の危機管理や、飛行中の安全対策の重要性について改めて考えさせられます。これから何が起こるかは誰にも予想がつかないからこそ、あらゆる面での備えが必要です。たとえ一つの事故であっても、それは無数の命や心を揺さぶるのです。
さて、事故について学び、感じ、考えるきっかけとするためにも、ぜひ今回ご紹介した本を読んでみてください。事故を風化させて忘れていくこと無く、風化させずに伝えていくためにも、知ることの大切さを感じ、学び、問い続けていきましょう。込み上げてくる感情があるかもしれませんが、それがあなたの胸に刻まれる一つの経験となり、あなた自身を成長させてくれるでしょう。
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