ちょっと不思議で楽しく悲しい海外文学作品4選
まずは、小さな町に住む孤独な男性が、一人ぼっちの鳥と出会い、心の交流を深めていく感動作。登場人物たちの人間味あふれるエピソードが溢れています。次に、家族の愛を描いた作品。病に倒れた母親を看病するため、島で暮らす男性が都会へ帰る話は、あたたかさと心の葛藤を描いています。そして不思議な展開の作品も。時計職人の青年が時を操る能力を手に入れ、人々の運命を変えるストーリーは、読む者の心をぐっと掴みます。最後に紹介するのは、混沌とした世界を舞台にした青年の旅立ちを描いた作品。一見混乱しているかのようでも、しっかりとしたメッセージが込められているスピリチュアルな世界観が魅力の数々。どれも感動的で切なさを感じさせる素敵な作品ばかりです。
『モダンラブ : いくつもの出会い、とっておきの恋 : ニューヨーク・タイムズ掲載の本当にあった21の物語』
作者 | Jones,Daniel,1962- 桑原,洋子 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 河出書房新社 |
発売日 | 2020年10月 |
『モダンラブ さまざまな愛のかたち ニューヨーク・タイムズ掲載の本当にあった21の物語』
amazon prime videoでハマる人続出!「モダン・ラブー今日もNYの街角で」のベストセラー原作大好評第2弾!たまたま出会った人、夫婦、LGBT、養子ー愛の対象は人それぞれ。愛情の復活、深い喪失感、おもわぬ結末…愛のかたちの驚くべき多様さに圧倒される!読み切り21のストーリー。
作者 | |
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価格 | 1980円 + 税 |
発売元 | 河出書房新社 |
発売日 | 2021年03月16日 |
『戦時の愛』
ニューヨーク州在住の作家マシュー・シャープは、毎週1本、ごく短い形式の小説“超短篇”をウェブ上にアップし続けていったー。1年の間に書き上げられたその52篇に、書き下ろしを加えて再構成、全75篇を一冊に。へんてこだけど繊細、クスッと笑えて、どこか胸を打つ。訳者が「いつか紹介したかった」と語る現代アメリカの作家、初の邦訳短篇集。
作者 | マシュー・シャープ/柴田元幸 |
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価格 | 2750円 + 税 |
発売元 | スイッチ・パブリッシング |
発売日 | 2021年07月05日 |
『アントワネット』
もし別の治療を試していれば、
もしもっと早く出会っていれば、
もし別の人と結婚すれば、
ぼくたちは幸福だったのだろうか?
几帳面な「ぼく」と自由なアントワネットは、愛に満ちた理想の二人だったーー子供に恵まれないことをのぞいては。
病院で診察を受けるも原因は不明。時はいたずらに過ぎ、夫婦の間の亀裂は少しずつ広がっていく。
不妊治療に臨む夫婦を夫の視点から描く、オランダの実力派による文芸作品。
美しい過去への憧憬が、静かに、確かに、胸を打つ。
【著者プロフィール】
ロベルト・ヴェラーヘン(Robbert Welagen)
1981年、オランダ・ドルトレヒト生まれ。2006年に執筆した初作品で、セレクシース文学新人賞(オランダ大手書店が主催していた文学賞)を受賞した。本書は8作目の小説にあたる。
オランダ文学界の中堅として重要な作家の一人。2009年よりアムステルダムの作家養成専門学校の講師を務めており、現在もユトレヒト郊外の町ザイストの森で執筆活動を行っている。
【訳者プロフィール】
國森由美子(くにもり・ゆみこ)
東京都生まれ。桐朋学園大学を卒業後、オランダ政府奨学生として渡蘭。演奏家ディプロマを取得し、音楽活動を続けるかたわら、オランダ語翻訳を手がけるようになる。ライデン在住。
訳書に、ヘラ・S・ハーセ『ウールフ、黒い湖』、ルイ・クペールス『オランダの文豪が見た大正の日本』(以上作品社)がある。
【原題】
Antoinette
作者 | ロベルト・ヴェラーヘン/國森 由美子 |
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価格 | 1870円 + 税 |
発売元 | 集英社 |
発売日 | 2022年01月04日 |
それぞれの作品は、不思議で楽しく、そして悲しい世界を描き出してくれます。その世界には、現実ではあり得ない奇跡や超現実的な出来事が起こり、それが物語を和やかで楽しいものにしています。一方で、それらの出来事は時として悲しい結末を迎えることも。でも、それが海外文学の魅力ではないでしょうか。
現実を超越した物語の中に、息をのむような美しさを感じ取ることができます。それは、言葉で描かれる風景、登場人物たちの感情、事件の結末など、どの要素からも感じ取ることができます。そして、その美しさは読者の心を揺さぶり、涙を誘います。悲しむことでしか得られない美しさ、それが海外文学にはあります。
これらの作品は、皆さんの日常に新たな視点を提供してくれることでしょう。いつもと違った角度から物事を見ることで、新たな発見があるかもしれません。石ころ一つとっても、違う角度から見ることでその魅力を発見できます。それと同じく、これらの海外文学の作品も、人生を見つめ直す新たな視点を与えてくれます。
そして、その中にはきっと、自分自身を見つめ直すきっかけになる部分もあるはずです。楽しく、そして悲しい結末が待ち受けているかもしれない、でもそんな不確定な先行きこそが人生なんだと改めて思い出させてくれるでしょう。
いつもと違う視点、そしてそれによって見えてくる新しい自分。それが海外文学を読む一つの醍醐味だと私は思います。だからこそ、これらの作品を一度手に取ってみてください。それぞれの作品が、皆さんにとって新たな発見や自己理解のきっかけになることを願っています。
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