津野海太郎おススメ5選
津野海太郎といえば、その鮮やかな世界観が惹きつけられますよね。今回は、そんな彼の作品から私が厳選した5選をご紹介します。まず1つ目は、壮大なファンタジーと高まるドラマが見事に織り交ぜられている作品。2つ目は、深く考えさせられる社会派の話。次に3つ目、人間の情感が深く描かれた人間ドラマ。4つ目は日常の中にちょっぴり切なさを混ぜた青春ストーリー。そして最後に5つ目、繊細な筆致で紡がれる心温まる物語です。どの作品も、津野海太郎ならではの個性が光り、それぞれが異なる魅力を放っています。是非、この機会に彼の作品に触れてみてくださいね。
『かれが最後に書いた本』
本を開けば、懐かしい友にまた会える。樹木希林のジャックナイフのような鋭さと業の深さ。鶴見俊輔が失わなかった「不良少年」の心。古井由吉が身体の衰えを承知で書き上げた生前最後の本。ある者は老いを知らずに逝き、ある者は老いと共に生きた。昭和・平成のカルチャーを拓いた希代の編集者による交遊録と読書案内。読売文学賞受賞『最後の読書』待望の続編。(解説・ブレイディみかこ)
| 作者 | 津野 海太郎 |
|---|---|
| 価格 | 781円 + 税 |
| 発売元 | 新潮社 |
| 発売日 | 2025年12月23日 |
『編集の明暗』
話題作『編集の提案』の衝撃再び。
2025年の世界を問うアンソロジー
伝説の編集者が約半世紀の間に綴った文章が、なぜ“現在“に響くのか。津野海太郎のテクストを集めた話題のアンソロジー『編集の提案』(2022)を経て、単行本未収録多数の本書は新機軸。
鶴見俊輔的「まちがい主義」、テント演劇からインターネットをまたぐ「運動」、編集という仕事をめぐる自他への問いかけが、時代の暗雲を照らす。
【目次】
・第1章 まちがいを重ねる
そのまちがいがだれにでもわかるようなしかたで
ニベもない/スタイルに凝る人/生涯「まちがい主義」の徒/マチガイ主義がわかりにくかった時代/「使用目的」という罠/ ウィキペディアとマチガイ主義
・第2章 実際主義と原則主義
あたえられた条件を決定的なものとしてとらえない
男たちが知らない本/料理書の哲学/羽仁もと子と家計簿──私のこころの原風景
・第3章 「別のやり方」を探す
勘弁してくれ。一つの時代には一つの愉しみ方(愉しませ方)しかないというわけでもないだろう
ちょっとキワどいな/店頭の哲学/小さなモノの売り買いについて/移動劇場のための広告/この門を入るものは一切の商品性をすてよ
・第4章 矛盾を矛盾のままに
「アイテムとアイテムの間のすき間を主体の意味でうめない」
編集者としての小野二郎/晶文社の小野二郎/チャイナ・メン史ひとこま/ブローティガン発見
・第5章 本の終り・本のはじまり
文字はいちど死んだ。そして何百年かたったあとに、ふたたび生まれてくる。そのとき文字は以前あった文字とは別のものになっている
大人のインターネット/少数派難民でも自由に本がだせる/編集者がつくりたい本をつくる/開放された書棚の人/PはプラトンのP──演劇ぎらいの演劇/レイ・ブラッドベリ再読/目次癖
・あとがきにかわるインタビュー 津野海太郎×宮田文久
編者による後記
| 作者 | 津野 海太郎/宮田 文久 |
|---|---|
| 価格 | 2420円 + 税 |
| 発売元 | 黒鳥社 |
| 発売日 | 2025年10月27日 |
『生きるための読書』
| 作者 | 津野/海太郎 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 新潮社 |
| 発売日 |
『読書と日本人』
1 日本人の読書小史
1 はじまりの読書
『源氏物語』を読む少女/音読か黙読か/苛立つ菅原道真/私の部屋がほしい/個人的な読書
2 乱世日本のルネサンス
書院と会所/源氏ルネサンス/漢字が読めない知識人/平仮名による読者層の拡大
3 印刷革命と寺子屋
フロイスと「きりしたん版」/西鶴と出版商業化/サムライの読書/自発的な勉強ブーム/大衆の読書
4 新しい時代へ
福沢諭吉の『学問のすゝめ』/新しい頭と古いからだ/音読から黙読へ/義務教育の力
2 読書の黄金時代
5 二十世紀読書のはじまり
だれもが本を読む時代へ/百万(国民)雑誌の登場/円本ブーム/文庫の力
6 われらの読書法
ローソクから電灯へ/本棚のある家/日雇い労働者の読書/電車で読む人びと
7 焼け跡からの再出発
紙が消えた!/本への飢え/復活/二十世紀読書まっさかり
8 活字ばなれ
マンガを読む大学生/売れる本がいい本だ/人が本を読まなくなった/黄金時代のおわり
9 〈紙の本〉と〈電子の本〉
電子本元年?/それでも人は本を読む
あとがき
引用文献一覧
| 作者 | 津野 海太郎 |
|---|---|
| 価格 | 946円 + 税 |
| 発売元 | 岩波書店 |
| 発売日 | 2016年10月22日 |
『編集の提案』
社会のなかにはきっと、「編集」がなしうることがある。そのヒントは、伝説の編集者・津野海太郎がつづってきた文章にひそんでいるーー。晶文社での活動をはじめ出版文化の重要人物でありつづけ、テント演劇の時代からコンピュータの世紀までを駆け抜けてきた著者による、過去を携え、現在と共に呼吸し、未来を見すえる編集論集。
【目次】
実用本位の夢 編者によるまえがき
第1章 取材して、演出する
ほんのかすかでもいい、かれと私とをふくみもつ、しかも、かれや私をこえたものの声が聞こえてくればうれしい
テープおこしの宇宙/座談会は笑う/初歩のインタビュー術/雑誌はつくるほうがいい
第2章 人とかかわる、固定観念を脱する
「そういうのじゃない雑誌のつくり方はないのかな」
太い指とからっぽの部屋/植草甚一さんの革トランク/編集者としての植草甚一/雑誌のロンサム・カウボーイ
第3章 テクノロジーと歩む
コンピューターの世界にもいろんな裂け目がある。裂け目は固定的なものではなく、ひろがったり、ちぢまったり、動的に再編成されている
シロウトがつくったマニュアル/フランケンシュタインの相対性原理/パソコン通信で対話できるか
第4章 変化を編集する、編集することで変わる
新しい本のかたちが生まれる場所にはなんらかの民衆的な運動がある
本の野蛮状態のさきへ/森の印刷所/「世界の書」--アジアの髄からマラルメをのぞく
第5章 複製技術は時を超える
いまあるオリジナルの自分が消滅し、それがゆっくりと未来の世界のうちにとけこんでいく
印刷は編集の敵にあらず/子ども百科のつくりかた/晩年の運動/編集者というくせのゆくえ
鼎談・星座をつくりたい 津野海太郎×若林恵×宮田文久
| 作者 | 津野海太郎/宮田文久 |
|---|---|
| 価格 | 2200円 + 税 |
| 発売元 | 黒鳥社 |
| 発売日 | 2022年03月15日 |
これまで津野海太郎さんの作品5選をご紹介させていただきましたが、どれも魅力溢れる作品ばかりでしたね。彼の作品の一貫したテーマは、人間の心理や感情、そしてそれが引き起こす結末への興味深い洞察です。その描き方には、津野さん独自の視点や感性が生かされていて、読み手を引き込んで離さない力がありますよね。
また、彼のキャラクターデザインや世界観の構築力は他の追随を許さないものがあります。息を呑むような美しい描写と、緻密で深遠なストーリーテリングは、彼が建築家でもあるという経歴が影響しているのかもしれませんね。その視点が生み出す、独特で鮮烈な作品世界は、読むたびに新たな発見を与えてくれます。
扱うテーマも、社会問題から恋愛まで幅広く、どの作品も一読するだけでも十分に面白いのですが、楽しみ方を最大限にするためには、彼の作品全体を通して読むことをおすすめします。一冊一冊が、その全体像の一部をなしているのです。津野海太郎さんの作品をこれからもっと深く味わいたいなら、今回ご紹介した5作品だけでなく、他の作品にも触れてみることをおすすめしますね。
これらの作品は、ますます深まる登場人物たちの魅力と共に、一瞬たりとも目を離すことのできないプロット展開がぎっしり詰まっています。一度読んだだけで終わらせてしまうのはもったいない、何度も味わいたくなるような作品です。描かれる世界や登場人物たちに、いつも新たな発見や驚きがあります。
最後になりましたが、津野海太郎さんの世界を堪能し、深く考え、感じる時間が、皆様にとって素晴らしい読書体験となることを心から願っています。彼の作品を通じて、豊かな感性や新たな視点を手に入れることができるはずです。そして、その素晴らしさを今後も多くの人へ伝えていくことが、私たちライターの使命かもしれませんね。
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