室町時代がわかる本 おすすめ8選

室町時代といえば、戦国時代の足音が近づく暗雲の時代。それでも、その中には光もあなたが感じられる作品が選びました。一部はまさにその時代を描いた小説や漫画、それぞれの主人公たちが時代の波乱をどう生き抜いていくか。また一部は現代の視点から室町時代がどう描かれているかを垣間見せてくれます。形式やテーマはバラバラでも一貫しているのは、「室町時代」の魅力を堪能させてくれるということ。かつての生活や文化、思想の断片を追い求めて、あなたなりの室町時代を想像してみてください。
『一冊でわかる室町時代』

作者 | 大石,学,1953- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 河出書房新社 |
発売日 | 2022年04月 |
『諍いだらけの室町時代 戦国へ至る権力者たちの興亡』

「享徳の乱」「応仁・文明の乱」など戦国時代の扉を開いたとされる大乱をはじめ、室町時代には、将軍家・鎌倉公方家・関東管領家の抗争や、守護家内部での家督争い、「下克上」の象徴ともいえる守護代層による権力掌握など、数々の紛争がいたるところで勃発していた。
絶対的権力の不在による混沌を背景にした衝突と和睦の連続は、室町という時代を、実に複雑怪奇に彩ると同時に、ダイナミズムに溢れたものとしているのである。
本書は、この混乱に満ちた時代の中で、権力者たちがいかに繁栄、あるいは没落していったか、そしてのちの戦国の世がどう形成されていくことになったのかを、豊富な概念図や系図をまじえて解説する一冊。
はじめに
第一部 将軍家・鎌倉公方の内訌
足利義政と足利義視の後継争いーー歴史の転換点としての権力分裂劇 古野 貢
古河公方と関東管領の権力闘争ーー関東支配における二元構造 千葉篤志
上杉四家の関東支配をめぐる争乱ーー戦国への幕開けを導いた関東の紛争 駒見敬祐
第二部 守護家の勢力争いと、その明暗
斯波義敏と斯波義廉の内訌ーー守護代の台頭に翻弄された名門の没落 小久保嘉紀
畠山義就と畠山政長の抗争ーー政局を左右した両畠山家の家督問題 川口成人
富樫氏の加賀支配をめぐる紛争ーー斯波氏・赤松氏を巻き込んでの暗闘 石田文一
六角氏と京極氏の興亡と明暗ーー戦国初期の複雑な内紛と分裂 小池辰典
赤松氏と山名氏の守護権争奪戦ーー争いに見る守護権力の変質と衰退 渡邊大門
細川政元の暗殺と京兆家分裂ーー管領家の抗争が与えた幕政への影響 浜口誠至
第三部 下克上のはじまり、台頭する守護代
多賀高忠と浦上則宗の台頭ーー主家を凌ぐ実力を持つ守護代の出現 渡邊大門
朝倉孝景に見る戦国大名の兆しーー「応仁・文明の乱」帰趨を決した行動 功刀俊宏
尼子経久の勢力拡大と権力簒奪ーー幕府を巧みに利用した「下克上」 西島太郎
伊勢宗瑞による下克上の虚と実ーー「正統的」風雲児としての「北条早雲」 秦野裕介
おわりに
作者 | 渡邊 大門 |
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価格 | 2200円 + 税 |
発売元 | 柏書房 |
発売日 | 2022年06月27日 |
『戦乱と政変の室町時代』

作者 | 渡邊,大門 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 柏書房 |
発売日 | 2021年04月 |
『日本の歴史. 12』

作者 | 網野,善彦,1928-2004 大津,透,1960- 鬼頭,宏,1947- 桜井,英治,1961- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2009年07月 |
『室町幕府と地方の社会 シリーズ 日本中世史 3』

足利尊氏はなぜ鎌倉幕府打倒に動いたのか。南北朝動乱が半世紀も続いた理由とは。その後、展開する公武一体の政治の流れをおさえつつ、戦に赴く在地の武士の行動様式、連歌・茶会などの「伝統」文化、現状につながる村々の形成などを見ていく。応仁の乱で再び京が灰燼に帰し戦国前夜へと至る、室町時代の全体像を描く。
作者 | 榎原 雅治 |
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価格 | 1056円 + 税 |
発売元 | 岩波書店 |
発売日 | 2016年05月23日 |
『図説 地図とあらすじでスッキリわかる!動乱の室町時代と15人の足利将軍』

観応の擾乱、嘉吉の乱、応仁の乱…なぜ室町時代が、戦国時代への引き金となったのか!泰平の江戸時代と同じ15代将軍による200年余りの治世でありながら、政変に次ぐ政変で混乱を極めた室町時代。鎌倉幕府を裏切った初代尊氏、公家社会の頂点に立ち華やかな北山文化に遊んだ三代義満、クジで選ばれ最後は暗殺された六代義教、応仁の乱を招き京都を焼け野原にした八大義政、織田信長に京都を追われた最後の将軍義昭…など、個性的な将軍たちがその時代を彩った。日本史の中で最もわかりにくいとされる室町時代を、この一冊で読み解きます。
作者 | 山田邦明 |
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価格 | 1452円 + 税 |
発売元 | 青春出版社 |
発売日 | 2019年05月01日 |
『イラストで丸わかり! 室町時代 (洋泉社MOOK)』

作者 | |
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価格 | 200円 + 税 |
発売元 | 洋泉社 |
発売日 | 2017年07月20日 |
『「室町殿」の時代 : 安定期室町幕府研究の最前線』

作者 | 久水,俊和,1973- 日本史史料研究会 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 山川出版社 |
発売日 | 2021年12月 |
以上、室町時代の世界を描いた作品8選を紹介させていただきました。どの作品も、室町時代の歴史を深く知るうえで豊富な情報や視点を提供してくれます。主人公たちの生き様を通じて、彼らが歩んでいた時代背景が浮かび上がり、我々はその複雑さや魅力、そしてその時代ならではの生活や文化を垣間見ることができます。
現代から遠く離れた時代を描くことは、作者の想像力と知識が試されると言えますが、それらをふんだんに使いこなして室町時代を再現することに成功した作品たちです。時代背景が違うだけでなく、異なる視点や異なるフィルターを通してみることで、新たな気づきや発見もあるでしょう。
特に、激動の時代を生き抜く人々の心情や葛藤、志向や夢、時には恐怖や悲しみまでもが描かれているため、読者自身もその一部を自分のものとして感じ取ることができるでしょう。また、物語の舞台となる風景や建物、食文化などの生活情報も室町時代の生活を理解するヒントとなります。
これらの本を読むことで、特に歴史を学ぶ上で大切なのは、「事実」だけでなく、「人」の存在であるということを感じていただければと思います。必ずしも歴史の教科書に書かれていることだけが全てではない、生き生きとした人々の営みがあるからこそ歴史が動いていくのですから。
そして、室町時代という舞台を経て、自分たちの生きている現代を見つめ直すきっかけになりましたら幸いです。
これらの作品を通じて、ぜひ歴史の奥深さや面白さを感じ、さらに深く知る機会にしていただけたらと思います。読書を通して新たな視点を得たり、知識を深めるのはとても楽しいことですよね。
これからもご自身の興味やテーマに応じて様々な本を手に取って、読書の楽しみを満喫してくださいね。
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