平安の美と謎を堪能できる!おすすめ本7選
千年以上昔の日本、平安時代の世界に迷い込んでみませんか?唐草模様の衣装や雅な宮廷文化、そこに潜む禁断の愛や謎が描かれたこれら7冊は、まさに平安の魅力を存分に堪能できますよ。大和絵を思わせる美しい挿絵のある作品まで揃っています。中には迷宮入りとなった事件を推理する物語や、史実と創作が交錯する奥深さを楽しむことができます。登場人物たちの織りなすドラマに心動かされながら、遥か彼方の時代を旅する感覚を味わってみてください。それぞれの作品が平安時代の魅力を独自の視点から描いていますよ。
『月と日の后』
一族の闇、怨念、陰謀が渦巻く宮廷ーー
藤原道長の娘にして、一条天皇の后・彰子。
父に利用されるだけだった内気な少女は、いかにして怨霊が跋扈する朝廷に平穏をもたらす「国母」となったのか。
『天地明察』『光圀伝』の著者が、“平安のゴッドマザー”の感動の生涯を描く。
わずか十二歳で入内した、藤原道長の娘・彰子。父に言われるがままに宮中に入り、一条天皇を迎える最初の夜、彼女は一条天皇の初めての男児誕生の報を聞く。男児を産んだのは、藤原定子。夫である一条天皇は、優しく彰子に接するが、彼が真に愛した女性・定子の存在は、つねに彰子に付きまとう。
「透明な存在になって消えてしまいたい」--父・道長によって華やかに整えられた宮中で心を閉ざし、孤独を深める彰子であったが、一人の幼子によって、彼女の世界は大きく変わった。
定子の崩御により遺された子、敦康。道長の思惑により、十四歳の彰子がその子の母親代わりとして定められたのだ。戸惑いながらも幼い敦康を腕に抱き、母になる決意を固めた彰子は、愛する者を守るため、自らの人生を取り戻すために戦い始めるーー。
平安王朝を新たな視点からドラマチックに描いた著者渾身の傑作長編。
作者 | 冲方 丁 |
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価格 | 2090円 + 税 |
発売元 | PHP研究所 |
発売日 | 2021年09月21日 |
『陰陽師(おんみょうじ) (文春文庫)』
作者 | 夢枕 獏 |
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価格 | 710円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2012年09月20日 |
『望みしは何ぞ 道長の子・藤原能信の野望と葛藤』
摂関政治から院政への橋渡し役をはからずも演じた、道長の子・藤原能信。藤原摂関家と天皇家を中心に、皇子誕生をめぐる閨閥(けいばつ)による権力抗争を、道長の背中を追いながら王朝社会の陰の実力者となった能信を通して描いた歴史大作。
作者 | 永井路子 |
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価格 | 990円 + 税 |
発売元 | 朝日新聞出版 |
発売日 | 2024年05月07日 |
『この世をば(上) 藤原道長と平安王朝の時代』
藤原兼家の三男に生まれた道長は、才気溢れる長兄の道隆、野心家の次兄の道兼に比べて、平凡で目立たない存在だった。左大臣の娘・倫子と結婚、そして父の死により、出世競争の道を走り始める。平安王朝の貴族社会を描いた傑作歴史小説。
作者 | 永井路子 |
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価格 | 1210円 + 税 |
発売元 | 朝日新聞出版 |
発売日 | 2023年11月07日 |
『はなとゆめ』
なぜ彼女は、『枕草子』を書いたのかーー。28歳の清少納言は、帝の妃である17歳の中宮定子様に仕え始めた。華やかな宮中の雰囲気になじめずにいたが、定子様に導かれ、その才能を開花させていく。機転をもって知識を披露し、清少納言はやがて、宮中での存在感を強める。しかし幸福なときは長くは続かず、権力を掌握せんとする藤原道長と定子様の政争に巻き込まれて……。清少納言の心ふるわす生涯を描く、珠玉の歴史小説!
作者 | 冲方 丁 |
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価格 | 792円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2016年07月23日 |
『千年の黙 異本源氏物語』
【第13回鮎川哲也賞受賞作】
帝ご寵愛の猫はどこへ消えた? 出産のため宮中を退出する中宮定子に同行した猫は、清少納言が牛車に繋いでおいたにもかかわらず、いつの間にか消え失せていた。帝を慮り左大臣藤原道長は大捜索の指令を出すがーー。気鋭が紫式部を探偵役に据え、平安の世に生きる女性たち、そして彼女たちを取り巻く謎とその解決を鮮やかに描き上げた絢爛たる王朝推理絵巻。解説=杉江松恋
作者 | 森谷 明子 |
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価格 | 1100円 + 税 |
発売元 | 東京創元社 |
発売日 | 2009年06月 |
『とりかへばや物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典』
権大納言の息子は内気でおしとやか、対して娘は活発で外交的。このままでは貴族として暮らすことが難しいと心配した父親は、2人を男女の性を取り替えて成人式をあげさせた。娘は男性として女性と結婚、息子は女官として女性の東宮へ出仕。すべては順調に進んでいるようだったが……。『源氏物語』の影響を色濃くうけながら新たな境地を開いた物語は、登場人物の心に深く分け入りながら、大団円へと物語を収斂させていく。
はじめに
巻一
悩める大納言の登場
内気な若君と活発な姫君
姫君(実は男君)の裳着
若君(実は女君)の加冠
宮の中将の登場
女君の結婚問題
偽装された結婚生活
女君の憂愁
男君、尚侍として出仕する
きょうだいの合奏
宰相の中将と四の君、運命の出逢い
四の君、性愛に目覚める
吉野の宮の登場
吉野の宮と女君の語らい・宮の予言
吉野の宮と女君の語らい・娘たちへの思い
女君、吉野の姉君と語らう
巻二
四の君、姫君を出産する
女君、密会の場に遭遇する
宰相の中将、男君に言い寄る
宰相の中将、女君の魅力に心を乱す
女君、宰相の中将と契りを結ぶ
女君、桜花の宴での晴れ姿
巻三
身重の女君、身の振り方を考える
女君、縁者にさりげなく別れを告げる
宇治への道行き
女君、宇治に到着、女姿となる
左大臣、女君失踪に嘆き悲しむ
四の君、右大臣に勘当される
男君、女君の救出を決意する
男君、宇治で女君を垣間見する
男君、吉野の宮に会う
女君、若君を出産する
女君、待つ女の苦悩を知る
女君、女の生きがたさについて思う
きょうだい、宇治で再会する
左大臣、夢を見る
女君、わが子との別れを決意する
男君、女君と吉野の地で入れ替る準備
権中納言、女君失踪に嘆き悲しむ
男君と女君、揃って帰京する
男君の変貌
巻四
女君、春宮と対面する
帝、女君を垣間見する
帝、女君への思いを深める
帝、女君と契りを結ぶ
帝、疑惑をもちつつも女君と後の逢瀬を約す
女君、帝の寵愛を独占する
男君の新邸完成し、吉野の姉妹上洛する
四の君、女君、それぞれ懐妊する
権中納言のその後
権中納言、吉野の姉妹を垣間見して魅了される
女君、若君を出産する
女君の若君、立坊し、春宮、女院になる
宇治の若君、女君と会う
宇治の若君
大団円
後書き──『とりかへばや物語』への招待
作者 | 鈴木 裕子 |
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価格 | 880円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2009年06月25日 |
以上、平安時代の世界を美しく描きつつ、そこに秘められた謎やドラマを楽しむことができる作品を7つご紹介させていただきました。どの作品も、それぞれが独自の視点から平安時代という舞台を描き出しています。様々な人々が生き抜いた歴史の時代、その物語の奥行きを感じていただけたら幸いです。
美しい言葉で彩られ、けして忘れることのない景色を想像させてくれる作品ばかり。紙のページをめくるたび、まるでタイムマシンに乗ったかのように平安時代へと誘われます。その優雅で、ときに厳しい時代に、あなたも一緒に旅をしてみませんか?
そして、それぞれの作品には作者自身が注いだ独特の解釈や視点があるため、同じ平安時代でも全く異なる印象を受けることでしょう。また、作品ごとに描かれる人間の営みや感情も、現代とは異なる視点から見れば新たな発見があるかもしれません。
それぞれの作品が持つ、美しくも濃厚な平安色に浸りながら読む時間は、まるで美術館や音楽ホールで過ごすような贅沢なひと時をあなたにもたらしてくれるに違いありません。各作品の思想や背景、そしてダイナミックな人間模様に触れてみて、お気に入りの一冊を見つけてみてくださいね。
さあ、今すぐにでも平安の世界へ飛び込みたくなったあなた。本のページを開いて、あの時代への旅路を切り開いてみてください。作者たちが心を込めて綴った作品が、あなたを待っています。この機会に、新たな旅の始まりを、どうぞお楽しみください。
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