イタリア絵画を楽しむ本4選
イタリア絵画の魅力をたっぷりと感じられる4冊の本をご紹介します。まず1冊目は、ルネサンスを彩った大画家たちの傑作を一冊にまとめた一冊。芸術分野でのイタリアの影響力を強く実感できます。次に2冊目、詳細な解説と美しい写真でバロック美術を楽しむことができます。3冊目は近代イタリア絵画の流れをなぞる一冊。急速に変化する社会を背景に、新たな芸術の形が生まれていった過程が見えてきます。最後の1冊は、イタリアの風景を描いた作品を集めた一冊。美しい光景が目の前に広がり、まるでイタリアに旅行に来たような気分になれますよ。
『イタリア絵画史』
現代イタリアを代表する美術史家ロンギ。本書は絵画史の流れを大胆に論じ、若き日の文化人達に大きな影響を与えた伝説的講義録である。解説 岡田温司
作者 | ロベルト・ロンギ/著 和田忠彦/翻訳 丹生谷貴志/翻訳 柱本元彦/翻訳 |
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価格 | 1500円 + 税 |
発売元 | 筑摩書房 |
発売日 | 2020年06月12日 |
『イタリア・ルネサンス絵画』
作品の様式や技法の革新、諸画派の特徴をコンパクトに解説。当時の新しい社会・宗教的状況、都市や地域による文化の多極的構造、人文主義思想の影響などさまざまな要因をとらえて、イタリア・ルネサンス絵画の複雑な性格と史的推移を解明する。
作者 | ジャン・リュデル/望月典子 |
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価格 | 1155円 + 税 |
発売元 | 白水社 |
発売日 | 2010年11月 |
『モーリス・ドニ イタリア絵画巡礼 芸術の主題をもとめて』
フランス人画家ドニが旅した百年前のイタリアーー。
昔日と変わらない歴史的遺構を残しながらも再開発の波が街を少しずつ変化させ、ファシズム運動が不穏な高まりをみせていた百年前のイタリア。フランス人画家ドニはシチリア、ローマ、シエナ、フィレンツェ、ヴェネツィア、パドヴァ各地をめぐり、その旅を記録する中で、みずからの生きる時代の美術のゆくえを見定めていった。
刊行によせて 小佐野重利 5
シチリア島 一九二一年 19
ローマ 一九二一年 43
シエナとフィレンツエ 一九二一年 61
ヴェネツィアとパドヴァ 一九二二年 85
ローマ 一九二八〜一九三一年 111
フィレンツェ 一九三一年 147
芸術の中に生きる聖フランチェスコの精神 181
宗教美術における主題の重要性について 《エマオの晩餐》をめぐる論争 215
訳者あとがき 福島勲 255
人名索引 I
事項索引 V
図版一覧 VIII
作者 | モーリス・ドニ/小佐野重利/福島 勲 |
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価格 | 2750円 + 税 |
発売元 | 三元社 |
発売日 | 2023年07月18日 |
『イタリア絵画 中世から20世紀までの画家とその作品』
作者 | ステファノ・ズッフィ/宮下規久朗 |
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価格 | 8800円 + 税 |
発売元 | 日経BPM(日本経済新聞出版本部) |
発売日 | 2001年02月 |
さて、今回はイタリア絵画を楽しむ4冊の本を紹介させていただきました。それぞれ、深い美術の知識がある方から、絵画に触れるのが初めてという方まで、幅広く楽しめる一冊となっています。彩り豊かなイタリアの美術をゆったりと堪能する時間は、まさに至福のひととき。それぞれの作品に込められた想いやドラマを感じながら、美術が持つ深遠な世界に触れることができます。
また、これらの本はただ絵画を眺めるだけでなく、作家の生涯や背景知識、それぞれの時代の社会情勢など、作品をより深く理解するための情報もしっかりと提供してくれます。教科書的な固さがなく、ストーリー形式で進んでいくのも読みやすさを助けています。イタリア絵画と一言で言っても、その範囲はルネサンスから現代まで、非常に幅広い。だからこそ、一冊の本から多くを学ぶことができ、一層イタリア絵画の魅力に引き込まれます。
そして何より、美術に対する新たな視点を提供してくれるのが、これらの本の大きな魅力。絵画をただ美しいものとして楽しむだけでなく、歴史的背景や制作の経緯を知ることで、作品一つ一つが語りかけてくるような感覚になります。それぞれの本が異なるアプローチでイタリア絵画を解説してくれますから、いくつか揃えておくとその違いも楽しむことができますよ。
ついつい時間を忘れてしまいそうな、そんな魅力的な世界への扉を開けてくれる一冊たち。絵画が好きな方はもちろん、新たな趣味を見つけたいと思っている方にもきっと心地良い時間を提供してくれるでしょう。ぜひ手に取って、イタリア絵画の冒険をお楽しみください。
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