水産業を学ぶ本 おすすめ7選
海の恵みを身近に感じられる水産業について学びたいと思ったことはありませんか?水産業の全貌から、現場の厳しさ、時にはトリッキーな海の生き物の取り扱いまで、今回はその魅力を余すことなく伝えられる本を7冊ピックアップしました。歴史や技術、生態系の知識などテクニカルな面を深く掘り下げる一方で、日本の食文化や地方産業の支えとしての水産業のあり方についても描かれています。また、業界人へのインタビューや実践的なエピソードも満載で、水産業に身を置く人々のリアルな声に触れらる1冊もありますよ。自分の知らなかった海の世界が広がる、そんな1冊に出会えたら幸いです。
『図解 よくわかるスマート水産業ーデジタル技術が切り拓く水産ビジネスー』
本格的なビジネスチャンスの到来が間近であるスマート水産業について、わかりやすく丁寧に解説する。
作者 | 三輪 泰史 |
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価格 | 2420円 + 税 |
発売元 | 日刊工業新聞社 |
発売日 | 2022年12月26日 |
『おいしい魚が食べつづけられる水産業へ(めざせ!持続可能な農林水産業)(2)』
周辺を海に囲まれた日本では古くから漁業が盛んですが、温暖化による海水温の上昇、乱獲や開発などが原因で漁獲量に影響が出ています。食生活も大きく変化。スマート水産業などの新技術、資源や環境を守るとりくみを紹介。
私たちの暮らしと水産業
・おさしみが食卓に届くまで
・沿岸漁業の漁師さんの1日
・いろいろな漁を見てみよう
・ふやす漁業と水産加工
漁業をとりまく問題
・環境の中の漁業
・漁業が環境におよぼす影響
・にない手不足が深刻な問題に
・私たちの食卓と魚
これからの漁業
・スマート水産業って?
・【養殖家にインタビュー】スマート漁業を見てみよう
・漁場を守るとりくみ
・漁場の環境を守ろう
・市場を広げよう
・魚を食べよう
・可能性を広げるアイデアと技術
作者 | 中野 明正 |
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価格 | 3850円 + 税 |
発売元 | 大月書店 |
発売日 | 2023年11月20日 |
『日本の水産業』
沿岸漁業から遠洋漁業までのようす、養殖や栽培漁業のしくみについて、わかりやすく解説します。生産から加工、流通まで、幅広く水産業をとりあげました。豊富な写真、くわしい図解やグラフで、日本の水産業の現在のすがたがわかります。日本の水産業がかかえている問題、これからめざす水産業のすがたや未来へのとりくみなど、新しいテーマを積極的にとりあげました。
作者 | 小松正之 |
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価格 | 7480円 + 税 |
発売元 | ポプラ社 |
発売日 | 2008年03月 |
『スマート水産業の大研究 人工衛星の漁場探索から一本釣りロボットまで』
最新技術で、漁業・養殖業が成長産業に!
日本の水産業は、水産資源の減少、就業者の減少・高齢化などの課題をかかえていますが、持続可能性を考えた資源管理やICT・AI・ロボットなどの技術で、成長産業へと変わろうとしています。日本にとっての水産業の重要性や、漁業・養殖業を効率化・省力化するスマート水産業の技術を、事例とともに紹介します。
第1章 水産業の現状と課題
日本の漁業の歴史と生産量の推移/とりすぎや環境の変化で魚が減少/漁業就業者の減少、高齢化/世界では魚の消費量が増加/世界の水産資源は大きく減少/日本にとっての水産業の重要性/水産資源管理の取り組み/スマート水産業で課題解決へ
第2章 スマート水産業・さまざまな技術
漁獲情報のデジタル化で資源管理/計量魚群探知機で漁獲量をコントロール/人工衛星を利用して漁場を予測/バイオロギングで漁場を探索/定置網内の魚群をいつでも探知/熟練漁師のノウハウをAIで再現/カツオの一本釣りロボット/人工衛星やスマートブイで赤潮を監視/AIえさやり機で毎日の作業から解放/魚体測定をAIで自動化/スマート陸上養殖/魚種の選別と加工をAIとロボットで自動化/市場・流通のデジタル化/操業中に漁獲情報を市場と共有
もっと知りたい!
漁業のおもな種類/養殖業の課題/資源評価の取り組み/地球にやさしい、持続可能な消費を心がけよう/地球観測衛星とは?/バイオロギングで海の生物の生態が明らかに/「入札」って何?
こちらも注目!
日本人の魚ばなれ/激減したクロマグロが回復するきざし/人工衛星で違法操業がわかる/水中ドローンの活躍/海面の画像で、むだなえさを削減/超音波を使い、魚の数をカウント/ホタテ貝から自動でウロを取りのぞく/産地と食品スーパーを結ぶマッチングアプリ/石垣島のマグロ漁でも、「あげ縄」後すぐに情報共有
作者 | 和田 雅昭 |
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価格 | 3850円 + 税 |
発売元 | PHP研究所 |
発売日 | 2023年09月27日 |
『日本の水産業は復活できる! 水産資源争奪戦をどう闘うか』
四方を海に囲まれ豊富な資源と絶好の漁場を持ちながら、なぜわが国の水産業は衰退の一途を辿っているのか。水産業を再び活気ある産業に転換するために必要なポイントと戦略を示した、関係者必読の一冊。
作者 | 片野歩 |
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価格 | 1760円 + 税 |
発売元 | 日経BPM(日本経済新聞出版本部) |
発売日 | 2012年05月 |
『日本漁業・水産業の復活戦略』
最新データに拠る日経調水産業改革委員会「提言」と改正「漁業法」概説
海洋水産資源は国民共有の財産
日本漁業の衰退が止まらない。危機に瀕している漁業資源の回復と、漁業・水産業再生への処方箋となる日経調「第2次水産業改革委員会」による7つの〈提言〉や、昨年末より施行された改正「漁業法」などを詳しく解説。
さらに福島「処理水」問題やSDGsの視点を包括しつつ、今後の国民的議論への基礎となる最新データも充実させている。
作者 | 小松 正之 |
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価格 | 2200円 + 税 |
発売元 | 雄山閣 |
発売日 | 2021年06月29日 |
『魚はどこに消えた? : 崖っぷち、日本の水産業を救う』
作者 | 片野,歩,1963- |
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価格 | 不明 |
発売元 | ウェッジ |
発売日 | 2013年08月 |
これまでに紹介した作品を通じて、水産業の多面性を感じていただけたでしょうか。それぞれの作品からは、魚を捕る鮮やかな技術ばかりでなく、海の生態系や地域の文化、食文化の深さ、そして何より水産業の人々の情熱を垣間見ることができます。「魚を食べる」ことは、私たちの日常の一部であると同時に、地球の環境とつながる大切な行為であることを思い出させてくれますね。
また、これらの作品を読むことで、水産業が単なる「魚を取る」業界ではなく、海洋資源の保全、地域の振興、食の安全、新たな技術の開発など、さまざまな課題と向き合いながら進化していることを理解していただけたら幸いです。
上手な描写や面白いストーリーに引き込まれて、気付けば知識が増えていた、そんな体験が皆さんにもできたのではないでしょうか。もし興味を持たれた方はぜひ、さらなる情報を探し求めてみてください。水産業は奥深く、また進化し続けている分野です。これらの作品がその入口になれば嬉しいです。
そして、闘う姿や生き様を描き出した登場人物たちに心揺さぶられたら、次に海の幸を食べるときには、その1品1品が確かな手間と愛情を経た結晶であることを思い出してみてください。スーパーマーケットの鮮魚コーナーやお寿司屋さんが、ぐっと豊かな空間に見えるかもしれませんよ。
たいへんな労力を要する仕事だからこそ、それを支えている人々の情熱や知識がこれほどまでに深い。これらの作品を通じて、水産業の厳しさと美しさ、そしてその裏側にある人間ドラマを感じていただけたなら、私としてもこの上ない喜びです。
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