パン屋が登場する本3選
パン屋の世界を見事に描いた本を3つご紹介します。1つ目は日本の町にある小さなパン屋を舞台に、主人公とその家族、職人たちの人間模様をリアルに綴った作品です。2つ目は欧州の名店で修行を積んだパティシエが開いた自家製パン屋の奮闘記。美味しいパン作りには、技術だけでなく愛情も必要だと教えてくれます。3つ目は、絵本心地の楽しいファンタジー。パン屋を巡る冒険を描きつつ、パン作りの楽しさを伝えてくれます。ほっこりとした暖かさをお届けするこれらの作品、どれも読み終えた後には、きっとパン屋さんで美味しいパンを買いたくなることでしょう。
『真夜中のパン屋さん 午前0時のレシピ 上』
「あのな希実ちゃん。パンてのはな、平等な食べ物なんや」
「道端でも公園でも、パンがどこでだって食べられる。囲むべき食卓がなくても、誰が隣におらんでも、平気でかじりつける。うまいパンは、誰にでも平等にうまいだけや」
＜シリーズ累計140万部、ドラマ化もされた人気作がキミノベルに登場！＞
＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊
高校2年生の篠崎希実は、奔放な母のもと、あちこちに預けられながら育った。しばらく旅に出ますと姿を消した母。指示された場所に赴くと、そこは街のパン屋だった。
不器用でお人好しなクレさんと、イケメンだが口の悪いパン職人、弘基。二人が営むパン屋「ブーランジェリークレバヤシ」に、居候することになった希実。ここは真夜中にしか開かない風変わりな店で、“ちょっと訳アリ”な珍客がつぎつぎやってきて……。
おいしいパン、やさしい人々、訳アリな店の客たちとふれあいながら、傷ついていた希実の心が、少しずつ強さを取り戻していく物語。
シリーズ累計140万部突破、ドラマ化もされた人気作「まよパン」がキミノベルに登場！
| 作者 | 大沼 紀子/木屋町 |
|---|---|
| 価格 | 748円 + 税 |
| 発売元 | ポプラ社 |
| 発売日 | 2021年09月15日 |
『パンやのくまさん』
| 作者 | Worthington,Phoebe Worthington,Selby 間崎,ルリ子,1937- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 福音館書店 |
| 発売日 | 1987年05月 |
『からすのパンやさん』
いずみがもりのからすのまちのパンやさんは、子どもたちの意見を参考にして、すてきな形のパンをどっさり焼きました。
| 作者 | 加古里子 |
|---|---|
| 価格 | 1100円 + 税 |
| 発売元 | 偕成社 |
| 発売日 | 1973年09月 |
ここまで、パン屋を舞台にしたさまざまな作品を3つご紹介してきましたね。どれも、パンやパン屋が織り成す物語には特殊な魅力があります。それぞれの作品には、パン作りへの情熱やこだわり、そして人間の営みが見事に描かれています。
登場人物たちの生活や仕事への真摯な取り組み、深い友情や恋愛、夢や希望といったドラマが絡まり合う中で、パン屋という場所が、彼らの心の中に深く根ざす様子を見ていると、何とも言えない心地よさと、読後感の豊かさを感じることでしょう。
また、作品通じて具体的なパン作りの手順やパン種類の解説など、パンについての知識や理解を深める一方で、それぞれが持つパンへの愛と情熱が光るお話からは、ただ食べるだけでなく、作ることの楽しさ、共有することの喜びなど、パンという食べ物が持つ多面的な魅力を感じられることでしょう。
それぞれの作品がパン屋という舞台を通して提示する人間ドラマや心の動きに、きっとあなたも引き込まれるはずです。美味しそうなパンの描写に思わず唾を飲むこともあるかもしれませんね。読書を終えた後には、きっとあなたの街のパン屋さんに足を運びたくなってしまうかもしれませんよ。
みなさんも、様々な感情を揺さぶられながら、パン屋の魅力をたっぷりと詰まったこれらの作品を、心ゆくまでご堪能いただけたらと思います。それでは、読書の旅が、あなたにとって豊かな時間となりますように。
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