おすすめルポルタージュ10選

日常に飽きたあなた、違う世界を覗き見たいあなた、気づけばなんと本棚がルポルタージュでいっぱいですね。そんなあなたに、最高の10選をお届けします。戦争の最前線で生きる人々の姿にTouch、あるいは見えない社会の片隅で闘う彼らの姿に思いを馳せる。彼らの生活、思想、信念が詰まったルポルタージュは、私たちの世界観を一変させてくれます。名もない人々の生きざまを描き、社会の矛盾を浮き彫りにする。これがルポルタージュの魅力です。紙面を通じて彼らの世界を旅することで、多くを学び、感じることでしょう。さあ、一緒に感動の冒険へ出かけましょう。
『ルポ川崎』

作者 | 磯部,涼,1978- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2021年05月 |
『ルポ貧困大国アメリカ』

プロローグ
第1章貧困が生み出す肥満国民
新自由主義登場によって失われたアメリカの中流家庭
なぜ貧困児童に肥満児が多いのか
フードスタンプで暮らす人々
アメリカ国内の飢餓人口
コラム(1) 間違いだらけの肥満児対策
第2章民営化による国内難民と自由化による経済難民
人災だったハリケーン・カトリーナ
「民営化」の罠
棄民となった被災者たち
「再建」ではなく「削除」されたニューオーリンズの貧困地域
学校の民営化
「自由競争」が生み出す経済難民たち
コラム(2) ニューオーリンズの目に見えぬ宝
第3章一度の病気で貧困層に転落する人々
世界一高い医療費で破産する中間層
日帰り出産する妊婦たち
競争による効率主義に追いつめられる医師たち
破綻していくアメリカの公的医療支援
株式会社化する病院
笑わない看護師たち
急増する医療過誤
急増する無保険者たち
コラム(3) 不安の「フード・ファディズム」
第4章出口をふさがれる若者たち
「落ちこぼれゼロ法」という名の裏口徴兵政策
経済的な徴兵制
ノルマに圧迫されるリクルーターたち
見えない高校生勧誘システム「JROTC」
民営化される学資ローン
軍の第二のターゲットはコミュニティ・カレッジの学生
カード地獄に陥る学生たち
学資ローン返済免除プログラム
魅惑のオンライン・ゲーム「アメリカズ・アーミー」
入隊しても貧困から抜け出せない
帰還後にはホームレスに
コラム(4) 誰がメディアの裏側にいるのか?
第5章世界中のワーキングプアが支える「民営化された戦争」
「素晴らしいお仕事の話があるんですがね」
「これは戦争ではなく派遣という純粋なビジネスです」
ターゲットは世界中の貧困層
戦争で潤う民間戦争請負会社
見えない「傭兵」
一元化される個人情報と国民監視体制
国民身分証法
州兵としてイラク戦争を支えた日本人
「これは戦争だ」という実感
コラム(5) テロより怖い民営化
エピローグ
初出一覧
あとがき
作者 | 堤未果 |
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価格 | 1012円 + 税 |
発売元 | 岩波書店 |
発売日 | 2008年01月22日 |
『ルポ 超高級老人ホーム』

入居金3億円超え。超富裕層のみが入れる「終の棲家」は桃源郷か、姥捨て山か。元『週刊文春』エース記者が踏み込んだ、超高級老人ホームという聖域。死に場所さえステータス化する金持ち老人たちのマウンティング争い、悪徳業者への潜入取材など、日本で初めて「高級老人ホーム」を取材した衝撃のルポルタージュ。
はじめに
◆第1章 選ばれた者の「終の棲家」、高級老人ホーム
「高級って何が高級なんだよ」/高級老人ホームの代表格/入居一時金は4億超え、月額約60万円/備え付けのピアノは2千万円超え/50代、60代から部屋をキープする富裕層/「ふさわしい方」以外お断り/「うちには徘徊する方はいない」/「仏様のような方が多いです」
◆第2章 「死に場所」さえステータス化する富裕層
表には出ないルートで取引される入居権/施設職員と結婚した入居者も/インド産バイアグラで死ぬまでセックス/「お金を払えばいいんでしょ」/「ご案内している自分が入れないというね」/「入り込まれると嫌やから」
◆第3章 「入居者カースト」でマウンティングしあう高齢者
“錚々たるメンバー様”たちと対面/理事会はお山の大将/入居希望者も理事会が評価/カネも出すが口も出す/掛け麻雀歴40年以上/食堂の席替えに猛反発/あいみょんを歌う入居者/女やもめに花が咲く
◆第4章 富裕層の貯金を喰らう悪徳施設へ潜入
現役スタッフからの告発/入居から2週間でガリガリに/カビだらけの調味料をそのまま使用/施設内で疥癬が蔓延/衝撃、施設への爆破予告/悪徳施設への潜入取材/月額は都内高級老人ホームの約2倍/宗教団体との噂も/「ほんまに監獄みたいやと思います」/『社長を刺すぞ』と凄む入居者/悪評が絶えない高級老人ホームへ潜入/ヤクザが運営しているとの噂も/まるで姥捨て山
◆第5章 結局「世俗」からは離れられない
老人ホームはあくまでもセカンドハウス「最期を看取ってほしい」/遺産目的の連れ去り事件/最期まで夫を気遣った妻の一言/「高級」とは、孤独からの解放/「最期はここがいい」と思えるか/「高級老人ホーム」は桃源郷か
おわりに
作者 | 甚野 博則 |
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価格 | 1760円 + 税 |
発売元 | ダイヤモンド社 |
発売日 | 2024年08月08日 |
『もの食う人びと』

作者 | 辺見,庸,1944- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 角川書店 |
発売日 | 1997年06月 |
『子どもたちの階級闘争 ブロークン・ブリテンの無料託児所から』

「わたしの政治への関心は、ぜんぶ託児所からはじまった。」英国の地べたを肌感覚で知り、貧困問題や欧州の政治情勢へのユニークな鑑識眼をもつ書き手として注目を集めた著者が、保育の現場から格差と分断の情景をミクロスコピックに描き出す。
2008年に著者が保育士として飛び込んだのは、英国で「平均収入、失業率、疾病率が全国最悪の水準」と言われる地区にある無料の託児所。「底辺託児所」とあだ名されたそこは、貧しいけれど混沌としたエネルギーに溢れ、社会のアナキーな底力を体現していた。この託児所に集まる子どもたちや大人たちの生が輝く瞬間、そして彼らの生活が陰鬱に軋む瞬間を、著者の目は鋭敏に捉える。ときにそれをカラリとしたユーモアで包み、ときに深く問いかける筆に心を揺さぶられる。
著者が二度目に同じ託児所に勤めた2015-2016年のスケッチは、経済主義一色の政策が子どもの暮らしを侵蝕している光景であり、グローバルに進む「上と下」「自己と他者」の分断の様相の顕微描写である。移民問題をはじめ、英国とEU圏が抱える重層的な課題が背景に浮かぶ。
地べたのポリティクスとは生きることであり、暮らすことだ──在英20年余の保育士ライターが放つ、渾身の一冊。
はじめに──保育士とポリティクス
I 緊縮託児所時代 2015-2016
リッチとプアの分離保育
パラレルワールド・ブルース
コラム 子どもたちを取り巻く世界 1 貧困ポルノ
オリバー・ツイストと市松人形
緊縮に唾をかけろ
貧者分断のエレジー
コラム 子どもたちを取り巻く世界 2 RISE──出世・アンガー・蜂起
リトル・モンスターと地上の星々
ふぞろいのカボチャたち
クールでドープな社会変革
ギャングスタラップ児とムスリム・プリンセス
天使を憐れむ歌
コスプレと戦争と平和
託児所から見たブレグジット
コラム 子どもたちを取り巻く世界 3 フットボールとソリダリティ
ターキッシュ・ホリデイ(トルコの休日)
フードバンクの勃興とわれわれの衰退
ザ・フィナーレ 笑い勝つその日のために
中書き
II 底辺託児所時代 2008-2010
あのブランコを押すのはあなた
フューリーより赤く
その先にあるもの。
ゴム手袋のヨハネ
小説家と底辺託児所
神の御使い
母獣。そして消えて行く子供たち
故国への提言──UK里親制度って、結構ボロックスだよ。
白髪のアリス
炊事場のスーザン・ボイル
ロザリオ
たどり着いたらいつもどしゃ降り
愛のモチーフ
マイ・リトル・レイシスト
ブライトン・ロック──ミテキシーとベッキーと、時々、ミッキー
もう一人のデビー
人種と平等のもやもや──インクルージョン
ある追悼
おわりに──地べたとポリティクス
初出一覧
作者 | ブレイディみかこ |
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価格 | 2640円 + 税 |
発売元 | みすず書房 |
発売日 | 2017年04月19日 |
『ルポ出稼ぎ日本人風俗嬢』

作者 | 松岡,かすみ,1986- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 朝日新聞出版 |
発売日 | 2024年02月 |
『名前のない女たち : 貧困AV嬢の独白』

作者 | 中村,淳彦,1972- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 宝島社 |
発売日 | 2017年02月 |
『ルポ死刑 : 法務省がひた隠す極刑のリアル』

作者 | 佐藤,大介,1972- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 幻冬舎 |
発売日 | 2021年11月 |
『ルポ 「ふつう」という檻 : 発達障害から見える日本の実像』

作者 | 信濃毎日新聞社編集局 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 岩波書店 |
発売日 |
『ルポ 児童相談所』

作者 | 慎泰俊/著 |
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価格 | 780円 + 税 |
発売元 | 筑摩書房 |
発売日 | 2017年01月05日 |
たくさんの作品の中から特に心に残った10作品をご紹介させていただきました。名作の数々を読みつつ、本当に良いルポルタージュとは何か、改めて考えさせられた経験をシェアしたかったんです。ルポルタージュは、ただ事実を伝えるだけではなく、そこに生きる人々の感情や生活をリアルに描き出す力があると改めて実感しました。
そして何より、その場に足を運んでじっくりと話を聞いたり、現地を見たり、体験したことによって得た情報と感情を視覚化することが、読者に新たな視点や世界への理解を与えるんだと実感しましたね。文字から伝わるその情景、胸痛くなるような状況描写、それでいてどこか暖かなエピソード。本当に心揺さぶられました。
なかでも、人間の強さや連帯感、そして愛そのものを描いた作品には本当に感動させられました。逆境の中で助け合う人々の姿、考え方や文化の違いを乗り越えて成長する様子、その真摯さはとても勇気づけられました。そして、それが現実の出来事であるという事実が、より感動を深めてくれました。
これらの作品を読んで、読者の皆さんが少しでもルポルタージュの魅力を感じてくれたなら、それ以上に嬉しいことはありません。その地の空気を吸い、そこで起きる出来事を目の当たりにしたら、今までとは全く違う視点で物事を見ることができるはずです。そしてそれがあなたの人生に新たな風を吹き込んでくれることを願っています。
以上が今回ご紹介した10作品となります。それぞれの作品が、あなたにとって新しい視点や発見、そして感動を提供してくれることを心から願っています。また新たなおすすめ作品を見つけたら、皆さんにも紹介していきたいと思います。新しい発見と共に思考が広がる、そんな閲読体験をしていただけることを楽しみにしていますよ。
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