おもちゃが動き出す児童書4選
優れた児童書は、子供たちの想像力を膨らませ、夢を授けてくれます。そして、「おもちゃが動き出す」というテーマは、いつの時代も子供たちをワクワクさせる絶好のネタの一つですよね。まずは、クマのぬいぐるみが男の子の心を癒やすあったかい物語、続いて、様々なおもちゃが大冒険を繰り広げるアクション満載の冒険譚をご紹介します。さらに、玩具の兵隊が主人公の感動的な友情物語もピックアップ。最後は、都市伝説のような謎めいたおもちゃの話でちょっぴりスリルを味わうのもおすすめですよ。4冊とも、子供たちが「夢と冒険」を体験できる素敵な一冊ばかりです。
『青矢号 おもちゃの夜行列車』
年に一度、子どもたちがプレゼントを心まちにしている夜のこと。ショーウィンドーにならぶおもちゃたちは一大決心、みんなで青矢号にのりこみ、お店をぬけだします。めざすは、まずしいフランチェスコの家!ゆかいで感動的な大冒険。小学4・5年以上。
作者 | ジャンニ・ロダーリ/関口英子 |
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価格 | 748円 + 税 |
発売元 | 岩波書店 |
発売日 | 2010年05月 |
『おもちゃの時間のはじまりだ』
おもちゃたちが大かつやくする物語は、みんな、だいすき。だきしめたくなるようなクマのぬいぐるみや、ぼうけんずきなにんぎょう、びっくりばこのジャックたちが、そろって、ここに集まっている。有名な「すずのへいたいさん」や、「くるみわりにんぎょう」も出てくるよ。さあ、そろそろ、おもちゃの時間のはじまり、はじまり…。
作者 | ローラ・セシル/エマ・チチェスター・クラーク |
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価格 | 1980円 + 税 |
発売元 | 評論社 |
発売日 | 2002年07月 |
『おもちゃ屋のねこ』
このねこは、魔法のねこ?
大おじさんのおもちゃ屋にやってきた不思議なねこを中心に、
女の子と大おじさんとそのまわりの人々の交流を描く、心あたたまる物語。
◇イギリスの大きな文学賞、コスタ賞の児童書部門を受賞するなど、高い評価を受けている作家が贈る珠玉の一冊。
◇人気絵本作家くらはしれいの味わい深い挿絵をたっぷりと入れました。
◇訳者は、スタジオジブリによって映画化された児童文学『アーヤと魔女』や、『大魔法使いクレストマンシー クレストマンシーの魔法の旅』を訳した田中薫子。
◇小学校中学年から
ある日、ハティがテオおじさんのおもちゃ屋にやってくると、一匹の小さなねこがいました。ハティを見つめかえした目は、あざやかな明るい緑色。きりっとしていて、かしこそうです。そのねこは、ハティとテオおじさんの足のあいだをくるり、くるりとまわるので、ハティは「クルリン」という名前をつけました。
不思議なことにクルリンがお店にいるようになってから、おもちゃがよく売れるようになりました。クルリンはお客さんがちょうどほしいと思っているものを目につきやすくしているようです。おまけにお店の中では、テオおじさんが見たことのない、きれいな木箱が次々に見つかるようになって……?
作者 | リンダ・ニューベリー/田中薫子/くらはしれい |
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価格 | 1650円 + 税 |
発売元 | 徳間書店 |
発売日 | 2022年05月21日 |
『オンボロやしきの人形たち』
『秘密の花園』『小公女』のバーネットの
知られざる名作、初の翻訳!
明るく、楽しくくらしていれば、いつでも
しあわせになれるんだ……
人生のさまざまな困難をのりこえた作者が、
小さな子どもたちのために残した
心あたたまるおとぎ話。
先が見えない今の時代にこそ、
子どもたちに読んでほしい、
また、大人もはげまされる物語。
ある女の子の子どもべやに、
「オンボロやしき」とよばれる、
古い人形の家がありました。
家も、中に住む六人の人形も、みんなぼろぼろ。
でも人形たちは、いつも陽気に、
楽しくくらしていました。
ある日、子どもべやに、
ぴかぴかの新しい人形の家と、
りっぱで華やかな、貴族の人形たちがやってきて、
オンボロやしきは、へやのすみっこにおしやられ、
わすれられてしまいます。
それでも、気だてのいい人形たちは、
新しい人形たちのようすに感心し、
こまっているときには、助けてあげました。
ところが、女の子の乳母が、
オンボロやしきをもやしてしまおう、と
思いついて……?
人形たちを見守る「妖精の女王」が語る、
という形式の、心あたたまる物語。
『秘密の花園』『小公女』の作者が、
小さな子どもたちのために、
心をこめて書いた
知られざる名作。
日本で翻訳されるのは、これが初めて!
人気挿絵画家、平澤朋子の挿絵がたっぷり入った、
贈り物にもぴったりの、かわいい1冊です。
作者 | フランシス・ホジソン・バーネット/尾崎愛子/平澤朋子 |
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価格 | 1540円 + 税 |
発売元 | 徳間書店 |
発売日 | 2021年10月16日 |
とりわけ小さな子どもたちは、普段からおもちゃに囲まれて生活していることが多いです。そのため、そんなおもちゃが現実の世界で動き出すという、現実と非現実が交錯する児童書は、子どもたちの想像力を刺激し、新たな発見を与えてくれる大切な1冊と言えるでしょう。
今回ご紹介した作品の中には、小さな子どもだけでなく、大人も楽しめる作品も含まれています。親子で読むことで、会話のきっかけにもなりそうですね。そして、さまざまな目線で物語を楽しむことで、子どもたちの感性はさらに豊かに育つことでしょう。
また、リアルな描写を通じて、おもちゃが大人や子どもたちの生活にどのように影響を与えるかも学べます。おもちゃだけがヒーローになる作品もあれば、おもちゃと人が協力する作品もあり、それぞれのおもしろさがあります。
これらの作品からは、おもちゃが親友や相棒、そしてときには敵になる、様々な展開が楽しめます。それぞれのおもちゃたちが持つ個性や魅力を感じながら、物語に浸ることでしょう。さらに、一緒に冒険を経験すれば、一つ一つのエピソードはきっと子どもたちの心に深く刻まれることでしょう。
いつもとは違う視点からおもちゃを見ることで、新たな発見や感動があるかもしれません。まるで無生物であるはずのおもちゃが生き生きと活動し、自分たちと同じように感情を持っているかのように感じられ、その中で人の感情や生きることの大切さを教えてくれます。
これらの作品を読むことで、皆さんの中にある冒険心や探求心、そして想像力が刺激されますように。これから先、おもちゃたちと共に楽しい時間を過ごし、読書の楽しさや深さを体験してみてくださいね。それでは、次回も新たな作品をご紹介できることを心から楽しみに待っています。
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