近現代ヨーロッパの歴史を学ぶ名著4選

第一に紹介するのは、一世紀前の大戦を生き抜いた架空のキャラクター達が織り成す人間ドラマ。実在の人物や出来事と混ざり合いながら、歴史の裏側を描きます。続いては、戦後復興期の社会を背景にしたサスペンス。複雑な人間関係と偶然が織り成すストーリーで、当時の雰囲気を深く垣間見ることができます。そして、ベルリンの壁崩壊を生々しく描いた作品。現実の歴史を鮮やかに再現し、読者をその時代へ引き込みます。最後におすすめするのは、バルカン半島の紛争を描いた重厚なドラマ。作中の情景が現実の惨状を痛烈に浮き彫りにします。どれも違った角度から近現代ヨーロッパの歴史を描く力作ばかり。ぜひ手に取って、その歴史を感じてみてください。
『ヨーロッパ100年史(1)』

1870年以後におけるヨーロッパ100年の歴史は、社会・経済・文化・政治の多面にわたって、劇的かつ急激な変化に満たされてきた。しかしこの100年には、全体としてのヨーロッパに共通するある歴史的諸体験が存在し、ヨーロッパの諸発展が非ヨーロッパのそれと大きく異なった時代であった。このヨーロッパに共通する諸体験こそ本書の記述の対象である。現代の主要な政治的教義たる自由主義・帝国主義・ファシズム・社会主義・共産主義などを提起した歴史的に巨大な大衆運動の記述と分析が試みられ、こうした政治的社会的歴史に関連して、この100年の知的芸術的発展の諸相が把握される。それらはヨーロッパ社会の特質やヨーロッパ人の前提に影響しつつ、かつ反映するものであった。こうして、文化史を包括した近代の全体的な通史として、新鮮で独創的、かつ博識でバランスのとれた歴史叙述となっている。
作者 | ジェームズ・ジョル/池田清(政治学) |
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価格 | 5500円 + 税 |
発売元 | みすず書房 |
発売日 | 1984年04月 |
『ヨーロッパ100年史〈2〉』

作者 | ジェイムズ ジョル/Joll,James/清, 池田 |
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価格 | 316円 + 税 |
発売元 | みすず書房 |
発売日 |
『国際関係史 1871-1914 ヨーロッパ外交,民族と帝国主義』

国際関係を左右する直接の要因・深層の要因とは何か。ヨーロッパ列強と関係諸国・地域の動きを民衆心理にもわけ入って検証したすぐれた通史。
目次
凡例
序論
第I部 十九世紀末国際関係の一般的枠組み
第一章 国際関係の政治的環境
第1節 ヨーロッパの覇権
1 ヨーロッパとその他の地域
2 ヨーロッパの「大国」
第2節 外交官の世界
1 君主と貴族の役割
2 大使の役割
3 個性の役割
4 グループの役割
第3節 地政学、外交軍事戦略
1 地政学の影響
2 外交における軍人の役割
3 軍事面の実態
第二章 国際関係の経済的環境
第1節 国際経済関係の一般的与件
1 自由資本主義のおける交易
第2節 輸送革命
第3節 経済局面と国際関係
第4節 移住民の交流
第5節 国際貿易の環境
1 保護主義への回帰
2 関税戦争
3 保護主義の限界と変則性
4 イギリスの場合
5 植民地または低開発地域との貿易
6 ダンピングと協定
7 貿易と大国
第6節 金融関係と資本移
目次
凡例
序論
第I部 十九世紀末国際関係の一般的枠組み
第一章 国際関係の政治的環境
第1節 ヨーロッパの覇権
1 ヨーロッパとその他の地域
2 ヨーロッパの「大国」
第2節 外交官の世界
1 君主と貴族の役割
2 大使の役割
3 個性の役割
4 グループの役割
第3節 地政学、外交軍事戦略
1 地政学の影響
2 外交における軍人の役割
3 軍事面の実態
第二章 国際関係の経済的環境
第1節 国際経済関係の一般的与件
1 自由資本主義のおける交易
第2節 輸送革命
第3節 経済局面と国際関係
第4節 移住民の交流
第5節 国際貿易の環境
1 保護主義への回帰
2 関税戦争
3 保護主義の限界と変則性
4 イギリスの場合
5 植民地または低開発地域との貿易
6 ダンピングと協定
7 貿易と大国
第6節 金融関係と資本移
作者 | ルネ・ジロー/濱口 學/渡邊 啓貴 |
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価格 | 5280円 + 税 |
発売元 | 未来社 |
発売日 | 1998年09月01日 |
『ヨーロッパ・栄光と凋落☆〔新装版〕☆ 近代ヨーロッパ政治外交史論』

1943-55年に書かれた歴史論を収録。ナポレオンからフランス革命やヒトラー、ドイツなどヨーロッパの歴史と精神を吟味する論文集。
作者 | テイラー,A.J.P./川端 末人/岡 俊孝 |
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価格 | 4950円 + 税 |
発売元 | 未来社 |
発売日 | 1994年01月01日 |
そんなわけで、今日は近現代ヨーロッパの歴史を学ぶ上でおすすめの小説や漫画を4つご紹介させていただきました。皆様にとってはどれも知らない作品かもしれませんし、逆にお気に入りの作品かもしれませんね。大事なのはどれも歴史的な背景をもとに作られた作品であり、ただ単純に物語を楽しむだけでなく、そこから歴史の一端を学ぶことができるという点です。それぞれの作品からは、作者の見立てた歴史の描写やその時代の人々の生活、心情を感じ取ることができます。
小説や漫画は、厳密な歴史教科書と違い、架空のキャラクターやフィクションを通じて歴史を学べるメリットがあります。キャラクターの視点から見れば、その時代の人々が何を思い、何を感じ、どう生きていたのかが見えてきます。それを通じて歴史が身近に感じられ、また過去から今につながる歴史の流れをより具体的に理解できますよね。
言うなれば、歴史教科書は「眼」と「頭」で学ぶものなら、このような作品は「心」と「感情」で学ぶもの。しかもそれは、読者自身の心情に訴えかけ、感動や共感を通じて深く理解を深めることができます。
たとえば、戦争の悲惨さ、平和の大切さ、理不尽な差別や迫害の恐ろしさ、社会の変革とそれに伴う人々の喜びと苦しみ、等々。それらは、時代や国境を超えて私たちの心に訴える普遍的なテーマです。
それでも、これらの作品が全てではありません。近現代ヨーロッパの歴史を学ぶ作品はまだまだたくさんあります。皆さんには、ぜひ自分にとって「心」に響く作品を見つけていただきたいと思います。「頭」だけでなく「心」も使って歴史を学び、理解してみてください。
大切なのは、これからもますます広がる物語の海を、楽しんで探求していく心です。様々な作品を積極的に読み、その背景となっている時代や歴史、そして登場人物の生きざまを感じてみてくださいね。
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