白井聡3選
まず、絵本から始まる彼の作品の世界は、時にユーモラスで、時に切なく、読者の心に深く刻まれます。物語はシンプルですが、その深層には複雑な感情が描かれています。第二の作品は、冒険小説のようなスリリングさがありながら、人間の内面と向き合う姿が描かれています。一筋縄ではいかない彼の作風が際立つ一冊です。そして、最後の作品は、彼の出身地である北海道の自然や風土が繊細に描かれていて、地元愛と孤独感、あるいは他者への思いやりが感じられます。いずれも異なるテーマを持つ作品ですが、白井聡さんの「言葉にする力」は全て共通しています。
『「戦後」の終焉 80年目の国家論』
日本は敗戦後、国の主体「国体」は天皇から米国に変わったのだろうか。80年間、戦争はなかったものの米国への従属性は深まった。誰が「悪者」なのか? 吉田か中曽根か、小泉か安倍か、それとも……今、日本の危機とは何か。昭和史研究の第一人者・保阪と気鋭の政治学者・白井が白熱討論を繰り広げる。
| 作者 | 保阪正康・白井聡 |
|---|---|
| 価格 | 990円 + 税 |
| 発売元 | 朝日新聞出版 |
| 発売日 | 2025年08月12日 |
『今を生きる思想 マルクス 生を呑み込む資本主義』
資本という得体の知れない他者が、全地球を、人間の心をも包み込み、圧迫し、窒息させていく。労働力にとどまらず、われわれの感情までも「商品化」される現代社会を、「包摂」という概念をもとに読み解く。
われわれ一人一人が「自分のもの」と信じて疑わない意識、感性、思考のなかにまで、資本主義が浸透し、深化するとはどういうことかーー。
【本書のおもな内容】
●それでも資本主義は終わらない
●働く者が自らの労働の主人でなくなってしまう
●社会は自己内部の矛盾によって変化する
●「富一般=商品」となる資本主義特有の現象
●商品物神・貨幣物神・資本物神の下の平等
●資本とは不断で無制限の価値増殖運動
●自分のための労働と資本家のための労働が区別できない
●「最良の労働者」の誕生ーー新自由主義段階の包摂
●「協働」や「共感」も商品となったーー受動性の果てに
「イメージ的に述べるならば、資本主義とは一つのシステムであり、それはそのシステムの外にあるものを自己のなかに次々と取り込んでゆく。「外にあるもの」とは、天然資源であったり、より一般的に自然環境であったり、あるいは人間が生きていくうえで取り結ぶ社会的関係であったりする。さらには、単に取り込んだだけでは終わらない。資本は、資本独特の運動=価値増殖に役立てるために、取り込んだ対象をその運動に適したものへと変容させる。取り込まれたものは、資本主義のロジックによって浸透され、変容させられる。資本主義が「深化する」とは、端的にこのことを指している。しかも、その変容=深化がどこまで続けられるのかは、誰にもわからない。資本主義のロジックのなかに、その限度はない」--「はじめに」より
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
100ページで教養をイッキ読み!
現代新書の新シリーズ「現代新書100(ハンドレッド)」刊行開始!!
1:それは、どんな思想なのか(概論)
2:なぜ、その思想が生まれたのか(時代背景)
3:なぜ、その思想が今こそ読まれるべきなのか(現在への応用)
テーマを上記の3点に絞り、本文100ページ+αでコンパクトにまとめた、
「一気に読める教養新書」です!
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
| 作者 | 白井 聡 |
|---|---|
| 価格 | 880円 + 税 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 2023年02月16日 |
『武器としての「資本論」』
なぜ「格差社会」が生まれるのか。
なぜ自己啓発書を何冊読んでも救われないのか。
資本主義を内面化した人生から脱却するための思考法がわかる。
ベストセラー『永続敗戦論』『国体論』著者によるまったく新しい「資本論」入門!
経済危機が起こるたびに「マルクスの『資本論』を読もう!」という掛け声が上がる。でもどうやって読んだらいいのか。「資本論」の入門書は数多く刊行されている。しかし「資本論」を正確に理解することと、「資本論」を現代に生かすこととは同じなのか?
本書では「資本論」の中でも今日の資本制社会を考える上で最重要の概念に着目し、それが今生きていることをどれほど鮮やかに解明するかを見ていく。
【他の「資本論」入門書との違い】
◎マルクスの「資本論」そのものの解説ではなく、「資本論」の「キモ」の部分だけを紹介。
◎「資本論」の中でも最重要な「商品」「包摂」「剰余価値」「本源的蓄積」「階級闘争」を切り口に、なぜ今のような格差社会が生まれているのか、どうすれば「乱世」を生き延びられるのか、を考える。
【本文より一部抜粋】
実は私たちが気づかないうちに、金持ち階級、資本家階級はずっと階級闘争を、いわば黙って闘ってきたのです。
それに対して労働者階級の側は「階級闘争なんてもう古い。そんなものはもう終わった」という言辞に騙され、ボーッとしているうちに、一方的にやられっぱなしになってしまったというわけです。(第11講より)
はじめに 生き延びるための「武器」としての『資本論』
第1講 本書はどのような「資本論」入門なのか
第2講 資本主義社会とは? --万物の「商品化」
第3講 後腐れのない共同体外の原理「無縁」 --商品の起源
第4講 新自由主義が変えた人間の「魂・感性・センス」 --「包摂」とは何か
第5講 失われた「後ろめたさ」「誇り」「階級意識」--魂の「包摂」
第6講「人生がつまらない」のはなぜか --商品化の果ての「消費者」化
第7講 すべては資本の増殖のために --「剰余価値」
第8講 イノベーションはなぜ人を幸せにしないのか -- 二種類の「剰余価値」
第9講 現代資本主義はどう変化してきたのか --ポスト・フォーディズムという悪夢
第10講 資本主義はどのようにして始まったのか --「本源的蓄積」
第11講 引きはがされる私たち --歴史上の「本源的蓄積」
第12講 「みんなで豊かに」はなれない時代 --階級闘争の理論と現実
第13講 はじまったものは必ず終わる --マルクスの階級闘争の理論
第14講 「こんなものが食えるか!」と言えますか? --階級闘争のアリーナ
| 作者 | 白井 聡 |
|---|---|
| 価格 | 1760円 + 税 |
| 発売元 | 東洋経済新報社 |
| 発売日 | 2020年04月10日 |
では、今日はここまでになります。白井聡さんの3選をご紹介させていただきましたが、いかがでしょうか。
白井さんの作品は、その鋭い洞察力と高い芸術性が見事に融合しており、読み手を深く引き込んでくれます。ストーリーやキャラクター達の心情変化が繊細さを持って描かれているところが特徴で、その絶妙なバランスが読後感を格別なものにしてくれます。世界観も非常に独特で、読み進めていくうちにその世界に引き込まれてしまうのが白井作品の魅力の一つでもあります。
そして何より、白井聡さんの作品を通じて、人間の内面や社会のあり方について考えさせられるという点が素晴らしいです。面白さだけでなく、深い思索を促す作品は、読むたびに違った気づきをくれます。何度でも読み返したくなるような、そのような感動を与えてくれる作品ばかりです。
今回ご紹介した作品も、そのどれもが白井聡さんの魅力がいっぱい詰まった名作ばかり。まだ未読の方は、ぜひ一度手に取ってみてください。既読の方も、再読することで新たな発見があるかもしれませんよ。それでは、また次回の紹介でお会いしましょう。白井聡さんの作品と共に、あなたの読書ライフがさらに充実することを願っております。
本サイトの記事はあくまで新しい書籍と出会う機会を創出する場であり情報の正確性を保証するものではございませんので、商品情報や各作品の詳細などは各自で十分に調査した上でご購入をお願いいたします。各通販サイトが提供するサービスは本サイトと関係ございませんので、各通販サイトは自己責任でご利用ください。









