ナナロク社の名作5選|素敵な装丁と共に魅力を徹底紹介
ここでは、ナナロク社が生み出した名作5選をピックアップして紹介します。一つ目は、刺激的な恋愛模様を織り交ぜつつ、人間の心の奥深さを描いた感動作。二つ目は、緻密な筆致で描かれる青春群像劇。キャラクター一人一人が持つ個性やある事件を通じて見せる成長が見どころです。三つ目は、夢と現実の間を縫う幻想的な世界観を誇る作品。四つ目は、現代社会の矛盾を風刺しながら、人間の性を赤裸々に描いた社会派ドラマ。最後に、壮大なスケールで繰り広げられる冒険活劇。どれも、装丁とともに作品の魅力を最大限に引き立てています。
『あかるい花束』
歌集を出したあと、私は東京と高知での生活をはじめた。二つの場所を行き来する中で、考えたことや思い出したことが短歌になりました。266首収録。2年ぶり、岡本真帆の第2歌集。
作者 | 岡本 真帆 |
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価格 | 1870円 + 税 |
発売元 | ナナロク社 |
発売日 | 2024年03月28日 |
『水上バス浅草行き』
【収録短歌より3首】
ほんとうにあたしでいいの?ずぼらだし、傘もこんなにたくさんあるし
3、2、1、ぱちんで全部忘れるよって今のは説明だから泣くなよ
平日の明るいうちからビール飲む ごらんよビールこれが夏だよ
作者 | 岡本真帆 |
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価格 | 1870円 + 税 |
発売元 | ナナロク社 |
発売日 | 2022年03月21日 |
『気がする朝』
『肌に流れる透明な気持ち』、『満ちる腕』(ともに短歌研究社刊)の伊藤紺さんの第3歌集をナナロク社から刊行いたします。
【著者より】
12月、ナナロク社より
3冊目の歌集『気がする朝』を刊行します。
掲載歌は102首。
その半分以上がまだどこにも出ていないあたらしい歌です。
2023年はわたしにとって、
もっとも短歌と向き合う年になりました。
歌のひとつひとつに今までなかった発光を感じ、
これが、自分の光なんだと気付きました。
この本を書けたこと、一生誇りに思う。
わたしの最高傑作です。
伊藤 紺
【収録歌より7首】
親しい会話がしたい 水のペットボトル持って 好かれてるに決まってて
駅まではいつもぴったり8分であなたに会わなくなってから2年
この人じゃないけどべつにどの人でもないような気がしている朝だ
さみしくはないけど一人暮らしのこんなにも小さな燃えるゴミ
海を見た日は胸に海が残ること ふつうに人を信じてること
その曲が始まるとみんな喜ぶというよりすこし美しくなる
僕らいっせいに喜び合って生きものは愚かなほうがきれいと思う
作者 | 伊藤紺/著 |
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価格 | 1700円 + 税 |
発売元 | ナナロク社 |
発売日 | 2023年12月24日 |
『幸せな日々』
ナナロク社主催「第2回 あたらしい歌集選考会」で、岡野大嗣 選となった著者による第一歌集。
【本書より5首】
なんまんねんもまえもあとも、にんげんはひとりになりたくなるまで、だれかといたかった、
にんげんは、みんないっしょによるにねたから、ほしをみるときしずかになった、
いつか くる おわりを みないで すむように さかなは うみから でませんでした
しってるうたを、ゆっくりうたったら、きいたことないうたがきこえた、
たべるときに はんぶんに ちぎる ひとたちは はんぶんに ちぎられることを おそれました
【帯文:岡野大嗣】
別々の時間を生きていずれこなごなになる私たちを、
広く静かに抱きとめる三十一音がここにある。
【装丁・画:鈴木千佳子】
作者 | 多賀盛剛 |
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価格 | 1980円 + 税 |
発売元 | ナナロク社 |
発売日 | 2023年06月23日 |
『わたしたちの猫』
人の心には一匹の猫がいて、そのもらい手を絶えず探している。自分で自分を飼いならすのはひどく難しいから、だれもが尻尾を丸め、人のふりして暮らしている。
恋する私たちを描く、文月悠光の第3詩集。
空の合図
わたしたちの猫
選ばせたもの
みんな甘えたがり
夜明けのうつわ
愛は比べようもなく
四月一日の告白
ばらの花
女の子という名のわたし
たてがみのように
レモンの涙
砂漠
主人公
夏の観測席
まぶたの傷
春にはいない虫
片袖の魚
耳のはばたき
教室という小箱
わたしは光
ふたりの狭間
スローファイヤー
片手のゆくえ
卒業
迷い猫
物語の恋人
あとがき
作者 | 文月悠光 |
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価格 | 1540円 + 税 |
発売元 | ナナロク社 |
発売日 | 2016年10月31日 |
それでは、今日はナナロク社の名作5選をご紹介しました。皆さんがどれか1つでも手に取ってみてくれれば嬉しいです。素晴らしい作家たちが綴る世界は、一冊の本に凝縮されています。そのどれもが、本を開くと広がる新しい世界に、心を奪われます。そして、その魅力を一層引き立てているのが、美しい装丁。独創的だったり、繊細だったり、情緒溢れる装丁は、作品そのものを象徴しています。これらの本を手に取った瞬間、まだ読む前からワクワクする感覚に襲われることでしょう。
それぞれのキャラクターやストーリー展開に、描かれる世界観への没入感。これらは言葉だけでは伝えきれない、皆さんご自身の五感で感じるべきものです。一冊一冊丁寧に、そして深く読み進んでいきましょう。作品それぞれが持つメッセージやテーマ、登場人物たちの生き様を共有することで、私たち自身も新たな視点を持つことができます。そして、それが現実世界での人生観や価値観に繋がるかもしれません。
どんなにデジタル化が進んだとしても、紙に印刷された文字と共に流れる時間は特別なものがあります。ぜひ、自分の好きな場所や時間、好きな飲み物を片手に、ナナロク社の名作を楽しんでみてください。何度も読み返したいと感じる作品に出会えたら、わたしとしてはこれ以上の喜びはありません。
最後に、ここで紹介した作品のいずれかを読んだことがある方、これから読むことになる方、それぞれの感想を教えていただけると嬉しいです。本というのは、それを読む人それぞれに異なる感情を呼び起こす魔法のような存在です。だからこそ、皆さんの感じたことを聞かせてください。お待ちしています!
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