猫の本3選

猫愛好家の皆さん、こんにちは。今日は私のおすすめする猫の本を3つピックアップしました。
まず一つ目は昔ながらの名作小説です。主人公の少年と一匹の猫との深い絆を描いた物語で、その絶妙な描写は読者を思わず涙へと誘います。他にも猫たちの様々な表情や行動が巧みに描かれていて、まるで一緒に冒険をしているような感覚に。
二つ目はちょっとユーモラスな猫漫画。どこにでもいそうな可愛らしい猫たちの日常を描き出し、ほのぼのとした笑顔を誘います。猫たちのささやかな幸せや満足感が読者にも伝わってきます。
最後にはちょっと変わった一冊。猫と人間の「もしも」の世界を描いた作品です。社会風刺や人間ドラマがギュッと詰まったストーリーは、猫好きだけでなくとも楽しめる内容になっています。
以上、猫の本3選でした。どれも猫が好きならきっとハートをつかまれる作品ばかりですよ。ぜひ一読してみてくださいね。
『東京-猫もよう: 太田威重写真集』

作者 | 太田 威重 |
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価格 | 1760円 + 税 |
発売元 | 平凡社 |
発売日 |
『その猫の名前は長い』

「何がしきりにわたしたちを臆病者にさせるのだろう。わたしたちを絶えず孤立させ、ああはなりたくないと人に思わせ、軽蔑されやすい顔に変貌させ、何かを証明しなければと常にみずからを追い立てる。この病の名は何だろう。」(本文より)
子育てと家事の合間を縫って育んだ中年女性の友情に入る亀裂を描く「今日やること」、妻の外見を愛し内面を見ない夫の視点で描く「夏風邪」、女の惨めな学生時代を美化して記憶し同級生の男が映画を撮る「水の中を歩く」、冴えない女性社員が先輩社員に抱く淡い恋心を描く「その猫の名前は長い」など、生活のリアリティが滲み出る繊細な物語9作品。
主婦をしながら英米文学の翻訳家となり、アドリエンヌ・リッチやエリザベス・ビショップらに影響を受け小説を書いた著者の初邦訳。牧野美加の美しい翻訳文、大阿久佳乃による英米文学作品と本書の関わりを解き明かす大充実の解説(20P)付。
海が隔てる隣同士の国に暮らすあなたはわたしじゃない、でも、あなたはわたしでもある。社会の常識や家父長制に押しつぶされる痛み、その中でだれかと視線を交わし手を取りあうことの心強さとありがたさ。確かな細部と繊細な記憶を積み重ね描かれる本書は、正気を保つのが難しい世界に生きるわたしたちのための1冊だと思う。
小山田浩子(小説家)
「わたしたち」は単純ではない。それどころか、差異を抑圧する危険性もはらむ。「わたしたち」にならなくては「あいだの差異」をなくすことはできないが、「内なる差異」を抑圧しないため、「内なる差異」を意識的に見つめることを怠ってはならない。リッチも、ビショップも、イ・ジュヘも私もそれぞれの「位置」をもつ。差異を探るため、そしてその上でなぜ「わたしたち」を「わたしたち」と呼べるのか、呼ばなければならないかを見極めるため、彼女たちを読まなくてはならず、知識以上のものに面と向かわなくてはならない。
大阿久佳乃(解説より)
「今日やること」
「誰もいない家」
「夏風邪」
「わたしたちが坡州に行くといつも天気が悪い」
「その猫の名前は長い」
「水の中を歩く人たち」
「花を描いておくれ」
「春のワルツ」
「その時計は夜のあいだに一度ウインクする」
作家のことば
訳者あとがき
解説「わたしたち」になることに関する覚え書き(大阿久佳乃)
作者 | イ・ジュへ/牧野 美加/大阿久 佳乃 |
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価格 | 2310円 + 税 |
発売元 | 里山社 |
発売日 | 2024年06月21日 |
『【バーゲン本】文豪の愛した猫ーイースト新書Q』

文豪のそばにはいつも猫がいた。この世に名作を残した作家40人と寄りそった猫の心温まるストーリー夏目漱石、谷崎潤一郎、内田百間、室生犀星、志賀直哉、大佛次郎、三島由紀夫、池波正太郎、開高健、アーネスト・ヘミングウェイ、エドガー・アラン・ポー、マーク・トウェイン、ヘルマン・ヘッセ…etc.
作者 | 開発社 |
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価格 | 462円 + 税 |
発売元 | (株)イースト・プレス |
発売日 |
それでは皆さん、今回紹介した3つの作品はいかがだったでしょうか。共通して言えるのは、すべての作品に登場してくる猫たちが持つ魅力と、その猫たちを描いた作者たちの視点が、読者である私たちをリアルな世界からちょっとだけ離れた場所に誘うということでしょう。実際、これらの作品を読み進めていくうちに、日常生活の中で見えてこなかった視点が見えてきたり、新たな西角を教えてくれることがたくさんあります。
しかし、それはあくまで作者の視点であり、それぞれの作品に共感できるかどうかは、読者自身の経験や感性にかかっています。したがって、今回紹介した3つの作品が必ずしも全ての人にピッタリとは限りません。だからと言って悲しむことはありません。それぞれの世界観を楽しむことができれば、それ自体が一つの素敵な経験となるでしょう。
猫を描く理由は作家により様々ですが、その原点は同じかもしれません。「猫は人間が完成させた最も美しい芸術作品だ」と言われるくらい、人間は古くから猫に魅了されてきました。そして今も、その魅力に取り憑かれた作家たちは、猫を通して幅広い物語を紡ぎ出しています。
皆さんも是非、作品に描かれた猫たちを通じて、新たな発見や楽しい時間を過ごしてみてください。そして、その感想を自分の中で大切に残すだけでなく、誰かと共有すると、また違った視点が見えてくるかもしれません。最後に、一冊の本が皆様の生活に少しでも新たな彩りをもたらすことを願っています。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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