文豪のヨーロッパ留学について書いた本3選
ヨーロッパてっぺんに行った文豪たちの物語を3つだけ紹介しますね。一つ目は、ロマン主義時代の巨星がフランスで苦悩しながらも創作に励む様子が描かれています。舞台となるパリの風情もしっかりと書きこまれてて、まるで本当に現地にいるかのよう。二つ目は、イギリスの大学で学んだ天才詩人の一部始終。英国紳士な彼がどう文化の違いに対峙したのかが見どころです。最後に、スペイン滞在中の人気作家が出会った様々な人々との交流が描かれています。言葉の壁や独自の文化に触れて起きた事象の数々、それを前向きに捉える彼の姿に共感できますよ。
『鴎外・ドイツ青春日記』
陸軍軍医として独逸留学、青春を謳歌した記録「独逸日記」。多彩な資料から秘められた内容さえ補う現代語訳で西欧近代化を目指す明治初期の特権留学生活を追体験するドイツからの帰国後次々と発表し世の評判をさらった三作。「舞姫」の豊太郎、「うたかたの記」の小林、「文づかい」の巨勢はやはり鴎外自身の実体験に基づいていた…!?
作者 | 森鴎外/荻原雄一 |
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価格 | 2750円 + 税 |
発売元 | 未知谷 |
発売日 | 2019年06月 |
『藤村のパリ』
姪との「不倫」に苦悩した島崎藤村は、逃げるようにしてフランスへ渡った。折しも勃発した第一次世界大戦に濃く色どられた約三年間のパリ生活で、藤村は何を観、何を聴き、どんな事態を体験したのか?下宿の女主人との関係は?河上肇や藤田嗣治ら、パリの日本人たちとの交友は?人間への好奇心、その飽くなき情熱が生き生きと蘇えらせる、藤村の歩いたパリ。読売文学賞受賞。
作者 | 河盛好蔵 |
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価格 | 693円 + 税 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2000年09月 |
『夏目漱石ロンドン紀行』
漱石文学発祥の地ロンドン。明治三十三年(一九〇〇年)九月の出発から二年余ロンドンに留学した夏目漱石。百年を経た今日、あらためてその全貌を明らかにする。足跡の総べてを訪ねた筆者は、豊富な資料と写真を掲げ、居ながらにして当時の漱石と周辺を甦らせる。
作者 | 稲垣瑞穂 |
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価格 | 4180円 + 税 |
発売元 | 清文堂出版 |
発売日 | 2004年10月 |
では全体の締めとして、これらの作品から主に得られるメッセージをまとめてみましょう。それは、「旅は人を一層深く多面的にする」ということです。
文豪たちが選んだ異国の地での生活や文化、人々との出会いが、彼らの視野や感受性を磨き、深く豊かなる作品を生み出すキッカケになったことは間違いありません。それは疎外感や孤独感を伴う場合もあれば、新しい風景や感動を与えてくれる場合もあり、一貫した結論は出すことができません。しかし、それらの経験を通して、彼らが自己を見つめ直し、自分自身と向き合う力を得られたことは明らかです。
また、彼らの旅の経験は、現代人にとっても大いに参考になるものがあります。新たな環境や文化に触れることで視野を広げ、自分自身を見つめ直す機会を得ることは、現代社会で生き抜くための大切な手段ともいえるでしょう。彼らの経験から学び、自分自身の生き方や考え方を見直すきっかけにすることができれば、それは非常に価値あることだと思います。
そんな彼らの旅を追体験することができるのが、ここでご紹介した本たちです。言の葉を紡ぐ彼らの才能と、旅の経験が絶妙に絡み合ったその作品は、読む者の心に深く刺さること請け合いです。文豪たちの秘められた世界を楽しみ、自分自身の内面と向き合いつつ、あなたも一緒にヨーロッパ留学の旅に出てみませんか?
以上が、文豪のヨーロッパ留学について書かれた魅力的な本3選の紹介となります。それぞれが独自の視点と筆致で綴られており、一冊一冊がまるで宝石のように美しく輝いています。この機会にぜひ手にとって、その魅力を堪能してみてください。
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