料理をテーマにした旅の本4選
さて、お料理好きな方にはたまらない、旅と料理がテーマの作品をご紹介します。一つ目は、フランスの田舎町を舞台に繰り広げられるシェフの物語。甲高い声で命じる厨房や、繊細な料理が魅力的で、読んでいるだけで食欲がそそられます。二つ目は、日本全国の名物料理を巡る旅。暖かな人々と美味しいごはんに癒されますよ。三つ目は、料理の新たな可能性を追求する主人公の挑戦を描いた作品。旅先で出会う色々な料理に刺激を受けます。最後に、料理がつなぐ人間関係を描いた心温まる作品。読んでいるだけで心があたたかくなります。どれもおすすめなので、ぜひ手に取ってみてくださいね。
『地球のかじり方世界のレシピBOOK : 62の国と地域の名物料理89品を再現!食の歴史・文化・習慣を学べる雑学コラム付き : 旅の料理レシピ本』
| 作者 | 佐藤,わか子 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 学研プラス |
| 発売日 | 2022年06月 |
『旅と料理』
言葉で綴られてすらいないレシピを見つける旅へ。
エッセイと、レシピと、写真と。
まずは何も考えず、ただ食べる。
そして、食べながら、
またはすっかり食べてしまってから、
ようやく考える。
料理家・細川亜衣が旅先で食べたもの、見たもの、出会った人たちの言葉を頼りに、想像力を膨らませて料理する。台湾（台北）、韓国（大田）、フランス（イル・ド・レ）、モロッコ（マラケシュ）、中国（雲南）……。ともに料理をしたかけがえのない人たちや、忘れがたい料理のエピソードを綴る。62品のレシピと、豊富なカラー写真を収録した、目にも心にも滋味ぶかい1冊。
■ 写真＝在本彌生
旅、そして料理
旅
台湾ー台北
韓国ー大田
フランスーイル・ド・レ
モロッコーマラケシュ
中国ー雲南
料理
【台湾】
はまぐりのスープ／菊菜炒め／翡翠豆腐／甘鯛の梅干菜蒸し／木の実意麺／茶わんたん／鶏肉の白鍋／柑橘愛玉
【韓国】
ごぼうジャンのサンパプ／ペクスク／白菜のコッチョリ／春菊のナムル／大根の水キムチ／干し大根のナムル／栄養飯／ホットク／干し野菜ご飯／いちごと五味子茶／えごまのスジェビ／豆腐の煮もの
【モロッコ】
ひよこ豆とクミンのスープ／ホブス／モロッコ風サラダ／オレンジにシナモン／ミントティー／トマトの詰めもの／いちじくの氷菓／ムセンメン／オクラのタジン
【中国】
山菜と香草の焼きトマトだれ／プーアル茶卵／じゃがいも炒め／青い豆炒め／薄荷と豆腐のスープ／蒸し焼き豚／檸檬きゅうり／傃族風蒸し魚／すいかジュースにココナッツゼリー／莜面頓頓／アスパラガスと茴香のスープ／菜花豆腐／涼粉
【インド】
ライタ／緑のチャツネ／スパイスライス／青菜のカフリ／焼きなすのバルタ／かぼちゃのサブジ／マサラチャイ／白菜のサブジ／インド風炒り卵／カジューバルフィ／ダール
【イタリア】
カリフラワーのアッフォガート／焼き赤玉ねぎ／トマトソースのマッケローニ／ゆで魚／アーモンドのグラニータ／ジャムのクロスタータ／夏野菜にサルサヴェルデ／魚のパスタ／オーブンカポナータ
おわりに
| 作者 | 細川亜衣 |
|---|---|
| 価格 | 1870円 + 税 |
| 発売元 | CCCメディアハウス |
| 発売日 | 2021年04月01日 |
『世界家庭料理の旅 おかわり』
| 作者 | 織田,博子 |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | イースト・プレス |
| 発売日 | 2023年07月 |
『【謝恩価格本】おいしい料理は、すべて旅から教わった』
| 作者 | 荻野 恭子 |
|---|---|
| 価格 | 1595円 + 税 |
| 発売元 | KADOKAWA |
| 発売日 | 2018年10月03日 |
これら4冊の作品はどれも、たっぷりと料理と旅に心が満たされる素敵な一冊です。小説も漫画も同じで、世界中の美味しいごはんや、付加価値の高い食材たちから、その地域の文化や人々の生活まで広がっていく。それが冒険のような旅の形で綴られているとなると、対象が料理だけに留まらず、その情報は自分たちの人生にもフィードバックされるはずです。
どんなに食事が普通のことに思えても、それは生活の基盤であり、とても重要な要素です。そして、新しい土地に旅をするとき、その地元の食文化を知ることで、より深くその場所を感じられるのです。そして、その感動や体験が次の旅への活力になるのです。
読書もまた、素晴らしい旅の一つです。手に取った一冊が、読者を未知なる世界へと連れて行ってくれる。そして、そこには、調理法や食材、食文化といった新たな発見や学びが待っています。そして、それらが、読む者それぞれの心や感性に対し、自分自身が思ってもみなかった新たな角度で影響を与え、人生を豊かにします。
なかには、これらの作品を読んで料理に興味を持つ人もいるでしょう。あるいは、自分も旅に出てみようと思う人もいるかもしれません。そういう方々にとって、この記事がきっかけだとしたら、これほど嬉しいことはありません。
こうして料理と旅をテーマにした作品を紹介しながら、改めて料理も旅も情報を得る手段、体験を深める道具であると感じました。そして何より、それらは普段の生活を彩り、新たな発見や感動をもたらす大切な存在であると改めて認識しました。
同じ旅をゆく皆さま、一緒に楽しく美味しい冒険を続けてまいりましょう。おすすめした作品群が、皆さまの更なる食や旅に対する探求心を刺激し、新たな発見につながることを願っています。
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