喫茶店で読みたいカフェがテーマの小説10選
カフェが舞台の小説は、いつの間にか心を温めてくれる魔法があります。日々の喧騒から離れ、ゆったりとした時間を過ごす場所として描かれるカフェ。そこには人々の繋がりや交流が生まれ、様々なドラマが紡がれていきます。個性豊かな店主や常連客たちの人間模様を描いた作品から、カフェを舞台にしたミステリーやロマンスまで、読むだけで香ばしいコーヒーの香りが漂ってきそうな魅力的な作品を集めました。これからの寒い季節、カフェでゆっくり読むのにぴったりな10作品です。喫茶店の中で、あたたかなコーヒーカップを手に、これらの物語を楽しんでみませんか。
『コーヒーが冷めないうちに』
作者 | 川口,俊和,1971- |
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価格 | 不明 |
発売元 | サンマーク出版 |
発売日 | 2015年12月 |
『今夜、喫茶マチカネで』
「実は、私には、今まで誰にも話してこなかった、秘密があります」
昭和29年に大阪の待兼山駅前で父と母が始めた書店と喫茶店。
1階の書店を兄が、2階の喫茶店を弟が継いだが、時代の流れもあり、65年続いた店の歴史の幕を閉じることに。
残された数ヶ月間、月に一度開かれる「夜会」で、街にゆかりの人々が語る
とっておきの思いがけない体験、生涯最高の思い出とは……。心あたたまる連作短編集。
(第一話:待兼山ヘンジ/第二話:ロッキー・ラクーン/第三話:銭湯のピアニスト/第四話:ジェイクとあんかけうどん/第五話:恋するマチカネワニ/第六話:風をあつめて/第七話:青い橋)
【著者略歴】
増山 実 (ますやま・みのる)
1958年大阪府生まれ。同志社大学法学部卒業。2012年に「いつの日か来た道」で第19回松本清張賞最終候補となり、それを改題した『勇者たちへの伝言』で2013年にデビュー。同作は2016年に第4回大阪ほんま本大賞を受賞した。他の著書に『空の走者たち』『風よ 僕らに海の歌を』『波の上のキネマ』『甘夏とオリオン』『ジュリーの世界』(第10回京都本大賞受賞作)『百年の藍』がある。
作者 | 増山 実 |
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価格 | 1760円 + 税 |
発売元 | 集英社 |
発売日 | 2024年07月05日 |
『おいしいアンソロジー 喫茶店 少しだけ、私だけの時間』
おいしいアンソロジー第4弾は、喫茶店。
「喫茶店」アンソロジー。お気に入りの喫茶店で時間をつぶす贅沢、喫茶店での私の決まり事、ふと思い出すあの店構え、メニューなど。
コーヒーとの長いつきあい 阿刀田高
贅沢な空気感の薬効 資生堂パーラー 村松友視
淡い連帯 平松洋子
国立 ロージナ茶房の日替りコーヒー 山口瞳
喫茶店とカフェ 林望
愛媛県松山 喫茶の町 ぬくもり紀行 小川糸
喫茶店にて 萩原朔太郎
変わり喫茶 中島らも
初体験モーニング・サービス 片岡義男
珈琲の美しき香り 森村誠一
ニューヨーク・大雪とドーナツ 江國香織
しぶさわ 常盤新平
大みそかはブルーエイトへ シソンヌ じろう
カフェ・プランタン 森茉莉
気だるい朝の豪華モーニングセット 椎名誠
富士に就いて 太宰治
コーヒー色の回想 赤川次郎
コーヒー 外山滋比古
コーヒー屋で馬に出会った朝の話 長田弘
しるこ 芥川龍之介
コーヒー五千円 片山廣子
一杯のコーヒーから 向田邦子
喫茶店人生 小田島雄志
喫茶店学 -キサテノロジー 井上ひさし
可否茶館 内田百間
カフェー 勝本清一郎
懐かしの喫茶店 東海林さだお
芝公園から銀座へ 佐藤春夫
東京らしい喫茶店 南千住『カフェ・バッハ』 木村衣有子
〈コーヒー道〉のウラおもて 安岡章太郎
喫茶店で本を読んでいるかい 植草甚一
ミラーボールナポリタン 爪切男
ウィンナーコーヒー 星野博美
珈琲店より 高村光太郎
ひとり旅の要領 阿川佐和子
甘話休題(抄) 古川緑波
あの日、喫茶店での出来事 麻布競馬場
わが新宿青春譜 五木寛之
カフェー 吉田健一
コーヒーがゆっくりと近づいてくる 赤瀬川原平
作者 | 阿川佐和子 他 |
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価格 | 880円 + 税 |
発売元 | 大和書房 |
発売日 | 2024年05月11日 |
『夕闇通り商店街純喫茶またたび』
作者 | 栗栖,ひよ子 |
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価格 | 不明 |
発売元 | ポプラ社 |
発売日 | 2024年05月 |
『木曜日にはココアを』
川沿いの桜並木のそばに佇む喫茶店「マーブル・カフェ」。そのカフェで出された一杯のココアから始まる、東京とシドニーをつなぐ12色のストーリー。卵焼きを作る、ココアを頼む、ネイルを落とし忘れる…。小さな出来事がつながって、最後はひとりの命を救うー。あなたの心も救われるやさしい物語。
作者 | 青山美智子 |
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価格 | 704円 + 税 |
発売元 | 宝島社 |
発売日 | 2019年08月06日 |
『月曜日の抹茶カフェ』
作者 | 青山,美智子,1970- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 宝島社 |
発売日 | 2023年06月 |
『紅茶と猫と魔法のスープ』
作者 | 佐鳥,理 |
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価格 | 不明 |
発売元 | マイクロマガジン社 |
発売日 | 2023年12月 |
『マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ』
作者 | 古内一絵 |
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価格 | 1600円 + 税 |
発売元 | 中央公論新社 |
発売日 | 2015年12月01日 |
『くろねこカフェのおやつ 午後三時の蜂蜜トースト(1)』
海を望む古民家風の「くろねこカフェ」には、
寡黙な男性店主の谷中景がふるまう「くろねこのおやつ」がある。
それは景の妹・風花が社長を務める葬儀会社のサービスの一種で、
葬式の後日、故人の「思い出のおやつ」を招待客にふるまうというもの。
人気はあるが、風花は葬儀会社社長としての自分に悩んでいた。
そんなある日、担当した故人から、おやつの招待状が届き……。
切なく優しいメッセージに感涙必至の物語。
作者 | 高橋 由太 |
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価格 | 726円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2023年09月22日 |
『深夜カフェ・ポラリス』
子供の入院に付き添う日々を送るシングルマザーの美和。子供の病気のこと、自分の仕事のこと、厳しい経済状況――立ち向かわないといけないことは沢山あるのに、疲れ果てて動けなくなりそうになる。そんな時、一軒の小さなカフェが彼女をそっと導き入れて――(夜更けのぬくもり)。「夜更けのぬくもり」他4編を収録。先が見えなくて立ち尽くしそうな時、深夜営業の小さなカフェがあなたに静かに寄り添う。夜闇をやさしく照らす珠玉の短編集。
作者 | 秋川滝美/著 |
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価格 | 不明 |
発売元 | アルファポリス |
発売日 | 2023年11月09日 |
それぞれの作品で描かれる喫茶店やカフェの世界は、読者にとってもとても魅力的なスポットになっています。一杯のコーヒーや紅茶を片手に、あたたかな空間で繰り広げられる人間ドラマやロマンス、時にはミステリーやファンタジー、そこで出会った人々との交流…。一秒一秒が宝物のように感じられる、そんな時間を過ごすのはどうでしょう。
喫茶店やカフェは、日々の生活の中でほっと一息つける場所。そこで何気なく手にとった本が、心に突き刺さるような一冊だったら、それはもう最高ですよね。今回紹介した小説たちは、そんな喫茶店やカフェが舞台の物語ばかり。空間全体が物語に包まれ、キャラクターたちの喜怒哀楽と共に、読者も一緒に喫茶店で過ごしているかのような錯覚に陥ります。
昼下がりの穏やかな陽光を浴びながら、窓辺の席で読書。深夜の店内で、一人静かにページをめくる。そんな日常の一コマも、これらの作品の魅力を最大限に引き立てることでしょう。物語は私たちを様々な場所へと連れていきますが、その中でも喫茶店やカフェという特別なスペースは、私たちの心の中で深い場所を占めています。だからこそ、そこを舞台にした物語には一層引き込まれてしまうのかもしれません。
これらの小説を通して、新しい世界を探求し、または自分自身を見つめ直す時間を持つことができれば、それは何よりも価値のあることかと思います。さあ、あなたもカップと共に物語を手に取ってみてはいかがでしょう。一緒に喫茶店の世界を旅する時間を楽しんでくださいね。あなたのお隣の席で、同じく物語と向き合っている誰かがいるかもしれませんよ。
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