小林聡美の言葉で楽しむ日常|心に響くエッセイの魅力
女優であり、エッセイストでもある小林聡美さん。彼女の視点から綴られた日常は、驚く程に鮮やかでありながら、どこか温かさに溢れています。彼女の文体は、平凡な日々に美しさを見つける繊細さと、ユーモラスな視点が絶妙に交わったもの。日本語の美しさを再認識させてくれる程、見事に言葉を操ります。
話題の社会問題から、ちょっとした日々の出来事まで、語り口は真摯でありつつも、読み手を楽しませる工夫が随所に散りばめられています。読み進めていくうちに自然と溢れだす笑顔と、心に残る深いメッセージ。そんな素晴らしさが詰まった一冊を、皆さんもぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。きっと日々の生活に新たな彩りが加わるはずですよ。
『茶柱の立つところ』
コロナ禍前から半分隠居状態、同居の猫とも少々ディスタンスあり気味な関係。たまに出かけることもあるが、基本的にひとりで過ごす。事件と呼べるほどのことは何も起きない極めて平穏な日々。そんな生活の中でふと見つけた「茶柱」のような、ささやかな発見や喜びを綴ったエッセイ集。
インスタグラムに現れる動物にほのぼのし、絶景に縮み上がる。ベランダ菜園で生まれてきた野菜たちを親父気分で歓迎する。気のおけない先輩たちとの「婦人会」で、暑苦しくなくお互いを応援し合う。幼なじみとのバスツアーで「おつまみこんぶ」とバスガイドの素晴らしさを噛みしめる。キャットタワーが捨てられなくてひとり途方に暮れるーー。日常を面白がろうとする姿勢から生まれた、ユーモアあふれる着眼点に思わずクスッと笑ってしまうこと間違いなしの一冊です。
【プロフィール】
小林聡美(こばやしさとみ)
1982年、スクリーンデビュー。以降、映画、ドラマ、舞台で活動。主な著書に『ワタシは最高にツイている』『散歩』『読まされ図書室』『聡乃学習』『わたしの、本のある日々』など。
1.挑戦と発見のステイホーム
思い込み
ズームで大海へ
ほのぼの過多
小さな改革・洗髪篇
リアル充実
お弁当
窓を開ければ
すべる力
無駄のありがたさ
田舎暮らしの前に
2.寄り合いのお楽しみ
婦人会
歩く姉妹
バスツアー
国際郵便
チェンマイ千一夜物語(前篇)
チェンマイ千一夜物語(後篇)
がんばれ還暦
猫目線の空
おんなじ顔
3.私は私のパンを買う
猫の毛皮
老眼
憧れのストピ
ピアニストの私に必要なもの
エスカレーターの時間
スタンス!
ピアノ道1
ピアノ道2
青い猫
パンを買いに
4.未来へ連れていかれる日
買い物
たっぷり生きる
相棒と近未来
気持ちのために
心拍数の問題
ふたつの世界
新陳代謝
十年という未来
ハロー、頭蓋骨
どこ行く道
もろもろのおわび
あとがき
作者 | 小林 聡美 |
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価格 | 1650円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2024年03月08日 |
『わたしの、本のある日々』
作者 | 小林聡美 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 毎日新聞出版 |
発売日 |
『ワタシは最高にツイている』
ささやかな出来事が簡単にシアワセにしてくれる。笑えて味わい深いエッセイ集。
作者 | 小林聡美 |
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価格 | 544円 + 税 |
発売元 | 幻冬舎 |
発売日 | 2010年02月 |
『ていだん』
【鼎談】(ていだん)とは、三人が向かい合って話をすることであるーー。
俳優、ミュージシャン、作家、噺家、学者、絵本作家、ファッションデザイナー、料理人、そして漁師など、さまざまなゲスト二人と小林聡美が語り合う、読むと気持ちがちょっと豊かになる鼎談集。ゲストは井上陽水さん、もたいまさこさん、片桐はいりさん、柳家小三治さん、酒井順子さん、加瀬亮さん、市川実日子さん、大貫妙子さん、役所広司さん、光石研さん、石田ゆり子さん……などなど、総勢36人。小林聡美だからこそ聞き出せた、誰もが知るあの人たちの意外な素顔。
【ゲスト】
井上陽水、川上未映子/小泉武夫、飯島奈美/もたいまさこ、片桐はいり/松岡享子、群ようこ/柳家小三治、酒井順子/長塚圭史、西加奈子/加瀬亮、前田敦子/南伸坊、江戸家小猫/大橋歩、小野塚秋良/宇多喜代子、森下圭子/市川実和子、市川実日子/坂崎千春、坂本美雨/大貫妙子、畠山晶/板谷由夏、平岩紙/白旗眞生、野村万里/役所広司、光石研/甲斐信枝、本上まなみ/石田ゆり子、中谷百里
作者 | 小林 聡美 |
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価格 | 814円 + 税 |
発売元 | 中央公論新社 |
発売日 | 2021年03月24日 |
あのままの素直な言葉、そこから漂う小林聡美さん独特の優しさや温かさ、それが私たち読者の心をあたためてくれますよね。まるで脱力したような安心感と一緒に、何気ない日常が見違えた瞬間、そこには新たな視点が広がっていきます。自分では気づかなかった日常の美しさを、彼女の観察眼があぶり出します。
そして、その視点にはとても大切なメッセージが込められているんですよね。自分自身に対する鋭い洞察力とその深い共感力で、人生の「ちょっとしたこと」に目を向けて、それがどれほど大切なのかを思い出させてくれます。
彼女の文体は簡潔且つ明快で、一つ一つの言葉が重みを持っているんです。分かりやすさの中にも知識や深みが詰まっており、それが読み手の心を揺さぶります。そして何よりも、ここに描かれているのは「私たち同じ人間」なんだ、と改めて感じさせてくれます。それぞれのエピソードを読み進めるうちに、私たちは一緒に笑ったり泣いたり、感動したりすることでしょう。
このようなエッセイは、日々の忙しなさから解き放たれ、心を静めて読むことで、その真価を見いだすことができます。時には自分の置かれた状況を見つめ直すきっかけになり、自分がどんな人間であるべきかを再確認する原動力にもなります。
是非、小林聡美さんのエッセイを手に取り、その心の襞に贈られる言葉たちをなぞってみてくださいね。読むほどに深みのあるその世界に、きっとあなたも引き込まれることでしょう。一冊の本が、日常という大きな舞台での一コマを彩り、生活そのものが豊かで楽しいものに変わるきっかけになるかもしれませんよ。
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