紫式部・清少納言…平安時代が舞台の小説8選
平安時代の華やかさと哀愁を感じさせる作品が8つピックアップ!お洒落な源氏や微笑ましい清少納言に出会えて、まるでタイムスリップしたかのような感覚になりますよ。緻密な描写はため息が出るほど、そしてその情緒溢れるストーリーは、頬を染めてしまいます。恋の物語から哀しい別れまで、彼らの生き様を覗いてみませんか?時代背景も判りやすく、どんな方でも楽しめる選び抜かれた8つの作品。一度は読むべきです!それぞれの作品が持つ独特な魅力に引きずり込まれ、きっとあなたの心の中に新たな世界が広がることでしょう。是非一読を!
『散華 : 紫式部の生涯(上)』
藤原氏の一門ながら無欲恬淡な漢学者の娘として生まれた小市は、幼い頃から和歌や漢籍を学び並外れた才能を発揮した。姉弟や伯母とともに暮らすなかで、疫病の流行や治安の悪化、勢力抗争に明け暮れる人々の浮き沈みを犀利なまなざしで見つめながら、自らの生きる道を模索していく。永遠の名作を紡ぎ出した一人の女性の生の軌跡をたどる歴史大作。上巻では少女時代から20代までを描く。
作者 | 杉本苑子/著 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 中央公論新社 |
発売日 | 2023年09月22日 |
『この世をば(上) 藤原道長と平安王朝の時代』
藤原兼家の三男に生まれた道長は、才気溢れる長兄の道隆、野心家の次兄の道兼に比べて、平凡で目立たない存在だった。左大臣の娘・倫子と結婚、そして父の死により、出世競争の道を走り始める。平安王朝の貴族社会を描いた傑作歴史小説。
作者 | 永井路子 |
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価格 | 1210円 + 税 |
発売元 | 朝日新聞出版 |
発売日 | 2023年11月07日 |
『あかね紫』
紫式部の娘賢子・恋多き小式部・こじらせ女子の中将。藤原道長からの密命に宮中でのライバル同士、ドタバタ三人娘が駆け回る歴史時代小説
作者 | 篠 綾子 |
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価格 | 748円 + 税 |
発売元 | 集英社 |
発売日 | 2021年03月19日 |
『月ぞ流るる』
紫式部が生きた平安中期を描く、豪華絢爛宮中絵巻。
日本初の女性による女性のための歴史物語『栄花物語』の作者である朝児(赤染衛門)からみた宮廷はどんな姿をしていたのか?
宮中きっての和歌の名手と言われる朝児(あさこ)は夫を亡くしたばかり。五十も半ばを過ぎて夫の菩提を弔いながら余生を過ごそうとしていたが、ひょんなことから三条天皇の中宮妍子の女房として再び宮仕えをすることになる。
宮中では政権を掌握した藤原道長と、あくまで親政を目指す三条天皇との間には緊張が入っていた。道長の娘の妍子が、将来天皇となるべき男児を出産することが、二人の関係に調和をもたらす道だった。しかし、女児が生まれたことで、道長は三条天皇の排除を推し進めていくことになる。
朝児は、目の前で繰り広げられるきらびやかながらも残酷な政争に心を痛める。なぜ人は栄華を目指すのか。いま自身が目にしていることを歴史として書き記すことが自らの役目ではないのか。そこで描かれるのは歴史の勝者ばかりではない。悲しみと苦しみのなかで敗れ去った者の姿を描かねばならない。その思いの中で朝児は筆を取る。
作者 | 澤田 瞳子 |
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価格 | 2200円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2023年11月21日 |
『千に染める古の色』
平安時代、藤原道長が、このように歌ったころ。同じく京の都に、右大臣の藤原実資というひとがいた。その娘は千古といい、人々から「かぐや姫」とよばれていた。十三歳になり、裳着(成人の儀式)が近いので、姫らしくするべきと、外出をとめられて退屈している。そんなある時、「かさねの色目」や「染め」に興味を持った千古は、屋敷の外にこっそり出て行き…。自分で決めたい。そういうものと、あきらめるのではなく。大事に守られ、育ってきた姫君が、「自立」を意識する成長の物語。
作者 | 久保田香里/紫昏たう |
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価格 | 1540円 + 税 |
発売元 | アリス館 |
発売日 | 2022年09月28日 |
『千年の黙 異本源氏物語』
【第13回鮎川哲也賞受賞作】
帝ご寵愛の猫はどこへ消えた? 出産のため宮中を退出する中宮定子に同行した猫は、清少納言が牛車に繋いでおいたにもかかわらず、いつの間にか消え失せていた。帝を慮り左大臣藤原道長は大捜索の指令を出すがーー。気鋭が紫式部を探偵役に据え、平安の世に生きる女性たち、そして彼女たちを取り巻く謎とその解決を鮮やかに描き上げた絢爛たる王朝推理絵巻。解説=杉江松恋
作者 | 森谷 明子 |
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価格 | 1100円 + 税 |
発売元 | 東京創元社 |
発売日 | 2009年06月 |
『砂子のなかより青き草 清少納言と中宮定子』
時の帝の寵愛を受ける中宮定子に仕えることになったなき子(清少納言)。「年増」の年齢で宮中に入った彼女だが、愛らしく気高い定子に瞬く間に心奪われる。女が学をつけても良いことは何もないと言われる時代、共に息苦しさを感じていたふたりは強い絆で結ばれてゆく。だが定子の父の死で一族は瞬く間に凋落し…。身分違いの恋に苦しむなき子、そして紫式部との因縁。悲運の時代に生きる女たちを描いた哀切にして美しい平安絵巻。
作者 | 宮木 あや子 |
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価格 | 660円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2019年01月24日 |
『はなとゆめ』
なぜ彼女は、『枕草子』を書いたのかーー。28歳の清少納言は、帝の妃である17歳の中宮定子様に仕え始めた。華やかな宮中の雰囲気になじめずにいたが、定子様に導かれ、その才能を開花させていく。機転をもって知識を披露し、清少納言はやがて、宮中での存在感を強める。しかし幸福なときは長くは続かず、権力を掌握せんとする藤原道長と定子様の政争に巻き込まれて……。清少納言の心ふるわす生涯を描く、珠玉の歴史小説!
作者 | 冲方 丁 |
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価格 | 792円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2016年07月23日 |
それでは、まとめてきた平安時代が舞台の小説8選、いかがでしたでしょうか。そのどれもが、高貴で美しき人々が生きた平安時代の風情を、非常に鮮やかに描写しています。絢爛たる宮廷の日常や、微細な感情の揺れ、複雑な人間関係、そして美術や文学などの文化に至るまで、その全てが精緻に描かれています。まるで時間を超え、自分自身が平安時代にタイムトラベルしたかのような感覚に陥ることでしょう。
しかしながら、それが全て荘厳で美しい平安の世界…というわけではなく、そこには時に残酷な現実や、悲劇的な人間模様も描かれています。それこそが実際の歴史と共通する点で、我々はその人間ドラマから多くを学ぶこともできるでしょう。
一方で、これらの小説を通じて見えてくる紫式部や清少納言のような、文化的に豊かな人々の生活は、広く普遍的なテーマである「人間の生きざま」を考える素晴らしい土壌となります。現代のほとんどの人々にとって馴染みのない生活様式を体験することで、視野が広がること間違いなしです。
どの作品も、その見事なストーリーテリングと、魅力的なキャラクター達が生み出すドラマが素晴らしいですが、一読してみれば、それぞれの作品が持つ、独自の魅力や深さに驚くことでしょう。平安時代の風情を感じたい方、歴史に興味のある方、そしてただ単に物語を楽しみたいという方に、これらの作品はきっと新たな発見や感動を与えてくれることでしょう。
本当に、日本が誇る素晴らしい作品群です。一つ一つを味わいつつ、平安時代への想像を膨らませる楽しさを、皆さんも是非体験してみてくださいね。
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