サハリンの文化、自然を楽しむ本4選
この記事では、サハリンの文化や自然を描いた魅力的な4冊を紹介します。初めに、現地の人々との交流を通じてサハリンの生活や風土を描いた小説は、読者を現地へ飛ばしてくれる力を持っています。また、サハリンの厳しい自然を背景にしたミステリー漫画はスリリングな展開に目が離せません。次に紹介するのは、アイヌ文化を描いた作品。彼らの神々しい自然観やライフスタイルが鮮やかに描かれています。最後に、サハリンの豊かな自然を描いた短編集。心がほっとするような癒しのストーリーが詰まっています。どれも心地よく、楽しく、何よりも熱い思いが詰まっています。
『ロシア極東 秘境を歩く 北千島・サハリン・オホーツク』
探検部出身の記者が,ロシアの秘境,北千島の占守島・幌筵島やサハリンの旧国境線跡から東シベリア・北極圏まで,道なき道を歩き,日ロの知られざる歴史の跡や現地のいまを伝える。
かつて日ロの国境線が引かれていた北千島には70年前の激闘の跡が生々しく残り,サハリンの旧国境には国境標石の台座の残骸が草に埋もれていた。東シベリアでは2世紀前に漂着し苦難の末に帰国した大黒屋光太夫の足跡を追い,北極圏の永久凍土がつくる絶景の中でマンモスの化石を探した。足を踏み入れることが難しい場所へ,現地の人々と交流しながらたどり着き,知られざる事実を明らかにする様子を,取材秘話と臨場感を交えて描く。
はじめに
第一章 はるかなる北千島
一 最果ての島・占守島へ
占守海峡/幌筵海峡を越えて/片岡飛行場/国端崎
二 70年前の激戦地
竹田浜/四嶺山
三 変わりゆく幌筵島
改善する島の暮らし/北海道との交流/自信あふれる地区長
第二章 知られざるサハリン
一 「国境の町」安別へ
国境標石の跡を捜せ/安別観測所
二 流転の標石たち
4号標石の行方を追う/2号標石の日本帰還/終戦前後の樺太/3号標石の謎
三 資源開発のはざまで
プリゴロドノエの巨大プラント/サハリンのいま
第三章 シベリアの荒野へ
一 オホーツク
大黒屋光太夫の足跡を訪ねて
二 北極圏の旅
細石刃とマンモスハンター/冷凍マンモス「ジーマ」/寒極の村ベルホヤンスク/ウラハン・スラル/たどり着いた大陥没地
三 マンモスと光太夫を追って
ユカギル・マンモスとの対面/光太夫が暮らした町
おわりに
作者 | 相原 秀起 |
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価格 | 3080円 + 税 |
発売元 | 北海道大学出版会 |
発売日 | 2016年11月30日 |
『サハリンに残された日本語樺太方言』
作者 | 朝日祥之/真田信治 |
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価格 | 2200円 + 税 |
発売元 | 明治書院 |
発売日 | 2012年10月 |
『サハリン ロシア極東1』
現地支局が取材した最新情報と詳細タウン情報(マップは14都市掲載)。ホテル、両替所、会話…。釣り、蝶採集などサハリンの注目記事満載。
作者 | 北海道新聞社 |
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価格 | 2750円 + 税 |
発売元 | 北海道新聞社 |
発売日 | 2001年12月 |
『サガレン 樺太/サハリン 境界を旅する』
各紙誌で絶賛された新たな「宮沢賢治論」
(『産経新聞』評者・江上剛氏、『河北新報』評者・土方正志氏、『毎日新聞』評者・池澤夏樹氏)ほか
「『廃線紀行』に代表される鉄道紀行と『狂うひと』に代表される作家研究が融合しあい、比類のない作品が生まれたことを心から喜びたい」原武史氏(『カドブン』)
かつて、この国には“国境線観光”があった。樺太/サハリン、旧名サガレン。何度も国境線が引き直された境界の島だ。
大日本帝国時代には、陸の“国境線“を観に、北原白秋や林芙美子らも訪れた。また、宮沢賢治は妹トシが死んだ翌年、その魂を求めてサガレンを訪れ、名詩を残す。
他にチェーホフや斎藤茂吉など、この地を旅した者は多い。何が彼らを惹きつけたのか?
多くの日本人に忘れられた島。その記憶は、鉄路が刻んでいた。賢治の行程を辿りつつ、近現代史の縮図をゆく。
文学、歴史、鉄道、そして作家の業。全てを盛り込んだ新たな紀行作品!
【目次】
第一部 寝台急行、北へ
一 歴史の地層の上を走る
二 林芙美子の樺太
三 ツンドラ饅頭とロシアパン
四 国境を越えた恋人たち
五 北緯50度線のむこう
六 廃線探索と鉱山王
七 ニブフの口琴に揺られて
第二部 「賢治の樺太」をゆく
一 「ヒロヒト岬」から廃工場へ
二 賢治が乗った泊栄線
三 「青森挽歌」の謎
四 移動する文学
五 大日本帝国、最果ての駅へ
六 オホーツクの浜辺で
七 チェーホフのサハリン、賢治の樺太
八 白鳥湖の謎
九 光の中を走る汽車
十 すきとおったサガレンの夏
おわりに
文庫版のための長めのあとがき
主要参考文献一覧
解説 池澤夏樹
※本書は小社より2020年4月に刊行した作品を文庫化したものです。
【目次】
第一部 寝台急行、北へ
一 歴史の地層の上を走る
二 林芙美子の樺太
三 ツンドラ饅頭とロシアパン
四 国境を越えた恋人たち
五 北緯50度線のむこう
六 廃線探索と鉱山王
七 ニブフの口琴に揺られて
第二部 「賢治の樺太」をゆく
一 「ヒロヒト岬」から廃工場へ
二 賢治が乗った泊栄線
三 「青森挽歌」の謎
四 移動する文学
五 大日本帝国、最果ての駅へ
六 オホーツクの浜辺で
七 チェーホフのサハリン、賢治の樺太
八 白鳥湖の謎
九 光の中を走る汽車
十 すきとおったサガレンの夏
おわりに
文庫版のための長めのあとがき
主要参考文献一覧
解説 池澤夏樹
作者 | 梯 久美子 |
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価格 | 1386円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2023年07月21日 |
さて、これら4冊の本によって、ユーザーの皆さんは少しでもサハリンの魅力に触れることができたでしょうか。地理的には日本からあまり遠くない場所に位置しますが、当然ながら日本とは全く異なる歴史や文化が息づいています。また、その自然環境は手付かずの美しさを保ちつつ、ハードで厳しさも併せ持つという、我々にはなかなか経験できないような風景が広がっています。
この4冊の本の中には、サハリンの自然や文化を描いた作品が所狭しと並んでいます。一冊は深遠な自然を描き、もう一冊は地元の人々との交流を中心にストーリーが進みます。そして、それら全てがサハリンの風土に深く根差しているからこそ、読者はその地に生きる人々の喜びや悲しみ、挑戦や成果といった、生の感情に触れることができるのです。
もし、皆さんがこれらの本の一冊でも手にとる機会があれば、ぜひ実際にサハリンの空気を感じ、その風景を眼に焼き付けてみてください。そして余白の部分は、本から得た情報や感じた感情をもとに、自分自身の想像力を使って埋めてみるのも一味違う読書体験になることでしょう。
いずれにせよ、しかし、本は閉じられてしまえばただの紙束に過ぎません。重要なのは、その中に綴られた世界をどう生きるか、どう感じるかです。ユーザーの皆さん自身がサハリンを旅する主役であること、肝に銘じていただければ幸いです。以上、今回は「サハリンの文化、自然を楽しむ本4選」を紹介させて頂きました。次回もまた、皆さまにお役立ちの情報をお届けできるよう、心から願っています。それではまたお会いしましょう。どうぞよい一日をお過ごしください。
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