筒井康隆おすすめ評論等12
筒井康隆、どこか脈絡・常識が織り成す縛りを飛び越えて、既存の枠組みに囚われない独自の世界を描く彼の作品群に魅了される。SF作品はもちろん、風刺やユーモラスな散文、短篇に至るまで、思考の自由の範疇を広げる突飛な発想には頭が下がる。良くも悪くも『筒井ワールド』と呼べる彼の作風は枠に入れず、叙事体と鮮烈さは全て異なる。一つ一つの作品が彼だけの特別な物語世界を作り出している。これから紹介する12篇も、まさにそんな筒井作品を象徴するような、読む者を一瞬で引き込む力を持っていますよ。
『老人の美学』
青年、中年からやがて老年へ。人生百年時代にあっても、「老い」は誰にとっても最初にして最後の道行きなのだ。自分の居場所を見定めながら、社会の中でどう自らを律すればいいのか。周囲との付き合い方から、孤独との向き合い方、いつか訪れる最期を意識しての心の構えまでー85歳を迎えた巨匠・筒井康隆が書き下ろす、斬新にして痛快、リアルな知恵にあふれた最強の老年論!
| 作者 | 筒井 康隆 |
|---|---|
| 価格 | 814円 + 税 |
| 発売元 | 新潮社 |
| 発売日 | 2019年10月17日 |
『活劇映画と家族』
巨匠筒井康隆が書き下ろす『活劇映画と家族』は文化と人間性を考察する意欲作である。
筒井氏が長い時間をかけて見続けてきた活劇映画には、ロマンと家族愛とアクションが織り込まれ、究極の娯楽であり、また人間模様が明確に打ち出されていると氏は断言する。
本書は新書の枠を超えて、混乱の第2次世界大戦前夜から復興の時を迎えた映画全盛期につくり出された活劇映画の魅力と溢れるヒューマニティを痛快に描きつくす氏の集大成となる作品である。
ハンフリー・ボガードやジョン・ウエイン、ジェームズ・キャグニーなどの主演男優、キャサリン・ヘップバーン、ローレン・バコールら主演女優のみならず脇役陣の多彩な魅力にも触れつつ、ハワード・ホークス、ジョン・ヒューストンなど監督の魅力にも迫る視点も独特で、まさに巨匠の傑作である。
家族と疑似家族
一 「白熱」「血まみれギャング・ママ」「前科者」
二 ハワード・ホークス監督「ハタリ!」の疑似家族
三 ジョン・ヒューストンに始まるボギーの一族
四 西部劇の兄弟
| 作者 | 筒井 康隆 |
|---|---|
| 価格 | 924円 + 税 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 2021年07月14日 |
『筒井康隆自伝』
91歳、最後の文豪の途方もない人生
「この自伝は極力、自分が見聞きし体験したことに限っている。」
生まれて最初の記憶、初恋、戦時中に過ごした幼年期、映画とジャズ漬けになった少年期、演劇に夢中になった青年期、同人雑誌から作家デビューし時代の寵児となり、断筆宣言を経て現在の活躍まで。最後の文豪、“笑犬楼”こと筒井氏が驚異の記憶力でつづる、濃密なるライフヒストリー!
| 作者 | 筒井 康隆 |
|---|---|
| 価格 | 2090円 + 税 |
| 発売元 | 文藝春秋 |
| 発売日 | 2025年10月24日 |
今回は筒井康隆さんの作品をピックアップし、その魅力を少しでも伝えることができましたら幸いです。一作一作が独特の世界観を描き、読むたびに新たな発見があるのが筒井さんの作品の大きな特徴です。現実と非現実が交差する彼の世界は、一見すると突飛に見えてしまうかもしれません。けれども、それは私たちが普段見過ごしている、あるいは見ようとしていない現実を浮き彫りにしているのかもしれません。
それが「筒井康隆ワールド」であり、彼の作品が多くの読者に愛され続ける理由なのでしょう。また、筒井さんの作品はその独特なユーモラスな表現や皮肉を込めた描写が散りばめられており、それがまた彼の作品をより一層楽しむ一つの要素となっています。
紹介した作品各々についてはこのくらいにしておきますが、これらを読んで筒井康隆さんの世界が少しでも広がったなら、それはこの連載の一番の成果だと思います。これを機に新たな作品に手を伸ばしてみてはいかがでしょうか。また、既に筒井さんの作品に触れている方は、新たな角度からその魅力を再発見できたなら、それは最高の結果ではないでしょうか。
それでは、本日はこの辺りで。筒井康隆さんの多彩な世界をお楽しみいただければと思います。次回も心に残る作品をご紹介できるように頑張りますので、どうぞお楽しみに!
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