「ぼっち少女」の言動を楽しむ物語5選
むき出しの一人称視点で描かれる、1つ目の作品は、驚きのストーリー進展が魅力。思春期独特の自己中心性が色濃く表されていて、読むほどに引き込まれます。2つ目は、ぼっちの日常をコミカルに捉えた作品。主人公の思考回路がユーモラスで、笑いながら読めます。3つ目は、ちょっぴり切ない胸を締め付ける作品。でも最後には温かい絆が待っています。4つ目は、不器用な主人公がぼっちを克服する冒険物語。成長の過程に感動します。最後の5つ目は、ファンタジーの世界を舞台にした作品で、ぼっちの少女が大冒険を繰り広げます。どれも、ひとりぼっちの時間を楽しく充実させてくれる一冊ですよ。
『完璧な俺の青春ラブコメ 1.ぼっち少女の救い方(1)』
『少女漫画から出てきたイケメン』『何をやらせても出来る男』
勉強・運動共にトップであり、全校生徒憧れのカリスマ的存在ーーそんな完璧な評価を維持する為、日々隠れて努力する高校生・五代涼真。クラスメイトと良好な関係を築きながら、”完璧”である為に他人に深く干渉せずグループにも所属しない彼はしかし、とある理由から困っている人間を無視できない性格だった。
そんな涼真はある日、真面目過ぎたためにぼっちになったクラスメイト・木下みなみの本音を耳にする。ポリシーを曲げてみなみを助けようとする涼真がこの青春で得るものとはーー。”強い”主人公が送る、新たなハイスペック青春ラブコメ!
| 作者 | 藍藤 唯/kodamazon |
|---|---|
| 価格 | 748円 + 税 |
| 発売元 | KADOKAWA |
| 発売日 | 2023年01月20日 |
『龍の娘と空の騎士ーぼっち少女は愛され人生をめざし中ー』
修学旅行先でフェリーの事故にあった、友達のいない少女千歳。死を覚悟したはずだったのに、流れ着いた先は竜が飛び交う異世界だった。助けてくれた人々に保護されて、この世界で生きていくため学びはじめる千歳だったが、新たな日々には竜騎士に王様、お姫様、事件に陰謀と非凡なことばかりでー!?ぼっち少女の生き直しドラゴンファンタジー、WEB掲載作を全面改稿&書き下ろしエピソードを加え書籍化!
| 作者 | 桃 春花/凪 かすみ |
|---|---|
| 価格 | 1320円 + 税 |
| 発売元 | 一迅社 |
| 発売日 | 2022年11月02日 |
『ぼっちの人魚姫 1 (ジェッツコミックス)』
| 作者 | 林崎文博 |
|---|---|
| 価格 | 759円 + 税 |
| 発売元 | 白泉社 |
| 発売日 | 2013年07月25日 |
『本嫌いの俺が、図書室の魔女に恋をした 1』
正反対の二人が
「本」を通じて
心の距離を縮めていく
高校デビューを果たし、自他共に認める陽キャとなった清水奏太。友人との会話のネタになるのはほとんどがスマホから。開けば面白くて刺激的で、ラクに楽しめるコンテンツが盛りだくさんだ。
逆にいえば、情報過多な昨今で、疲れるし時間もかかる、エンタメ摂取のコスパが圧倒的に悪い読書を好む人たちの気持ちが、奏太には一ミリも理解出来なかった。
高校一年の秋、彼女と出会うまでは──。
| 作者 | 青季 ふゆ/sune |
|---|---|
| 価格 | 880円 + 税 |
| 発売元 | 主婦と生活社 |
| 発売日 | 2023年07月07日 |
『ぼっち博士とロボット少女の絶望的ユートピア 1』
せつな楽しいユートピア・コメディー!!
気づけばいつも孤独だった”ぼっち博士”と、
博士を悪気なく罵りまくる”ロボット少女”。
終わりかけの荒廃した世界に遺されて、
絶望的で幸せな日々を過ごしています。
サンデーうぇぶりで大人気。
せつな楽しいユートピア・コメディー!!
【編集担当からのおすすめ情報】
こんなにも”ぼっち”の生活なら……憧れる!
ある意味、究極の孤独ライフが描かれています。
可愛いロボット少女、毒舌な言葉、泣きそうになる圧倒的孤独感、
そんな色々を浴びたい皆様、是非。
| 作者 | 山田 鐘人 |
|---|---|
| 価格 | 488円 + 税 |
| 発売元 | 小学館 |
| 発売日 | 2017年06月12日 |
それぞれの物語でぼっち少女が見せる色々な表情と行動は本当に魅力的ですよね。一見何にも変わらぬ日常が、彼女たちの視点を通して見えると全く新しい世界が広がります。無口で内向的なぼっち少女たちの言動が、読む者の心にリアルに迫るのは、それぞれのキャラクターに感情がしっかり籠っているからだと思います。
そして、敢えて「ぼっち」をキーワードにしてみましたが、彼女たちの孤独感は否応なく共感を引き出します。私たちは社会的な生き物とは言え、誰しもが抱える孤独感やモノローグが物語の奥深さを増しています。また、その孤独感が人間関係を築くきっかけになったり、物語が進むにつれて人間関係や世界観が変わっていく様を楽しむことができるのも魅力の一つです。
それぞれの物語の進行とともに、読者自身がぼっち少女たちと一緒に成長していく感じがするのが良いですね。キャラクターへの共感が深まるたびに見えてくるのは、彼女たちが抱える生きづらさと、そこから立ち直ろうとする強さです。
これらの作品は、ぼっち少女たちが登場することで独自の空気感を生み出しています。伝えたいもの、描きたいものが作者からしっかりと読者へと伝わってきます。本来静かなぼっち少女たちの間でも、その心の中には沢山の物語が詰まっています。
ともすれば見過ごされがちなぼっちキャラの存在。その物静かな魅力に気づかせてくれるこの5つの物語に、是非多くの方に触れて頂きたいと思います。こうして各作品を通して見つめ直される彼女たちが、どう変わっていくのか。これからの彼女たちの成長が待ち遠しいですね。きっとあなたもぼっち少女たちの色んな表情に惹かれ、共感し、さらには自分自身を見つめ直すきっかけにもなることでしょう。
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