答えが出ないことに耐える力こそ今必要なこと ネガティブ・ケイパビリティについてわかる本6選
世の中には解けない問題や答えが出ない状況が溢れています。何かに打ち込むことで一時的に忘れることはできますが、本質的な解決には至りません。そんな時に力をくれるのが「ネガティブ・ケイパビリティ」です。答えのない状況を受け入れ、その中で自己を磨き続ける。この本はその思考法を学べる6冊を厳選しました。頭で考えるのではなく、心で感じることの大切さを教えてくれる作品ばかりです。ドラマが展開する中で主人公の心情描写が細やかに描かれ、あたかも自分が体験しているように感じるでしょう。誰もが抱える不確実性とどう向き合うべきか、読みながら自己探求の旅へ出てみてください。
『ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力』
「負の力」が身につけば、人生は生きやすくなる。セラピー犬の「心くん」の分かる仕組みからマニュアルに慣れた脳の限界、現代教育で重視されるポジティブ・ケイパビリティの偏り、希望する脳とプラセボ効果との関係…教育・医療・介護の現場でも注目され、臨床40年の精神科医である著者自身も救われている「負の力」を多角的に分析した、心揺さぶられる地平。
| 作者 | 帚木蓬生 |
|---|---|
| 価格 | 1430円 + 税 |
| 発売元 | 朝日新聞出版 |
| 発売日 | 2017年04月 |
『答えを急がない勇気 ネガティブ・ケイパビリティのススメ』
判断を迫られる数々の場面
会社・学校・家庭・地域社会...
早さ・効率だけでは解決しない!
「わからない」不安を受け容れ、正解がない問題に向き合うための処方箋
VUCAの時代にあって、より質の高い解決策を見出すために、あえていったん立ち止まり、物事の本質を見極めることの大切さ。ネガティブ・ケイパビリティの基本的なエッセンスの解説から、その高め方、具体的事例までをトータルでお話しします。
はじめに 答えを急いではいけない時がある
第1章 ネガティブ・ケイパビリティとはそもそも何なのか
第2章 「わからない」という不安を受け容れる〜2つのキーワードから
第3章 判断を性急に下さない〜ホールドとサスペンド〜
第4章 ありたい自分に近づき、他人に寛容になり、物事の本質が見えるようになる
第5章 ネガティブ・ケイパビリティを高める方法
第6章 「何もしない」ことの大切さ〜人を育てる
第7章 「わからない」と正しく向き合う〜リーダーシップとチームや組織の中で
第8章 共有ビジョンと“結論を出さないルール”の「場」〜地域ぐるみでネガティブ・ケイパビリティを発揮する
第9章 東洋思想の叡智とネガティブ・ケイパビリティ
おわりに 本当に大事なものを見落とさないために
【関連ワード】
ネガティブ・ケイパビリティ キーツ ビオン システム思考 VUCA リーダーシップ 組織 教育 東洋思想 レジリエンス シナリオプランニング
| 作者 | 枝廣淳子 |
|---|---|
| 価格 | 1980円 + 税 |
| 発売元 | イースト・プレス |
| 発売日 | 2023年02月25日 |
『対人支援に活かす ネガティブ・ケイパビリティ』
ネガティブ・ケイパビリティは、人間の能力や創造性の一環として、未知の状況や矛盾した感情、曖昧さ、不確実性に直面し、それらを受け入れる能力を指す。これは、固定された思考パターンや既存の概念やルールにとらわれることなく、新たなアイデアや洞察を生み出すために必要な能力である。
ネガティブ・ケイパビリティを持つ人は、矛盾や不確実性に対して耐えることができ、それを創造的な可能性として捉えることができる。彼らは自分の意識を開放し、複数の視点や相反する考えを同時に受け入れることができるため、より深い洞察や理解に至ることができる。
対人支援の現場にはいくつもの曖昧さや葛藤がある。代表的なものをあげると、
・相談者、クライエント、患者など支援を受ける側の人(以下、相談者)を取り巻く、時に相談者と利益相反する関係者の存在
・相談者(の可能性)に対する信頼と懐疑
・相談者の固有性と類型化による見(診)立て
そして、もっとも悩ましいのが、支援者の万能感(いつでも相談者の役に立てる存在でありたい)の保持と、無力感(役に立てないことがある自分)の受容である。言うまでもなく、1人の相談者であっても、すべての側面で長期にわたり(極端に言えば亡くなるまで)支援することはムリである。対人支援には物理的な限定性があるし、1人ですべてを担うのは難しい。にもかかわらず、それをしようとするのは、相談者に対して不誠実である。支援者は自分の支援の限界を受け入れながらも、できるだけ役に立とうと努力し続けるのである。
しかし、そもそも人はすぐに感じていること、考えていることをありのままに表現することは少ない。見方には、いくつものバイアスがかかっている。鵜呑みにすることは、漏れなく何らかの色のついたメガネをかけているのである。
ネガティブ・ケイパビリティとは、「どうにも答えの出ない、どうにも対処しようのない事態に耐える能力」「性急に証明や理由を求めずに、不確実さや不思議さ、懐疑の中に留まり続けることができる能力」である。
| 作者 | 田中 稔哉 |
|---|---|
| 価格 | 2200円 + 税 |
| 発売元 | 日本能率協会マネジメントセンター |
| 発売日 | 2024年06月20日 |
『ほんとうの会議 ネガティブ・ケイパビリティ実践法』
討論なし。
批判なし。
結論なし。
「言いっ放し、聞きっ放し」の会議が、
なぜこれほど人生を豊かにするのか?
私たちが囚われている
「不毛な会議」観を
根底からひっくり返す!
人生を変える、新しい形のミーティング
本書の内容
●「ネガティブ・ケイパビリティ」と「オープン・ダイアローグ」が、新しいミーティングの二大要素。
●ネガティブ・ケイパビリティとは、「不確実さや神秘さ、疑いの中に、事実や理を早急に頼ることなく、居続けられる能力」。
●オープン・ダイアローグの核心は、ポリフォニー(多声性)。
●答えのない世界に身を置いて、対話し続けるうちに、思いもかけない世界が見えてくる。
●評価を放棄することで、自由で自然な対話が生まれる。
●ミーティングは、雑多な意見が披露され、種々の声が行き交うカーニバルのようであるべき。
●「答えは質問の不幸である」。すぐに答えを求めることは可能性を閉ざす。
●薬もカウンセリングも効果がなかったギャンブル症者が、自助グループのミーティングで回復。
●ラカン、メルロ=ポンティ、カミュ、バタイユ、ミッテランらフランスの知性を輩出したパリのアパルトマンで、日夜繰り広げられた「終わりなき対話」。
《目次》
第一章 ギャンブル脳を回復させるミーティング
第二章 心の病いを治すオープン・ダイアローグ
第三章 悪を生む会議と人を成長させるミーティング
第四章 答えは質問の不幸である
| 作者 | 帚木 蓬生 |
|---|---|
| 価格 | 1078円 + 税 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 2025年03月21日 |
『「すぐに」をやめる ~ネガティブ・ケイパビリティの思考習慣~』
| 作者 | 沢渡あまね |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 技術評論社 |
| 発売日 |
『ネガティヴ・ケイパビリティで生きる』
| 作者 | 谷川嘉浩/朱喜哲/杉谷和哉 |
|---|---|
| 価格 | 1760円 + 税 |
| 発売元 | さくら舎 |
| 発売日 | 2023年02月17日 |
あたたかい小説や共感できる漫画をご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。わたしたちは日々、様々な問題や悩みを抱えて生きています。その中で、答えが見つからないとき、また答えを出すことが難しいときにも耐えて生きる力が必要だと感じたことはありませんか。それは「ネガティブ・ケイパビリティ」と呼ばれています。
紹介した読み物たちは、まさにそんな「ネガティブ・ケイパビリティ」への深い洞察を描いています。とかく明快な答えが求められる現代社会ですが、すべてに解答があるわけではありません。答えるべきではない質問だってあるのです。重要なことは、答えが見つからないことに耐え、それでも進み続ける力を持つこと。その力を育むのは、やはり生きる経験そのものですが、それを形にして描き出した作品たちも、私たちに大いなるヒントを与えてくれることでしょう。
自分自身と対話を深め、様々な視点から世界を見つめることで、見えてくるものがあるはずです。それはあなただけの「答え」かもしれないし、「胸の奥底にある何か」かもしれません。どんなにネガティブなことも、それを受け入れ、その上で自分なりの答えを見つける力を持つことが大切なのです。それが「ネガティブ・ケイパビリティ」。本や漫画を通じてその意味に触れていただけたら幸いです。
読むことは、1つの答えを探す旅でもあります。そして、さまざまな経験を積み重ねることで、自分なりの答えを見つけられる日がきっと来るはずです。どんなに困難な状況でも、自分だけの答えを見つける力を信じて、前へ進み続けましょう。
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