宇宙の始まりを学ぶ本 おすすめ4選

夢中で読んでいるうちに、あっという間に宇宙の深遠なる謎に触れてみませんか?始めての一冊は、シンプルな言葉で宇宙の誕生から最新の科学までをガイド。続いての一冊は、物語を通じて宇宙の法則を学べる作品です。また、一つの星から見た膨大な宇宙の姿を描いた作品もおすすめ。最後に、宇宙飛行士の視点から書かれた珠玉の一冊もピックアップ。各々異なる視点から、宇宙の奥深さを教えてくれる4冊。どれも目からウロコの情報満載で、読むほどに宇宙の魅力に引き込まれます。思い切って、宇宙の旅へ出かけてみてくださいね!
『宇宙のはじまり : 多田将のすごい授業』

作者 | 多田,将 |
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価格 | 不明 |
発売元 | イースト・プレス |
発売日 | 2015年05月 |
『Newton別冊 宇宙のはじまり』

私たちが存在するこの宇宙は,いったいどのようにはじまったのでしょうか?
「はるか138億年前に宇宙は誕生し,すさまじい急膨張を経験した。急膨張の終わりとともに物質のもととなる素粒子が大量に生まれ,高温・高密度のビッグバン宇宙になった。その後も膨張はつづき,現在の広大な宇宙になった」。多くの研究者は,宇宙のシナリオをこのように考えています。
しかし,急膨張以前の極微の宇宙がどのような世界だったか,それがどのように誕生したのかは,いまも謎につつまれています。本書では,宇宙の誕生にせまる宇宙論のあゆみを追いながら,現在有力と思われるさまざまな仮説や今後の展望について紹介します。
ぜひご一読ください。
Prologue
かつての宇宙観
宇宙は膨張していた
ビッグバン宇宙
ビッグバン宇宙の裏づけ
インフレーション
プランク時代
宇宙はじまりのシナリオ
本書の見取り図
1 原始の光
夜空の背景
謎の電波 1〜2
ビッグバンの残光 1〜3
宇宙背景放射が明らかにしたもの 1〜4
Topics ダークマターの正体
2 ビッグバン宇宙
ビッグバンのはじまり
ヒッグス場の激変
粒子と反粒子の謎
原子の材料がそろった
Column 1 陽子の中は“過密な真空”!?
元素合成
Column 2 重い原子核は,どこでつくられた?
加速器でさぐる宇宙誕生
Column 3 宇宙は真空崩壊をすでに経験していた?
3 インフレーション
初期宇宙の急膨張
インフレーション宇宙論 誕生物語
ビッグバンモデルで解けない難問
インフレーション宇宙論の登場
急膨張をおこした力
急膨張からビッグバンへ
宇宙の構造をつくった急膨張
天文観測による検証
原始重力波 1〜2
原始重力波の観測 1〜3
驚異の予言 1〜2
新たな展開
Topics インフレーション宇宙論を検証
インフレーションQ&A
インフレーション理論の第一人者
アラン・グース博士
Topics 宇宙論チャレンジ
4 「無」からの宇宙誕生
一般相対論と宇宙
量子論の登場
電子の二面性
状態の共存
不確定性関係
ゼロ点振動
無のゆらぎからの誕生
特異点からはじまる宇宙
虚数時関ではじまる宇宙
虚数時間とインフレーション
多世界解釈
20世紀の宇宙論
宇宙誕生Q&A
宇宙を生み出した“無”とは?
アレキサンダー・ビレンキン博士
5 宇宙誕生の新理論
量子重力理論
力の統一
超ひも理論
空間のコンパクト化
幸運な宇宙
エキピロティック宇宙論
ループ量子重力理論の中心人物
リー・スモーリン博士
21世紀の宇宙論
作者 | |
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価格 | 1980円 + 税 |
発売元 | ニュートンプレス |
発売日 | 2021年09月15日 |
『宇宙論I---宇宙のはじまり(第2版補訂版) シリーズ現代の天文学』

作者 | 佐藤 勝彦/二間瀬 敏史 |
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価格 | 2803円 + 税 |
発売元 | 日本評論社 |
発売日 | 2022年06月13日 |
『宇宙の始まりに何が起きたのか ビッグバンの残光「宇宙マイクロ波背景放射」』

「ビッグバンから最新の宇宙論まで、一気に読める!」(村山 斉 氏 東大教授 絶賛!)
「生まれて間もない宇宙に響いていた宇宙交響楽。そこに刻み込まれた宇宙の歴史と成り立ちを探る研究の第一人者による渾身の一作
ビッグバンとは何か、ビッグバンの前には何があったのか、その謎の答えは、空の全方向から降ってくる「宇宙マイクロ波背景放射」の中にある。
そこに含まれたかすかな温度のゆらぎが、人工衛星により発見・解析されたことでビッグバンに鳴り響いていた宇宙の音、すなわち『宇宙交響楽』の解明が進み、宇宙の年齢や姿、そして運命までが今、明らかになってきた。
世紀の大発見
1992年、私が東京大学理学部物理学教室で宇宙理論研究室の助手をしていたときのことになる。4月のある日、研究室のボス、佐藤勝彦教授が手にファックスの出力を持ち、興奮した面持ちで部屋に飛び込んできた。「杉山君、COBEが温度ゆらぎを発見したらしいぞ!」 ファックスは、米国での記者発表を伝える現地特派員からのものだった。まだメールが一般には普及していなかった時代のことだ。なお、COBEは宇宙背景放射探査衛星の略称である。 このときの興奮は、今でも忘れることができない。佐藤先生の手からひったくるようにしてファックスを受け取り、さっそく目を通した。それは『COBE差分マイクロ波放射計の1年目のマップに見られる構造』という少々ぶっきらぼうな題名の英文の論文だった。筆頭著者はジョージ・スムート。これこそ、私が大学院時代から、ずっと研究を続けてきた対象そのものが見つかったという報告だったのだ。 COBEの発表は、車イスの天才物理学者、スティーヴン・ホーキングが、「史上最大の発見か、少なくとも今世紀最大の発見」とコメントしたこともあり、世界を駆け巡るトップニュースとなった。 COBEとは、宇宙マイクロ波背景放射という、宇宙からやってきている電波を捉える目的で、1989年に打ち上げられたNASA(米国航空宇宙局)の人工衛星だ。宇宙マイクロ波背景放射は、宇宙がかつて熱かった時代、つまりビッグバンの時代の名残の電波である。
COBEが発見したものは、ビッグバンの時代の構造だったのだ。私自身が、大学院時代から一貫して研究してきたのは、ゆらぎの空間パターンが何を教えてくれるのかについてだった。この構造を調べれば、ビッグバンより以前、宇宙の始まりに、どのようにゆらぎが生み出されたのかについても明らかになるかもしれない。(略)。私自身、当時、世界に10名ほどしかいなかった専門家の一人として、すぐにもこの結果を、自分自身の理論計算と比較し、世界に向けて発表しなくては、と焦る気持ちを抑えきれなかった。
(まえがき)
作者 | 杉山 直 |
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価格 | 1210円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2020年06月18日 |
それでは、このたびは「宇宙の始まりを学ぶ本」を4つご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。我々が生活する地球と宇宙の関係、宇宙の深遠な歴史、膨大なスケールを想像することで、私たちの知らない世界に思いを馳せる時間は、まるで小さな冒険旅行のようですね。
宇宙の始まりを巡る語りは、多々ある科学的な事実や理論を解り易く、そして楽しく学べる形で描き出されています。大人から子供まで、年齢・性別問わず、誰もが一度は抱く、宇宙という存在への驚嘆と疑問。それらをさまざまな角度から追及し、読者それぞれに新たな発見や感動を届けてくれる作品ばかりです。
もちろん、全て理論的な視点だけでなく、ファンタジーやフィクションの要素を取り入れた作品もございます。現代とはかけ離れた未来の世界、想像を超えた生命の可能性、そして何より人間の小ささと大きさ。そこに宇宙の始まりが描かれていると、私たちのほんの一部でしかない地球の生活も、何か違った視点で見つめ直すきっかけを作り出してくれるのではないでしょうか。
今回紹介した作品群は、初めて宇宙を学ぼうと思う人の入門編としてはもちろんのこと、すでに何かしらを読み漁った宇宙好きの方にも、きっと新たな角度からその魅力を再発見する手助けになることでしょう。それでは皆さん、素晴らしき宇宙の探求の旅を、心ゆくまでお楽しみください。
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