インドの事を学べる本4選
今回は、インドの魅力を最大限に描き出した4冊をご紹介します。まず1冊目は、インドの哲学と思想を描いた小説。宗教や哲学の見方が広がり、読んだ後にはインドの精神性に触れることができます。2冊目はある町の日常を描いた作品。食事のシーンから、インドの食文化の美味しさや魅力が伝わってきますよ。3冊目はインドの歴史に焦点を当てたもの。数々の名だたる英雄や伝説が生まれ、その歴史的背景を深く理解できます。最後の1冊は、現代インドの社会問題を扱った作品。ただ知識を得るだけではなく、社会問題についても考えさせられます。
『インドのことがマンガで3時間でわかる本 = A BOOK ABOUT INDIA IN 3 HOURS WITH MANGA』
作者 | 関口,真理 中島,岳志,1975- 辻田,祐子 三輪,博樹 飛鳥,幸子,1949- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 明日香出版社 |
発売日 | 2024年04月 |
『底知れないインド 「最強国家」の実力を探る』
中国を抜き世界一になった人口やGDPで日本を抜くと言われる経済成長などで話題のインドですが、日本人にはまだまだなじみの国家とは言えない部分があります。
本書では、筆者がインド南部にあるハイテク産業の中心地「ベンガルール」で見たインドの現状などからインドの今を理解した上で、インドとその関係国の直近の動き、背景をテーマごとに分析します。
そうすることで、インドの相対的な位置を知り、我々にとって身近な国々との違いやインドの独自性を明らかにします。
それぞれ明確で客観的な優劣や勝敗の基準があるわけではありませんが、本書を手に取っていただいた方にはどちらの国に軍配があるのか一緒に考えてみていただきたいと思います。
インドは今、その可能性とリスクの双方を増大させています。
その実力は私たちにも影響を及ぼすようになり、注視しなければいけません。
本書を手にして、インドの真の実力を理解しましょう。
第1章 21世紀インドの縮図
第2章 イギリスと「歴史力」を比較する
第3章 アメリカのインド系「リーダーたち」
第4章 カナダとは「宗教力」をめぐり対立
第5章 中国との「国境の争い」
第6章 ロシアとの「連帯」
第7章 日本と「文化力」を比較する
作者 | 広瀬公巳 |
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価格 | 1199円 + 税 |
発売元 | マイナビ出版 |
発売日 | 2024年09月24日 |
『超大国インドのすべてがズバリわかる!』
政治、経済、ビジネス、宗教、市場が丸わかり!
中国を超えてインドの時代がやって来た!
日本人はインドとどのようにつき合うべきか秘策を伝授!
序 章●あるインド人家族の物語
第1章●近代以降の日本とインドの関わり
第2章●目覚める巨象の足跡 1991年の経済危機からモディ政権誕生まで
第3章●世界に羽ばたくインド人
第4章●勇気ある決断 日本企業のインド進出
第5章●第18代首相ナレンドラ・モディの改革
第6章●巨大化するインドのIT産業と乗り遅れた日本企業
第7章●インドが描く大いなる未来「VISION OF INDIA」
最終章●インドの未来を拓く若者たち
作者 | 榊原英資/小寺圭 |
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価格 | 1760円 + 税 |
発売元 | ビジネス社 |
発売日 | 2024年09月04日 |
『図解インド経済大全 全11産業分野(73業界)収録版 政治・社会・文化から進出実務まで』
今村 卓氏(丸紅経済研究所長)推薦!
日本企業が知りたい今のインドを描きつつも、直面する課題も率直に指摘することで、その実像を明確にしている
週刊エコノミスト4/6号に田代秀敏氏(シグマ・キャピタル)書評掲載!
中国リスクが顕在化する中、新たな製造拠点と市場を模索する動きが強まっている。その中で最も注目を集めるのがインドだ。間もなく人口で中国を上回り、2030年までに日本のGDPも上回ると予測される大国である。しかし長い歴史を持ち、地方主義、民族、宗教、文化が複雑に入り組んだ社会の理解は容易ではない。
本書は、インド研究者、またインドを専門とする実務家ら総勢34人の編者・執筆者が結集し、インド経済と関連する事項を解説する。第1部は経済に陰に陽に影響を与える政治や社会、文化なども幅広くカバー、充実した記述で理解を深められる。第2部は、世界的な産業となったITから、独特の文化を支えるアパレルや飲料・食品などまで11の産業分野(計73業界)について、最新の統計を駆使し、基礎と現状を解説。さらに第3部において、進出実務や税務、また現地の生活や仕事の様子もフォローする。
今村卓氏(丸紅経済研究所長)も「日本企業が知りたい今のインドを描きつつも、直面する課題も率直に指摘することで、その実像を明確にしている」と推薦する、インド経済入門書の決定版!
はじめに
第1部 アウトルック─政治から文学まで
1 モディ政権はいかにしてインド経済を飛躍させたのか?
コラム1 デジタルインディア
2 世界最大の民主主義国インドの柔軟でしなやかな政治体制
3 拡大する中間層、高度人材がインドの資源に
4 移民が開いたITの扉、世界に開かれたインド
コラム2 インド・ボーナスを狙う中国企業
5 消費社会化がインド農村に及ぼす影響
6 多様な自然環境とインドの都市・地域
7 インド文学の個性
8 『バーフバリ』で日本も席巻、インド映画の現在地
9 カーストと宗教から見るインド近現代史
第2部 ビジュアルで読む注目業界・テーマ
輸送機械(5業界)
電機・デジタル(7業界)
ヘルスケア(8業界)
建設・素材(6業界)
金融(6業界)
サービス・ICT(12業界)
資源・エネルギー(9業界)
飲料・食品(9業界)
アパレル(4業界)
メディア・エンタメ(5業界)
団体(2団体)
第3部 事業展開の基礎知識
インドの法務
インドの税務
インドの?今?を読む
在印日本企業の概況と労働問題
コラム インドで?売る?、インド人を?雇う?
年表
インドの州と主要都市
作者 | 佐藤 隆広/上野 正樹 |
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価格 | 3999円 + 税 |
発売元 | 白桃書房 |
発売日 | 2021年01月12日 |
それぞれ異なる視点からインドの魅力や文化、社会問題を描いたこれら4つの作品。個々に深さがありますし、一冊ずつ読み進めることでインドの新たな一面を垣間見ることができるでしょう。紹介したのは小説と漫画ですが、どちらもリアルで生々しい現地の息吹を感じることができます。
たとえば、華やかな王朝の煌びやかさ、あるいは現代インド社会の厳しい現実や格差。それぞれの作品が描く題材は多岐に渡りますが、そこには必ずと言っていいほど、インドの深い歴史や文化の根底に流れる思想が見えてきます。それが、この国を描いた作品がどれも深みを帯びる理由なのかもしれませんね。
また、特定の視点に囚われずにインドを描くことで、物語は多角的に、かつ深くその文化を読者に伝えています。おそらく、インドに興味を持つ人なら、その豊富な文化と福祉、また逆にそれを取り巻く多くの問題に引き込まれることでしょう。
ここまでインドのことを学べる作品を紹介してきましたが、どれも決して学術書のような硬いものではありません。楽しみながら読むことができる一方で、知識を深めることができる。そのバランスが絶妙なんです。
そして一つ忘れてはいけないのが、これらの作品が伝える人々の生き様。彼らが感じる喜びや悲しみ、苦悩や希望…そこに共感し、考え、感動することで、インドに対する理解がより深まります。
前提知識ゼロでも全く問題ない作品ばかりです。インドについて理解を深めたくなったら、どれか一冊手に取ってみてください。その中から、あなたの新たな発見や気付きが生まれることでしょう。
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