北イタリアが舞台の小説3選

北イタリアを舞台にした小説は、その美しい風景と独特の雰囲気で評価が高いものが数多くあります。まずは、美食の町・パルマを舞台にしたビルドゥングスロマン。物語は主人公の少年から青年への成長と経験を描きつつ、読者を食欲の虜にします。次にご紹介するのは、水の街ヴェネツィア。美術探偵と謎解きが魅力のミステリー小説で、都市の神秘と美しさがたっぷり詰まっています。最後は、資産家の一族を描いた家族もの。豪奢な生活と複雑な人間関係は、まるで映画を観ているかのような錯覚を覚えます。北イタリアの魅力を存分に満喫できる、これら三作品をぜひご堪能ください。
『ベニスに死す』

T・マンとヴィスコンティの記念碑的名作
初老の作家アシェンバハは、旅先のベニスで神々しいまでの美少年に出会う。自らの芸術的信条を抛って、少年の官能美に酔いしれていく作家。ニュープリント映画原作。
作者 | トーマス・マン/圓子 修平 |
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価格 | 495円 + 税 |
発売元 | 集英社 |
発売日 | 2011年08月19日 |
『武器よさらば』

作者 | Hemingway,Ernest,1899-1961 高見,浩,1941- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2006年06月 |
『クオーレ』

ジェノバの少年マルコが母親を捜して遠くアンデスの麓の町まで旅する「母をたずねて三千里」の原作を収録。どこの国でも、いつの時代でも変わらない親子の愛や家族の絆、あるいは博愛の精神を、心あたたまる筆致で描く、デ・アミーチス(1846-1908)の代表作。世界中の人びとに愛読されつづけてきたイタリア文学の古典的名作の新訳。改版
十 月
始業式の日
担任の先生
不幸なできごと
カラブリアの男の子
ぼくの同級生
やさしいふるまい
二年のときの先生
屋根裏部屋で
学 校
パドヴァの愛国少年(今月のお話)
えんとつ掃除の子
万霊節(死者の日)
十一月
ぼくの友だちガッローネ
炭屋と紳士
弟の担任の先生
かあさん
同級生のコレッティ
校長先生
兵隊さん
ネッリをかばうもの
クラスの一番
ロンバルディーアの少年監視兵(今月のお話)
貧しいひとたち
十二月
商売人
み え
初 雪
左官屋くん
雪合戦
女の先生たち
けがをしたひとの家で
フィレンツェのちいさな代書屋(今月のお話)
意志の力
感謝の気持ち
一 月
助手の先生
スタルディの図書室
鍛冶屋の息子
うれしいお客さま
ヴィットリオ・エマヌエーレの葬儀
フランティ,学校を追いだされる
サルデーニャの少年鼓手(今月のお話)
国を愛する心
ねたみ
フランティのおかあさん
希 望
二 月
ふさわしいメダル
すばらしい決心
機関車
思いあがり
仕事のけが
囚 人
おとうの看護人(今月のお話)
仕事場
ちいさな道化師
謝肉祭の最後の日
目の見えない子どもたち
病気の先生
道
三 月
夜の学校
けんか
子どもの親たち
七十八号
ちいさな死
三月十四日の前日
賞状授与式
口あらそい
ねえさん
ロマーニャの血(今月のお話)
瀕死の「左官屋くん」
カヴール伯爵
四 月
春
ウンベルト王
幼稚園
体育の授業で
とうさんの先生
回復期
労働者の友だち
ガッローネのおかあさん
ジュゼッペ・マッツィーニ
市民勲章(今月のお話)
五 月
くる病の子どもたち
犠 牲
火 事
母をたずねて三千里アペニン山脈からアンデス山脈まで(今月のお話)
夏
詩
耳のきこえない女の子
六 月
ガリバルディ
軍 隊
イタリア
気温三十二度
とうさん
野原で
工員さんの賞状授与式
先生が亡くなった
ありがとう
遭 難(最後の月のお話)
七 月
かあさんの最後のページ
試 験
最後の試験
さようなら
《解説》想像力のゆくえーー教育と物語のはざまで(和田忠彦)
作者 | デ・アミーチス/和田 忠彦 |
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価格 | 1254円 + 税 |
発売元 | 岩波書店 |
発売日 | 2019年07月18日 |
そうして3つの作品を紹介してまいりましたが、いかがだったでしょうか。これらの作品はみな、北イタリアという特異な地域性を背景に、人間の生き様や感情、そして日常を描いています。広大なワイン畑が広がる風景、美味しい食事とワイン、そしてそこで交わされる会話。それぞれ異なる視点から、地元の人たちの生活や風土、歴史を感じることができます。
各作品で描かれる人々の生活や風土、風景は、どこか懐かしく、でも新鮮な魅力を持っています。そして何より、登場人物たちが抱くさまざまな感情や葛藤が、読み手の心を引き付けるのです。物語を通じて、北イタリアの地域色を存分に味わっていただければ幸いです。
また、これらの作品はただ地元の風景を描くだけでなく、いずれも深みのある人間ドラマを展開しています。恋愛や友情、家族の絆、夢や希望、挫折や葛藤など、普遍的なテーマを通じて、読者は自分自身の生き方や感情を見つめ直すきっかけを得ることができます。
この3つの作品が、これから北イタリアに旅行を計画している方、地域の色彩豊かな物語に興味がある方、人間ドラマを楽しむのが好きな方、あるいはただ新しい読書体験を楽しみたいという方々の心に残る一冊になれば嬉しいです。
舞台となる地域の魅力を感じながら、物語の世界を存分にお楽しみください。それでは、素晴らしい読書時間が訪れますように。
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