ベーシックインカムを知る本4選
ベーシックインカムについて学べる本を4冊ピックアップしました。1冊目はベーシックインカムの概念を初心者にもわかりやすく解説。2冊目は経済学の視点からベーシックインカムのメリット・デメリットを掘り下げます。3冊目が面白いのは、ベーシックインカム導入後の社会を描いた小説で、理論ばかりではなくヒューマンストーリーも楽しめます。そして4冊目は、日本におけるベーシックインカムの実現可能性を探る一冊。これらを通じて、ベーシックインカムとは一体何で、我々にどんな影響を与えるのか、深く理解することができますよ。
『AI時代の新・ベーシックインカム論』
作者 | 井上,智洋 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 光文社 |
発売日 | 2018年04月 |
『隷属なき道 AIとの競争に勝つ ベーシックインカムと一日三時間労働』
◎ピケティに次ぐ欧州の新しい知性の誕生◎
オランダの29歳の新星ブレグマンが、「デ・コレスポンデント」という
広告を一切とらない先鋭的なウェブメディアで描いた
新しい時代への処方箋は、大きな共感を呼び、全世界に広がりつつある。
最大の問題は、人間がAIとロボットとの競争に負けつつあること。
その結果「中流」は崩壊し、貧富の差は有史上、もっとも広がる。
それに対する処方箋は、人々にただでお金を配ること、週の労働時間を15時間にすること、
そして国境線を開放することである。
それこそが、機械への『隷属なき道』となる。
【目次】
■第1章 過去最大の繁栄の中、最大の不幸に苦しむのはなぜか?
産業革命以降の2世紀で、長く停滞していた世界経済は250倍、1人当たり
の実質所得は10倍に増えた。これは中世の人々が夢見た「ユートピア」なのか?
ではなぜ、うつ病が歴史上かつてないほどの健康問題になっているのか?
■第2章 福祉はいらない、直接お金を与えればいい
生活保護や母子家庭手当て、就学援助、幾多ある福祉プログラムを全てやめる。
そのかわりに全ての国民に、例えば一律年間150万円の金を与える。それが
ベーシックインカム。ニクソン大統領はその実施をもくろんでいた
■第3章 貧困は個人のIQを13ポイントも低下させる
ベーシックインカムがなぜ有効なのかは、貧困がもたらす欠乏の害を調査する
とわかる。貧困はIQを13ポイントも下げる。奨学金や有効な教育プログラム
にいくら投資しても、そもそも貧困層にいる人は申し込まないのだ
■第4章 ニクソンの大いなる撤退
60年代初頭、ベーシックインカムは、フリードマンのような右派から
ガルブレイスのような左派まで大きな支持を得ていた。それを潰したのは一部の
保守派が持ち出してきた19世紀英国での失敗だった。ニクソンに渡された報告書
■第5章 GDPの大いなる詐術
ロシア人教授クズネッツが80年前に基礎を築いたGDPは進歩を表す神聖なる
指標だ。だがGDPは多くの労働を見逃し、医療や教育のサービス分野でも
効率と収益に目を向ける。人生を価値あるものにする新しい計器盤を検討する
■第6章 ケインズが予測した週15時間労働の時代
ケインズは1930年の講演で、「2030年には人々の労働時間は週15時間になる」
と予測した。ところが、産業革命以来続いていた労働時間の短縮は70年代に
突然ストップした。借金によって消費を拡大させる資本主義の登場
■第7章 優秀な人間が、銀行家ではなく研究者を選べば
「空飛ぶ車が欲しかったのに、得たのは140文字」とピーター・ティールは
揶揄する。過去30年の革新は富の移動に投資されてきた。優秀な頭脳が
作者 | ルトガー・ブレグマン/野中 香方子 |
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価格 | 1650円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2017年05月25日 |
『ベーシックインカム×MMT(現代貨幣理論)でお金を配ろう 誰ひとり取り残さない経済のために』
森永卓郎さん(経済アナリスト)推薦!増税なしで国民が一律給付を受け続ける。誰もが幸せになる経済社会が実現可能なことを本書は教えてくれる。
鮫島浩さん(政治ジャーナリスト)サメジマタイムズHPより引用
MMTやベーシックインカムの入門書として最適だが、それ以上に「お金とは何か」「税金とは何か」「財政とは何か」という問題の核心をつく名著である。
これを読めば「まずは財源を確保し、財政支出はその範囲に抑制されなければならない」という固定観点に縛られた従来の「常識」が根底から揺さぶられるだろう。マスコミが当たり前のように報じている税制や財政の記事をまずは忘れて、まっさらな頭で手にとって欲しい一冊だ。
無条件・個人単位・継続的現金給付のベーシックインカムと通貨発行権活用による国債発行で積極財政をとなえる話題の経済理論MMT(現代貨幣理論)を統合する世界。税収を財源としないお金の仕組みは、人々がそれぞれのニーズを求めた生き方を選択するために必要十分な所得を保証。これまでのベーシックインカム論をさらにパワーアップした最新理論をわかりやすく解説
ベーシックインカムを税財源でまかなうことは可能なのでしょうか。限りある税金でベーシックインカムをまかなおうとすると、現在の福祉制度などを削減することになってしまいます。そんなことにならないためには、税金を財源としないベーシックインカムの方法を考えないといけません。ここで、登場してくるのが、国家の通貨発行権を活用した国債発行で通貨供給量を増やし、政府の積極財政で政策をすすめるMMT理論(現代貨幣理論)です。MMTは政府の赤字は民間の黒字ということで、インフレ率に注意しながら、通貨供給をおこなうことが可能であるという立場をとります。このとき、税金は、インフレ調整弁として機能し、国家財政の財源として主要なものとしてあつかわれません。MMTにおけるお金とは、国家の富とサービスを生み出す実際の資源をひきだすための切符のようなものであり、その国家の富とサービスを拡充していくことが本質的な経済のありかただと説きます。ただ、いままでのMMT理論では、財政政策の柱に、雇用保障プログラム(JGP=job guarantee program)という政府雇用で失業をなくす政策を重視してきました。また、この雇用保証プログラムが、通貨の供給量の調整にも用いられるということでもありました。しかし、本書では、働くこと(労働)の本質から考えて、個人個人の生きるためのニーズにしたがって働くのがのぞましいのであって、かならずしも雇用されていることだけが、人が生きていく尊厳を保証するわけではないといいます。ですから、まずは、人々がそれぞれのやりたいことを実現するために、第一に所得(お金)を保証して、そのあとで、雇用がやってくるべきだというわけです。そのほうが、MMTが主張する実物資源を生み出していくためにも有効な世の中になるということなのです。
というこ…
作者 | スコット・サンテンス/朴 勝俊 |
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価格 | 1100円 + 税 |
発売元 | 那須里山舎 |
発売日 | 2023年03月08日 |
『ベーシックインカムを問いなおす その現実と可能性』
ベーシックインカム(BI)は現代社会の救世主たりうるか!? 社会運動や政策提言の最前線にたつ論者や研究者が、BI の意義と限界をさまざまな角度から検討。
作者 | 佐々木 隆治/志賀 信夫 |
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価格 | 2970円 + 税 |
発売元 | 法律文化社 |
発売日 | 2019年10月18日 |
以上、4つの作品を通して"ベーシックインカム"という概念について深く探りました。様々な角度からベーシックインカムを考えることで、その重要性やユニークな側面、現代社会におけるその役割について新たな視点を持つことができるはずです。賛否両論あるベーシックインカムですが、それぞれの作品がそれぞれの視点から綿密に掘り下げ、広く深くベーシックインカムを考えるヒントを提供してくれます。
経済的な安定が個々人だけでなく、社会全体の幸福につながるという視点。それを可能にする手段の一つとしてのベーシックインカム。これは単なる経済的なメカニズムだけでなく、社会を理解し、より良い社会を構築するためのツールとも言えるでしょう。それぞれの作品はこのベーシックインカムというテーマを通して、読者に新しい視点を提供してくれます。
また、これらの作品はベーシックインカムだけでなく、経済学や社会学など、多岐にわたるテーマを描いており、非常に価値ある読み物でもあります。ベーシックインカムに興味がある方はもちろん、新たな視点で現代社会を理解したいという方にもおすすめです。
いずれの作品も、読者を引きつけるストーリーテリングと魅力的なキャラクターが描かれており、学びながら楽しむことができます。ぜひ手に取って、ベーシックインカムの具体的なイメージを掴んでみてください。
これらの作品とともに、現代社会の課題を考え、自分なりの解答を見つける旅に出てみませんか。これからの未来を創るために、知識を深め、広めることの大切さを改めて感じていただければ幸いです。
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