ベーシックインカムを知る本4選
ベーシックインカムについて学べる本を4冊ピックアップしました。1冊目はベーシックインカムの概念を初心者にもわかりやすく解説。2冊目は経済学の視点からベーシックインカムのメリット・デメリットを掘り下げます。3冊目が面白いのは、ベーシックインカム導入後の社会を描いた小説で、理論ばかりではなくヒューマンストーリーも楽しめます。そして4冊目は、日本におけるベーシックインカムの実現可能性を探る一冊。これらを通じて、ベーシックインカムとは一体何で、我々にどんな影響を与えるのか、深く理解することができますよ。
『AI時代の新・ベーシックインカム論』
作者 | 井上,智洋 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 光文社 |
発売日 | 2018年04月 |
『隷属なき道 : AIとの競争に勝つベーシックインカムと一日三時間労働』
作者 | Bregman,Rutger,1988- 野中,香方子 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2017年05月 |
『ベーシックインカム×MMT(現代貨幣理論)でお金を配ろう』
森永卓郎さん(経済アナリスト)推薦!
増税なしで国民が一律給付を受け続ける。誰もが幸せになる経済社会が実現可能なことを本書は教えてくれる。
鮫島浩さん(政治ジャーナリスト)サメジマタイムズHPより引用
MMTやベーシックインカムの入門書として最適だが、それ以上に「お金とは何か」「税金とは何か」「財政とは何か」という問題の核心をつく名著である。
これを読めば「まずは財源を確保し、財政支出はその範囲に抑制されなければならない」という固定観点に縛られた従来の「常識」が根底から揺さぶられるだろう。マスコミが当たり前のように報じている税制や財政の記事をまずは忘れて、まっさらな頭で手にとって欲しい一冊だ。
無条件・個人単位・継続的現金給付のベーシックインカムと通貨発行権活用による国債発行で積極財政をとなえる話題の経済理論MMT(現代貨幣理論)を統合する世界。税収を財源としないお金の仕組みは、人々がそれぞれのニーズを求めた生き方を選択するために必要十分な所得を保証。これまでのベーシックインカム論をさらにパワーアップした最新理論をわかりやすく解説
ベーシックインカムを税財源でまかなうことは可能なのでしょうか。限りある税金でベーシックインカムをまかなおうとすると、現在の福祉制度などを削減することになってしまいます。そんなことにならないためには、税金を財源としないベーシックインカムの方法を考えないといけません。ここで、登場してくるのが、国家の通貨発行権を活用した国債発行で通貨供給量を増やし、政府の積極財政で政策をすすめるMMT理論(現代貨幣理論)です。MMTは政府の赤字は民間の黒字ということで、インフレ率に注意しながら、通貨供給をおこなうことが可能であるという立場をとります。このとき、税金は、インフレ調整弁として機能し、国家財政の財源として主要なものとしてあつかわれません。MMTにおけるお金とは、国家の富とサービスを生み出す実際の資源をひきだすための切符のようなものであり、その国家の富とサービスを拡充していくことが本質的な経済のありかただと説きます。ただ、いままでのMMT理論では、財政政策の柱に、雇用保障プログラム(JGP=job guarantee program)という政府雇用で失業をなくす政策を重視してきました。また、この雇用保証プログラムが、通貨の供給量の調整にも用いられるということでもありました。しかし、本書では、働くこと(労働)の本質から考えて、個人個人の生きるためのニーズにしたがって働くのがのぞましいのであって、かならずしも雇用されていることだけが、人が生きていく尊厳を保証するわけではないといいます。ですから、まずは、人々がそれぞれのやりたいことを実現するために、第一に所得(お金)を保証して、そのあとで、雇用がやってくるべきだというわけです。そのほうが、MMTが主張する実物資源を生み出していくためにも有効な世の中になるということなのです。
ということで、ベーシックインカムにとってもMMTにとっても、本当は、お互いにとても必要で重要なパートナーであることを本書は、主張します。まさに、現在の政治・経済・社会の困難さを突破する最先端の思考といえるでしょう。
目次
日本語版への序文
はじめに
魔法の浴槽
産出量ギャップと生産能力の活用
インフレ、インフレ、インフレ
見えない税金
お湯を抜く
最適なドレイン(排水口)
テスラ・フォー・オール
子どもをはたらかせる名刺の話
ブルシット・ジョブ問題
過剰正当化効果
スプーンやシャベルの代わりにロボットを
労働時間を減らして成果を上げる
雇われていなくても非生産的ではない
MMTに足りないもの
結論
翻訳者あとがき
作者 | スコット・サンテンス/著 朴勝俊/訳 |
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価格 | 1000円 + 税 |
発売元 | 那須里山舎 |
発売日 | 2023年03月08日 |
『ベーシックインカムを問いなおす : その現実と可能性』
作者 | 佐々木,隆治,1974- 志賀,信夫,1982- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 法律文化社 |
発売日 | 2019年10月 |
以上、4つの作品を通して"ベーシックインカム"という概念について深く探りました。様々な角度からベーシックインカムを考えることで、その重要性やユニークな側面、現代社会におけるその役割について新たな視点を持つことができるはずです。賛否両論あるベーシックインカムですが、それぞれの作品がそれぞれの視点から綿密に掘り下げ、広く深くベーシックインカムを考えるヒントを提供してくれます。
経済的な安定が個々人だけでなく、社会全体の幸福につながるという視点。それを可能にする手段の一つとしてのベーシックインカム。これは単なる経済的なメカニズムだけでなく、社会を理解し、より良い社会を構築するためのツールとも言えるでしょう。それぞれの作品はこのベーシックインカムというテーマを通して、読者に新しい視点を提供してくれます。
また、これらの作品はベーシックインカムだけでなく、経済学や社会学など、多岐にわたるテーマを描いており、非常に価値ある読み物でもあります。ベーシックインカムに興味がある方はもちろん、新たな視点で現代社会を理解したいという方にもおすすめです。
いずれの作品も、読者を引きつけるストーリーテリングと魅力的なキャラクターが描かれており、学びながら楽しむことができます。ぜひ手に取って、ベーシックインカムの具体的なイメージを掴んでみてください。
これらの作品とともに、現代社会の課題を考え、自分なりの解答を見つける旅に出てみませんか。これからの未来を創るために、知識を深め、広めることの大切さを改めて感じていただければ幸いです。
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