毒親の束縛に戦慄!親子の地獄を描いた作品5選

親と子、さすがに穏やかな日常を思い浮かべますよね。でも、この五作品にはそんな甘いものはありませんよ、皆さん!毒親の怖さが如何ともしっくりくるんです。愛情に飢えた主人公が親との絆や血縁をどう結ぶべきかを模索する、それがこの五作品の共通点。独特の世界観とキャラクターが魅力だけど、親の束縛を全力ではね返し自身の生きる道を切り開く主人公の姿にはどれも頷ける。時に悲しみ、時に怒り、そして時に痛み…親子関係が生む実に多彩な感情に読者は引き込まれます。読後には相当な余韻が残ること確実!覚悟を決めてどうぞ!
『愛と呪い 1』

作者 | ふみ,ふみこ,1982- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2018年06月 |
『血の轍. 第1集』

作者 | 押見,修造 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 小学館 |
発売日 | 2017年09月 |
『マザーパラサイト(1)』

中学生の三木涼太は、母ひとり子ひとりで仲むつましく見えていたが、いつも母は息子の一挙手一投足に怯えていた。一方、クラスメイトの笠井薫は過保護な親に辟易し、自分がイジめられるのは母親が悪いと考えていた。そんなある日、イジメを助けたことがきっかけで、ふたりははじめて会話をするが…!? 究極の母性に取り憑かれた少年のサイコ・サスペンス!
作者 | 佐藤洋寿 |
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価格 | 660円 + 税 |
発売元 | コアミックス |
発売日 | 2021年03月18日 |
『母性』

作者 | 湊,かなえ |
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価格 | 不明 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2015年07月 |
『八月の母』

『イノセント・デイズ』を今一度書く。そして「超える」がテーマでした。僕自身はその確信を得ていますーー早見和真
長い間歪み続けた愛や母性の歴史、地層のように積み重なる闇に確かな兆しを探し続けた。神が人を嘲笑い続けてきたのか。人が神を嘲笑い続けてきたのか。神なるものへの幻想と呪縛を解き放つ祈りとその熱に、心が深く確かに蠢いた。--池松壮亮(俳優)
容赦などまるでない。「母」にこだわる作家が、母という絶対性に対峙した。確かなものなど何ひとつない世の中で、早見和真は正しい光を見つけようとしている。その試みには、当然異様な熱が帯びる。--石井裕也(映画監督)
私も命を繋いでいく役目を担うのだろうか。微かな光と絶望に怯えながら、夢中で読み進めた。どうしようもない日々に、早見さんはいつだって、隣で一緒に座り込んでくれるんだ。--長濱ねる(タレント)
ラストに現れるヒロインの強い覚悟と意思の力に、私たちは元気づけられる。辛く暗く苦しい話だが、そういう発見があるかぎり、小説はまだまだ捨てたものではない。 --北上次郎氏(書評家)(「カドブン」書評より抜粋)
彼女たちは、蟻地獄の中で、必死にもがいていた。
愛媛県伊予市。越智エリカは海に面したこの街から「いつか必ず出ていきたい」と願っていた。しかしその機会が訪れようとするたび、スナックを経営する母・美智子が目の前に立ち塞がった。そして、自らも予期せず最愛の娘を授かるが──。うだるような暑さだった八月。あの日、あの団地の一室で何が起きたのか。執着、嫉妬、怒り、焦り……。人間の内に秘められた負の感情が一気にむき出しになっていく。強烈な愛と憎しみで結ばれた母と娘の長く狂おしい物語。ここにあるのは、かつて見たことのない絶望か、希望か──。
目次
プロローグ
第一部 伊予市にて
1977年8月
1988年8月
1992年8月
2000年8月
第二部団地にて
2012年6月
2012年10月
2013年1月
2013年4月
2013年6月
2013年7月
2013年8月
エピローグ
作者 | 早見 和真 |
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価格 | 1980円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2022年04月04日 |
以上、毒親の束縛から逃れるための戦い、親と子の悲しき関係を描いた作品達を5つ紹介しました。読んでいてつらい部分も少なくないかと思いますが、正にリアルな世界で遭遇することもある厳しい親子関係を、ストレートに描写しています。そこには逃げ場のない苦しみや、繰り返す日々の絶望が描かれていますが、そのなかで一筋の希望を見つけ出そうとする主人公たちの姿を見ることで、読者自身も何かを感じ取り、生きる力を得ることができるのではないでしょうか。
「毒親」はなかなか他人には理解しきれない、独特の恐怖と苦しみを伴う問題です。しかし、作品を通じてそうした問題に触れることで、親子関係の本質や人間の弱さ、強さを学ぶきっかけになるでしょう。同じような問題を抱えている方々にとっては共感の糸口となるかもしれませんし、そうでない方々は empathy(共感力) を育む契機になるでしょう。
そういった意味で、これらの作品はある種の救いであり、それぞれが伝えたいメッセージを深く読み解いてみて頂ければと思います。辛くても読み進む勇気をもつことで、自分自身の視野や感受性が広がり、物事の見方が変わるかもしれません。物語の中のキャラクター達は、厳しい現実を乗り越えて自身の道を切り開いていきます。それは読者自身にもきっと何かを示してくれるでしょう。
毒のある親から逃れるためには、勇気、力、そして時には助けが必要です。それらを物語から学ぶことができれば、それは無駄ではないはずです。あなたが読むそれぞれの作品が、思考の助けとなり、心の成長を後押ししてくれることを心から願います。皆様の読書ライフがより充実し、実りあるものとなりますように。
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