詐欺師が活躍する頭脳戦小説10選
詐欺師たちの知恵と策略が織りなす頭脳戦を描く作品たちは惹きつけられるものがありますよね。緻密な計算と時には人間の弱さを付け込むその手口は、読む者の心をゆさぶります。誰が敵で誰が味方なのかわからない展開はスリル満点!また、詐欺師たちの背後に潜む哀しみや過去、人間性も見逃せません。巻き込まれた人々の成長や変化もまた見逃せないポイント。知恵と勇気、そして時には人情を武器に立ち向かう詐欺師たちの戦いに思わず引き込まれること間違いなし。心揺さぶる頭脳戦、ぜひ堪能してみてください。
『地面師たち』
ある事件で母と妻子を亡くした辻本拓海は、大物地面師・ハリソン山中と出会い、彼のもとで不動産詐欺を行っていた。ハリソン一味のメンバーは、元司法書士の後藤、土地の情報を集める図面師の竹下、土地所有者の「なりすまし役」を手配する麗子の五人。彼らはひと仕事を終え再集結し、ハリソンの提案で次に狙いをつけたのが泉岳寺駅至近にある広大な土地。市場価格100億円という前代未聞の案件だった。一方、定年を間近に控えた刑事の辰は、かつて逮捕したが不起訴に終わったハリソン山中を独自に追っていた。
次々と明らかになる地面師たちの素顔、今だかつてない綱渡りの詐欺取引、難航する辰の捜査。そして、地面師の世界に足を踏み入れた拓海が知った衝撃の事実……。それぞれの思惑が交錯した時、待ちうけていた結末とはーー。
地面師たちの組織的犯罪を、圧倒的なリアリティーで描いた新時代のクライムノベル。
【著者略歴】
新庄耕(しんじょう・こう)
1983年、京都府生まれ。神奈川県在住。慶應義塾大学環境情報学部卒業。2012年、「狭小邸宅」で第36回すばる文学賞受賞。著書に『狭小邸宅』『ニューカルマ』『カトク 過重労働撲滅特別対策班』『サーラレーオ』がある。
| 作者 | 新庄 耕 |
|---|---|
| 価格 | 814円 + 税 |
| 発売元 | 集英社 |
| 発売日 | 2022年01月20日 |
『月と詐欺師(上)』
戦前の大阪。瀬戸俊介は、両親を破産させ甘言で妾にした姉まで死に追いやった新興財閥総帥の灘尾儀一郎の殺害を誓う。偶然知り合った町工場主の春日は、自分の裏稼業は詐欺師だと明かす。「殺すな、かたきは取ってやる」。俊介の全財産で雇われた詐欺師たちは灘尾財閥破綻に向け、壮大な詐欺を仕掛け始める!
| 作者 | 赤井三尋 |
|---|---|
| 価格 | 712円 + 税 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 2013年08月10日 |
『紳士同盟(新潮文庫)』
| 作者 | 小林 信彦 |
|---|---|
| 価格 | 644円 + 税 |
| 発売元 | 新潮社 |
| 発売日 | 2016年03月11日 |
『T.R.Y. TRY (角川文庫)』
| 作者 | 井上 尚登 |
|---|---|
| 価格 | 614円 + 税 |
| 発売元 | KADOKAWA |
| 発売日 | 2016年02月19日 |
『奪取. 上』
| 作者 | 真保,裕一,1961- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 1999年05月 |
『人類資金1』
終戦時、日銀の地下倉庫から莫大な金塊が姿を消した。戦後の混乱と日本の復興を糧に膨れ上がったその資産の名は『M資金』。七〇年ののち、詐欺を生業とする真舟雄一の前に“M”と名乗る男が現れ、とてつもない計画を持ちかける。「『M資金』を盗み出してもらいたい。報酬は50億」待望の書下ろし超大作!
序 幕
第一幕
| 作者 | 福井 晴敏 |
|---|---|
| 価格 | 550円 + 税 |
| 発売元 | 講談社 |
| 発売日 | 2013年08月 |
『悪党たちは千里を走る』
| 作者 | 貫井,徳郎,1968- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 幻冬舎 |
| 発売日 | 2011年06月 |
『この指とまれ : gonben』
| 作者 | 小川,勝己,1965- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 実業之日本社 |
| 発売日 | 2007年09月 |
『フェイク』
| 作者 | 楡,周平,1957- |
|---|---|
| 価格 | 不明 |
| 発売元 | 角川書店 |
| 発売日 | 2006年08月 |
『猿蟹 saru・kani』
騙した奴から奪い取れ! コンゲーム小説
蟹江静子は、老人ホームに入るために貯めた1千万円を、遠藤を首領とする詐欺グループに騙し取られてしまった。それを知った八原みちるは、蟹江に金を取り返そうと提案する。みちるは、以前悪人をターゲットにして金を奪っていったた詐欺師だった。
昔の仲間を集めて動き出したみちるが、遠藤に持ちかけるのは投資事業。バイオ発電に金を出させて、遠藤の分も奪おうと言うのだ。そこに、みちるを昔から追う警視庁の染田刑事が身辺を嗅ぎ回ってきた。さらに、謎の女性“河原崎聖子”が登場! 一体勝つのは誰なのか。
ミステリー界の奇才による、書き下ろしコンゲーム小説!
| 作者 | 鯨 統一郎 |
|---|---|
| 価格 | 759円 + 税 |
| 発売元 | 小学館 |
| 発売日 | 2017年01月06日 |
上記でご紹介した10作品、どれもそれぞれの魅力がありましたよね。詐欺師という特異な職業を描いてはいますが、彼らの頭脳戦が展開される各作品では普遍的なテーマも見受けられます。友情、仲間、裏切り、反抗、復讐、愛情等々……それぞれの作品が展開するテーマに思うところも多いことでしょう。
特に詐欺師の仕事は、他の人をだますことにより成り立っています。それが罪悪感を感じずに居られるのは、自分たちが被害者に対して正義をもたらすと信じているからでしょう。それが正しいのか、間違っているのか。その問いに対する答えは、読者の方々自身で考え、見つけ出すことが肝要です。もしかしたら、あなた自身が日々生きる中でどのように振る舞うべきか、少しでもヒントが得られるかもしれませんよ。
また、詐欺師たちの複雑な心情やその背後にある人間ドラマが描かれています。せっかくの才能を悪事に使う誠にもったいないと感じつつも、彼らが人々のために戦う様子には、心から感動します。何よりも、その頭脳戦を描く筆者たちは一言で表現するなら天才でしょう。読む度に、「ほんとうにこのプロットを考えたんだろうか?」と驚嘆します。それぞれの作品が、まさに頭脳戦の名手たちによって紡ぎ出された極上のストーリーと言えるでしょう。
以上、詐欺師が活躍する頭脳戦小説10選をお届けしました。一冊でも気になるものがありましたら、ぜひ手に取ってみてください。そして彼らがどのような駆け引きを用いて詐欺を成し遂げるのか、そしてその過程で何を感じ、何を学ぶのか……それを肌で感じてみて下さい。きっと、いつもの生活に刺激をもたらすことでしょう。素晴らしい頭脳戦を通じて、あなた自身の視野が広がることを願っています。
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