研究者・学者を描いた小説10選
研究者や学者が主役を務める小説は、緻密な研究と知の探求が描かれ、リアリティと深みにあふれています。恋愛や友情、現実と理想の狭間で思考を重ね、汗水垂らして情熱に向き合う姿は必見。読者の知的好奇心を刺激し、普段接することのない学問の世界へ連れて行ってくれるでしょう。科学者が新しい発見にたどり着くまでの道のりや、哲学者が深遠な思想を組み立てるプロセスを描いた作品は何度読んでも新しい発見があります。心を揺さぶるドラマとともにあなたの知識も深まる、知的興奮を得られる10冊、ぜひご堪能あれ。
『ボタニカ』
日本植物学の父・牧野富太郎愛すべき天才の情熱と波乱の生涯。明治初期の土佐・佐川の山中に、草花に話しかける少年がいた。名は牧野富太郎。小学校中退ながらも独学で植物研究に没頭した富太郎は、「日本人の手で、日本の植物相を明らかにする」ことを志し、上京。東京大学理学部植物学教室に出入りを許されて、新種の発見、研究雑誌の刊行など目覚ましい成果を上げるも、突如として大学を出入り禁止に。私財を惜しみなく注ぎ込んで研究を継続するが、気がつけば莫大な借金に身動きが取れなくなっていた…。貧苦にめげず、恋女房を支えに、不屈の魂で知の種を究め続けた稀代の植物学者を描く、感動の長編小説。
作者 | 朝井まかて |
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価格 | 1980円 + 税 |
発売元 | 祥伝社 |
発売日 | 2022年01月13日 |
『天地明察. 上』
作者 | 冲方,丁,1977- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 角川グループパブリッシング |
発売日 | 2012年05月 |
『颱風秋晴 平賀源内江戸長屋日記』
本草学を修め、研究の傍ら、戯作を書くなど幅広く活躍する平賀源内。元は讃岐藩士だが、家督を妹婿に譲り、江戸へ出て、神田の長屋で自由気侭に暮らしている。ある日、源内の名を騙った粗悪な櫛や簪が出回り、それを買った女たちから、苦情が殺到した。憤慨した源内は、同じ長屋に住む岡っ引きの娘や大工たちの協力を得て、真相を解明するため奔走するが、犯人が見つからず…。
作者 | 福原俊彦 |
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価格 | 693円 + 税 |
発売元 | 徳間書店 |
発売日 | 2016年09月02日 |
『博士の愛した数式』
「ぼくの記憶は80分しかもたない」博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていたー記憶力を失った博士にとって、私は常に“新しい”家政婦。博士は“初対面”の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。数字が博士の言葉だった。やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった。あまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語。第1回本屋大賞受賞。
作者 | 小川 洋子 |
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価格 | 693円 + 税 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2005年12月 |
『探偵ガリレオ』
突然、燃え上がった若者の頭、心臓だけ腐った男の死体、池に浮んだデスマスク、幽体離脱した少年…警視庁捜査一課の草薙俊平が、説明のつかない難事件にぶつかったとき、必ず訪ねる友人がいる。帝都大学理工学部物理学科助教授・湯川学。常識を超えた謎に天才科学者が挑む、連作ミステリーのシリーズ第一作。
作者 | 東野 圭吾 |
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価格 | 803円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2002年02月08日 |
『黒猫の遊歩あるいは美学講義』
でたらめな地図に隠された意味、しゃべる壁に隔てられた青年、川に振りかけられた香水、現れた住職と失踪した研究者、頭蓋骨を探す映画監督、楽器なしで奏でられる音楽…日常に潜む、幻想と現実が交差する瞬間。美学・芸術学を専門とする若き大学教授、通称「黒猫」と、彼の「付き人」をつとめる大学院生は、美学とエドガー・アラン・ポオの講義を通してその謎を解き明かしてゆく。第1回アガサ・クリスティー賞受賞作。
作者 | 森晶麿 |
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価格 | 770円 + 税 |
発売元 | 早川書房 |
発売日 | 2013年09月07日 |
『矢上教授の午後』
夏の午後。古ぼけた大学の研究棟が嵐に閉ざされた。停電とある事情で連絡も出入りも不可能に。さらに誰も見知らぬ男の死体が発見され、矢上教授は真相を追い始めるが…。殺人者はまだこの建物の中に?民俗楽器破損、表彰状盗難など、続発したささいな事件と殺人の関係は?異色の学者探偵が、謎だらけの老朽校舎で奔走する、ユーモア満載の本格ミステリ登場。
作者 | 森谷明子 |
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価格 | 733円 + 税 |
発売元 | 祥伝社 |
発売日 | 2012年04月 |
『カンター教授のジレンマ』
ガンの正体に関する画期的な着想を得た教授が、若き弟子とともに実験を重ね遂にノーベル賞を得るに至る、てんやわんやを辛辣に描く。
作者 | カール・ジェラッシ/中森道夫 |
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価格 | 2563円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 1994年01月 |
『凶笑面 (新潮エンターテインメント倶楽部SS 蓮丈那智フィールドファイル 1)』
作者 | 北森 鴻 |
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価格 | 268円 + 税 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 |
『すべてがFになる』
孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季。彼女の部屋からウエディング・ドレスをまとい両手両足を切断された死体が現れた。偶然、島を訪れていたN大助教授・犀川創平と女子学生・西之園萌絵が、この不可思議な密室殺人に挑む。新しい形の本格ミステリィ登場。
作者 | 森 博嗣 |
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価格 | 869円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 1998年12月15日 |
今回は、研究者や学者を描いた小説10作品をピックアップしました。これらの作品を通して、研究者や学者という職業を志す人々がどのような困難に立ち向かい、どうパッションを燃やし続けているのかを垣間見ることができます。それは、決して華々しくないけれども、知識を追求し続ける彼ら彼女らの誠実な姿勢がとても印象的に描かれています。
恋愛やミステリー、サスペンスなどさまざまなジャンルで彼らの人間ドラマが描かれていますが、それらの作品を読むことで、一概に「研究者や学者は堅苦しい」というイメージが一新されることでしょう。作品に描かれる彼らは疑問を問い続け、謎解きに挑み、時には社会の枠を超えて進歩を求めています。
それぞれの作品が研究者や学者という存在を違った角度から描いており、一見単調に見える彼らの生涯が、実は多種多様で、時には予想外の展開や結末に驚かされることもあります。
研究者や学者を主人公にした小説は、一般的なエンターテイメント作品とは一線を画す深みと重みがあるのが特長です。それは、日々の研究や学問に没頭する彼らの姿が、読者の心に深く刻まれるからでしょう。彼らの情熱や情熱の源を描いた作品をを読んで、自分自身の情熱について改めて考えてみるのも一つの楽しみ方です。
これらの作品から学べることは多く、深い敬意と共に彼らの生き様を追体験してみてください。読み終えたあとには、きっと何か新たな発見や、気づきがあることでしょう。また、これらの作品が研究者や学者への理解を深め、彼らの貢献をより一層評価するきっかけになればと思います。一つ一つの小説が、それぞれの研究者や学者の独自の世界を色鮮やかに描き出しています。ぜひ、彼らの世界に触れてみてください。
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