怪奇作家黒史郎のおすすめ10選

怪奇作家黒史郎と聞けば、不気味で奥深いストーリーが好きな読者ならピンとくるのではないでしょうか。その独特の世界観は、一度読み始めたら止まらない魅力。今回は、その中から厳選した10作品をご紹介します。
古い洋館に引っ越してきた一家の新たな生活を描いた作品や、日常生活の中に忍び寄る異形の存在との戦いを描く作品など。画期的なアイディアは、読み手の心をグッと掴みます。
そして、黒史郎氏の作品は怪奇と言うだけではなく、深い人間ドラマも見逃せません。彼の描くキャラクターたちは、時には弱さをさらけ出し、それでも立ち上がり続ける姿が、読者の心を打つのです。
これから黒史郎作品を手に取る方、すでにファンの方も、きっと新たな発見があるでしょう。10作品の中からあなたの一番を見つけてみてくださいね。
『童提灯』

アザコは十ほどの子供にしか見えなかった。けれども、貧しい漁村に生まれてから二十年を生きていた。穢れを知らぬ生娘のように見えたが、アザコは男であり、とっくに父親に穢されていた。父に捨てられたアザコは山中を彷徨い不思議な爺と出会う。そこは人の世に戻れぬ者が流亡の末に辿りつく鬼常叢。間引かれた赤子、棄てられた年寄り、不幸な福助、何かの足りぬ者、何かの多い者、憑かれた者、患った者が流れ着き、鬼となる。鬼、それは人が変化したもの、人の名残を残した異形。やがてアザコは爺の後を継ぎ、鬼のための提灯を作るようになる。子供の身体全てを材料とし、鬼の足元を照らしてその姿を隠す「童提灯」を…。
作者 | 黒史郎 |
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価格 | 1430円 + 税 |
発売元 | 創土社 |
発売日 | 2015年08月 |
『ボギー --怪異考察士の憶測』

【 創刊 二見ホラー×ミステリ文庫 】 毎月20日頃発売
余命宣告されたホラー作家
頭の中に──こびりついた爆弾
「祟り」に囚われた作家は怪異考察士となって、その謎を追う。
私は頭の中に爆弾を抱えていた。幼き日にこびりついた爆弾は活動を停止していたが、ついに動きを再開してしまった。
「祟り」とでもいうべきこれのことを著名な怪異サイト『ボギールーム』に投稿したところ、管理者から謎の解明を約束される。
やがてこのサイトの怪異考察士となった私は、自身に起こったことを究明していくことになる──その先にあるものは果たして……
作者 | 黒史郎/mieze |
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価格 | 825円 + 税 |
発売元 | 二見書房 |
発売日 | 2021年07月21日 |
『怪談撲滅委員会 : 幽霊の正体見たり枯尾花』

作者 | 黒,史郎 |
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価格 | 不明 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2014年12月 |
『幽霊詐欺師ミチヲ』

借金を苦に自殺しようとしていたところ、カタリという謎の男に声をかけられた青年ミチヲ。聞けばある仕事を引き受ければ、借金を肩代わりしてくれるという。喜ぶミチヲだったが、その仕事とは、失意の果てに命を絶った女の幽霊を惚れさせ、財産を巻き上げることだった!かくして幽霊とのデートの日々が始まるが…はたして幽霊相手の結婚詐欺の結末は!?究極のウラ稼業“チーム・ミチヲ”が動き出す!痛快感動暗黒事件簿。
作者 | 黒史郎 |
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価格 | 607円 + 税 |
発売元 | 角川書店 |
発売日 | 2011年03月25日 |
『夜は一緒に散歩しよ』

作家の横田卓郎は妻を亡くし、娘の千秋と一緒に暮らしていた。妻の死後、千秋は奇妙な絵を描くようになる。人ではない異形のものを。そして、ある日をきっかけに「青い顔の女」ばかりを描くようになった。千秋はその絵を「ママ」と呼び、絵を描くことに執着するようになる。もうひとつの執着。それは夜の散歩だった。第1回『幽』怪談文学賞長編部門大賞受賞作品。
作者 | 黒史郎 |
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価格 | 712円 + 税 |
発売元 | メディアファクトリー |
発売日 | 2009年08月 |
『いるの?ノコナロくん』

作者 | 黒,史郎 |
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価格 | 不明 |
発売元 | PHP研究所 |
発売日 | 2022年08月 |
『怪談七変幻』

作者 | 黒史郎 蛙坂須美 雨宮淳司 神沼三平太 クダマツヒロシ 丸山政也 鷲羽大介 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 竹書房 |
発売日 |
『世にも奇妙なストーリー 百壁町の呪い』

百壁町。一見ごく普通の町。けれども、この町にはある呪いがかかっていた。百壁小学校、ななし工場、こもれび銀座商店街ー。町のいろいろなところで起こる奇妙な出来事は過去のひとつの事件につながっていく…。
作者 | 黒史郎/大橋崇行 |
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価格 | 990円 + 税 |
発売元 | 西東社 |
発売日 | 2017年08月 |
『いちろ少年忌譚』

作者 | 黒,史郎 ねこふろしき |
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価格 | 不明 |
発売元 | 朝日新聞出版 |
発売日 | 2014年06月 |
『世にもこわい博物館 : 5分でゾッとする結末』

作者 | 黒,史郎 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2024年07月 |
私がご紹介させていただいた怪奇作家、黒史郎のおすすめ10選。どれも彼独特の世界観、幽玄とした美的要素が詰め込まれた作品ばかりです。そのどれもが読み手を奇妙で美しい世界へと軽やかに誘い、繊細な言葉の選び方には作者の深遠なる哲学が見て取れます。
そして、物語を一筋縄ではいかない展開に導くその手法は、読者を惜しげもなく怪奇な空間へ誘い込みます。登場する人物たちも、一見すると普通の人々に見えるでしょう。しかし、彼らは彼らなりの常識や価値観を持ち、それがぶつかり合うことで生まれる化学反応が読者を新たな感極まる驚きへと引き寄せるのはもう、まるで魔術のよう。
彼の緻密な描写は、読者の五感を刺激し、強烈なインパクトを与えます。黒史郎の作品には必ず何らかのメッセージが込められていますが、それは読者一人ひとりに異なる解釈を与え、また違う物語を創り出します。
未だ彼の作品に触れたことのない方は、是非とも彼の世界に足を踏み入れてみてください。現実と幻想の境界線を曖昧にして、新たな世界を体感させてくれます。そして彼の作品を読み終えた時には、きっと世界が少し違う色に見えることでしょう。
これら全ての作品には黒史郎の、緻密で豊かな想像力と恐ろしく美しい表現力が十二分に発揮されています。私がこれらの作品を心からおすすめできる理由はただ一つ。それは、読んだ者全てを新たな世界へと招き入れ、それぞれに素晴らしい体験を提供してくれるからです。
どうぞ、この機会にご覧いただき、黒史郎の世界の一端を体感してみてください。きっとあなたの心に新たな風景を描き出すでしょう。怪奇作家、黒史郎の作品が、あなたの人生にさらなる豊かさを加え、想像力をきらめかせる一助となることを願っています。
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