ありがとう
0
本書を手に取ったとき、まず感じたのは「早稲田の入試は知識だけでなく思考力を深く試す」ということだった。単なる問題集ではなく、出題傾向や科目ごとの特性が丁寧に解説されており、読み進めるうちに受験という枠を超えて「学ぶ意味」そのものを考えさせられた。理学科や数学科の問題は一見冷たい数字の世界だが、実際には論理の中に美しさや創造性が潜んでいると気づかされる。また、複合文化学科の記述では、理系でありながら多角的な視点を求められ、人間や社会との関わりが重視されていることに驚いた。受験参考書という形を取りながらも、学問がどれほど広がりを持つのかを実感でき、自分の進む道を改めて深く考えるきっかけとなった。