ありがとう
0
心に重く響く言葉がいくつもありました。タイトルが示す通り、生死をテーマにした物語は、重くて痛みを伴うけれど、その中にある温かさや人間らしさが心に染みます。越尾圭さんの繊細な筆致で描かれる登場人物たちの感情や葛藤がリアルで、読んでいるうちに自分自身の生き方や命についても考えさせられました。
「生きること」と「死ぬこと」の対比が、予想以上に深く感じられ、どんなに小さな日常の瞬間でも大切にしなければならないと痛感しました。悲しみや切なさを超えて、最後には何かしらの希望を見出せるような、そんな力強い一冊でした。