となりの怪物くん第2巻冒頭では、雫がハルを自宅に連れて帰ります。
今まで誰も連れて行ったことがない雫が、人生で初めてハルを連れて来たことに、雫の父親は大層驚きます。二人の関係が、ここで一歩進展するのかと思いきや…
後日。
雫は、テストと勉強で忘れていましたが、どうして自分がハルのことを好きになったのか疑問に思います。雫は早速ハルを観察し、ハルが人に怯えられる理由を発見。
早速ハルに伝えます。
「あんたが怯えるから、相手も怯える。人を睨むの、止めたら良い」
「ハルがニコニコしているのは、私結構好きだ」と。
ハルは早速、人に睨むのを止め、極力笑顔で接するようにします。すると女子生徒たちから人気が出始め、雫はハルに嫉妬するようになります。
ハルに嫉妬する雫が実に可愛らしいです!
そしてある日、雫たちと同じクラスの笹原が、吉田は中学の時も不登校だったから、このまま上手くいったら良いのに、と言います。
ハルは昔から問題児でした。そのことを、初めて知る雫。
笹原たちがそんな話をしている時、上の学年の男子生徒に絡まれている同級生の女子生徒を見つけたハル。
ハルは、絡まれている女子生徒を助けます。しかし、ハルが気付いた時には、周りに人だかりができていました。ハルは女子生徒を助けるつもりがやりすぎてしまい、女子生徒まで怯えさせてしまいます。
そこに雫がやって来て、ハルの腕を引いて、その場から逃げ出します。
「騒ぎを止めようとして大きくしてどうするの」と雫がハルに聞きますが、ハルは「分からない。俺は間違ったことをしたのか?」と雫に聞き返します。
「間違っていないとは言えない」と雫は言うものの、雫はきちんとハルの優しさを知っており、いつか誰かに、その優しさが届くことを信じています。
となりの怪物くんの登場人物は、皆不器用です。
雫も、ハルも、二人に新しくできた友人の夏目さんも、不器用です。
でも、皆それぞれ優しさや、愛情を持っています。そんな愛情を感じられるとなりの怪物くん2巻、どうぞお楽しみ下さい。