ティモシー・リアリー、ラルフ・メツナー、リチャード・アルパート著、菅靖彦訳『チベット死者の書 サイケデリック・バージョン(1000)』は、チベット仏教の『バルド・トード(死者の書)』を現代的かつ実験的視点で再解釈した書籍です。サイケデリック体験や意識の拡張と死生観を結びつけ、伝統的な教義をユニークに現代化しています。哲学的・精神的探求の側面が強く、読む者に心の奥深くを見つめ直させる内容で、神秘体験や意識研究に興味のある読者に刺激的な一冊です。
平凡社ライブラリー通算1000巻!
『チベット死者の書』に描かれる死と再生の旅を、LSDによる意識のエフェクトからたどる前代未聞のトリップ・マニュアル! 幻覚の分類から各バルドの詳細な描写、バッドに入らないコツから服用量まで、カウンターカルチャーの導師(グル)が贈る真の解放と解脱のすすめ。付録には、1993年のリアリー来日時にレコーディングされた朗読CD『バルド・ソドル』の全訳を収録。
解説=木澤佐登志
【目次】
オルダス・ハクスリーへの献辞
1 総論
はじめに
W・Y・エバンス・ウェンツに捧ぐ
カール・G・ユングに捧ぐ
ラマ・アナガリカ・ゴビンダに捧ぐ
2 『チベット死者の書』
第一バルド──自我喪失あるいはゲーム不在のエクスタシーの時期(チカイ・バルド)
パート1──自我喪失の瞬間に見える原初の光明
パート2──自我喪失の直後に見られる第二の光明
第二バルド──幻覚の時期(チョエニ・バルド)
序論/第二バルドの説明/平和のヴィジョン/憤怒のヴィジョン(第二バルドの悪夢)/第二バルドの結論
第三バルド──再生の時期(シドパ・バルド)
序論/第三バルドの概要/再生のヴィジョン/すべてを決定する思考の影響/審判のヴィジョン/性的なヴィジョン/再生を防ぐ方法/セッション後のパーソナリティを選択する方法/結論
3 サイケデリック・セッションについてのいくつかの技術的な助言
このマニュアルの使用法/セッションのプラニング/ドラッグの種類と服用量/準備/セッティング/サイケデリック・ガイド/グループの構成
4 サイケデリック・セッションの最中に用いる教訓
第一バルドの教訓/第二バルドに備えるための教訓/憤怒のヴィジョンのための教訓/第三バルドに備えるための教訓/再生のための教訓/すべてを決定する思考の影響のための教訓/審判のヴィジョンのための教訓/性的ヴィジョンのための教訓/再生を防ぐための四つの方法/セッション後のパーソナリティの選択のための教訓
付録 CD『バルド・ソドル』のテキスト
原注
死生観のパラダイム・シフトに向けて 菅靖彦
平凡社ライブラリー版 訳者あとがき 菅靖彦
解説──変性意識とカウンターカルチャーの精神史 木澤佐登志
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