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温かく幻想的な世界観に引き込まれました。本書は、魔女たちが織りなす優しくも不思議な物語が魅力的で、読んでいるとまるで自分もお茶会に招かれたような気持ちになります。登場するお茶やお菓子の描写も細やかで、美味しそうな香りまで感じられるようでした。魔法と日常が自然に交じり合う雰囲気が心地よく、ほっと一息つきたいときにぴったりの一冊でした。
惑星アニンの上空百キロに浮かぶ空中庭園では、三十六日に一度魔女たちのお茶会が行われる。好みのお茶と菓子を持ち寄り、純粋に共生とは言い難い、特異な能力による人間への奉仕があってかろうじて平穏が保たれているような日常を忘れる時間だったはずのお茶会に、その日、異分子が紛れ込んでいた。アニンの二つの月に準えた魔女の二つのグループ、人間との共生を望む「リーフス」と人間を淘汰するべきと主張する「ハーバル」が袂を分かったとの報に広がる動揺の裏で、胡蘭麗(フーランレイ)は銀のナイフを、零式燕(ぜろしきのつばめ)の手の甲に突き立てた。それこそがリーフスとハーバル、そして魔女と人間を巻き込む大きな変革のはじまりだった。地上で零式燕の帰りを待つパートナー・遠野華茂(とおのかも)は、まだそれを知らないーー。
小説×音楽×ボードゲームプロジェクトとなる無国籍アクションファンタジー、ここに開幕!!
温かく幻想的な世界観に引き込まれました。本書は、魔女たちが織りなす優しくも不思議な物語が魅力的で、読んでいるとまるで自分もお茶会に招かれたような気持ちになります。登場するお茶やお菓子の描写も細やかで、美味しそうな香りまで感じられるようでした。魔法と日常が自然に交じり合う雰囲気が心地よく、ほっと一息つきたいときにぴったりの一冊でした。