読後の感想は「この甘味処はどこにあるんだ」でした。
「生きにくい世の中には、優しさしか溢れていない空間が必要だ!」と
心の中で熱弁してしまいました。
いろいろな事情で疲れた人が
ふらっとお店に立ち寄り、
スイーツや材料にまつわる
優しい話を聴いて癒されるが
ひとつの話の流れなのですが、
いろいろな事情に共感するものが
多く、思わず目頭が熱くなってしまいました。
疲れた、もう頑張れないかもと
思った時に読み返したくなる1冊です。
『泣きたい夜の甘味処』は、疲れた心にそっと寄り添う、優しくて切ないコミックエッセイ。夜だけ開く熊と鮭が営む甘味処で、思わず涙がこぼれるような物語と一編ずつリンクしたレシピに触れ、心がほぐれていく感覚に包まれます。仕事や家族、孤独に傾いた夜にも「わかってくれてる人がいる」と安心できる温もりが詰まっていて、「救われた」と思える読後感がやさしく胸に残りました。 (“泣く準備して読んだほうがいい”という声も納得の、心の処方箋のような一冊です)